悪臭を放つ貴方が私の運命の人!
私は物心つく頃から、“悪臭”と呼ばれる臭いが大好きだった。
香水の匂いや花の匂いよりも、何日もお風呂に入っていない臭い。
アカが溜まって髪の毛もチリチリぐらいが好き!
“特にオジサンの耳の後ろの臭い”がたまらなく大好きだ。
あの臭いを私は毎日嗅ぎたい!
だから、私は子供の頃はお父さんにべったりでお父さんの臭いを
毎日嗅いで寝るのが日課だった。
そうしないと? 眠れなかった。
・・・でも? 私も思春期を迎えるとお父さんとはなかなか一緒に
いる事もなくなる。
そんな時、学校の校長先生と私は仲良くなり校長先生の耳の後ろを
毎日嗅がせてもらっていた。
勿論! ただで校長先生も私に耳の後ろを嗅がせてくれるはずもなく!
私のお尻や太ももを触られてあげるのが条件だった。
私が校長先生に、直接お願いして嗅がせてもらう為の条件がこれだった。
その事は、“今でも二人だけの秘密にしている。”
*
今では、私も立派な社会人になったが、、、。
この性癖は、治ることはなかった。
それどころか、“強烈な悪臭を放つ人じゃないとダメになる!”
何度も何度も、私と真剣なお付き合いをしたいという男性は
いたのだけど、、、?
ことごとく、断り続けた。
私は既に、“普通の男性に興味を持てない女になっていたからだ。”
私が仕事の休みの土日祝は? ホームレスのオジサンを探していた。
“私の彼氏になってもらう男性を探すためだ!”
見た目も、汚い格好で風呂も入っていない歯もないようなオジサン。
私はそんなオジサンに【きゅん】とする。
臭いがきつければきついほど、私のタイプだ!
生ごみのような口臭、明らかに汚れている体、ボロボロの服。
歯も磨いてないから、歯がないのは当たり前!
そんな理想のオジサンを私は探していた。
・・・そんな時、一人のホームレスのオジサンを私は見つける!
私の理想の臭いを持ったオジサン。
私はすかさず、オジサンにこう言った。
『オジサン! “私の彼氏になって!”』
『えぇ!?』
『取り合えず、私と一緒に暮らさない?』
『・・・な、何を言ってるんだ?』
『いいから、私と一緒に来てくれたらいいから。』
『・・・で、でも?』
『大丈夫! オジサンにはメリットしかないわ!』
『・・・あぁ、じゃあ分かった。』
『行こっ!』
『・・・あぁ!』
無事に、ホームレスのオジサンを家に連れて来る事に成功した私!
オジサンは、キョロキョロして最初は落ち着かなかったみたいだけど...。
少ししたら、慣れてきたみたい。
ワンルームの部屋に、私とオジサンの二人だけ!
『俺はここで、何をしたらいいんだ?』
『何もしなくていいわ!』
『えぇ!?』
『何も言わないで毎日、私にオジサンの臭いを嗅がせてくれれば
いいだけよ!』
『風呂にも随分と入ってない、俺の臭いをお嬢ちゃんは嗅ぎたいのか?』
『うん!』
『“病気だな?”』
『そうね、病気だと思うわ!』
『やめられないのか?』
『うん。』
『・・・そ、そうか、』
私の連れてきた、ホームレスのオジサンはとってもイイ人だった。
“私の性癖を素直に受け入れてくれたのだ。”
しかも? 何も私にしてこなかった。
ひたすら、風呂にも入らず歯も磨かない!
オジサンは、一緒に住んでいてもそれだけは変わらず生活を続けてくれた。
オジサンの放つ悪臭は? 私にとって香水の匂いにも負けない臭いだった。
毎日寝る前は? オジサンの耳の後ろの臭いを嗅がせてもらってから私は
眠りにつく。
朝は、オジサンの悪臭の臭いで目を覚ます。
毎日、気分よく生活ができる私は幸せ者だ!
オジサンが居なくては、この生活は成り立たない。
オジサンが居てこそ! 私は幸せで居る事ができる。
しかも? このホームレスのオジサンは、本当にいい人で。
私がオジサンの彼女になるから、私に何をしてもいいと言っても。
オジサンは、“俺は君のただの友達でいい”と言う。
体の関係を持たない上に、年中無休で嗅がせてもらえるオジサンの悪臭。
こんなに幸せなことはない!
最後までお読みいただきありがとうございます。




