2 赤山から聞かれたんだよ
「ねえ、白坂。」
今は、部活中。赤山と俺は、弓道部に所属している。
「なんだよ。」
ちなみに、赤山とは中学も同じで仲がいい。
「隣の席の子にちょっかい出してるみたいだけど、好きなの?」
本当にこいつは、昔から直球だ。
「そうだよ。悪いか。」
隠すことなく素直にそういうと、赤山は驚いた顔をした。
「白坂、あんたモテる割にビビりというか、臆病というか、意気地がないっていうか、デリカシーがないというか…。」
つっこまないと、いつまでも続きそうだな。これ…。
「おいおい。いくらなんでも言い過ぎだろう。」
本当に口が悪い。まあ、正直者ともいうのか?
「本当のことだけど。」
さらっと、またひどいことを言ったな。マジ口悪い…。
「でもさ、そんな白坂が、好きってはっきりいうなんて意外だったわ。だって好きってなんだよ的なお子様かとも…。」
だめだ、こいつ…俺のことどう思ってるんだ。
今度きっちり話し合うことにしよう。
「で、それがどうしたんだ?」
なぜ、この話題を振ってきたのか真意を確かめるべく質問を投げかけた。
「ああ、そうだった。だから、そんな白坂が珍しく一人の女子に夢中だから気になってさ。どんな子なのかなって。」
「なんだ、黒田のこと気になるのか?」
「まあね。」
「じゃあさ、林間学校で仲良くなってみたら?同じ班に入れてやってくれよ。」
「そうね。でも、黒田さんっていつも一人でいるから、私から声掛けても大丈夫かしら?」
「喜ぶよ!本当はさ、黒田も誰かと話したいんだよ。それに、赤山が逆の立場だったら、班に入れず一人は嫌だろう?」
赤山の性格を知り尽くしている俺は、こういったら放っておけないことも分かっていた。
赤山は、女子にしては男らしく、そして、とても面倒見がいい。
「そうね。」
よし!心の中でガッツポーズした。
赤山がついていれば大丈夫だ。
黒田、よかったな。これで、林間学校の間、黒田のことを気にしなくてもよさそうだ。
よし!もう一押ししておこう。
「黒田ってさ、微妙に俺のつぼついてきて、おもしいろいんだよ。だって、あいつさ…。」
少し小さい声で話すと、「なになに?」興味をひかれたようだった。
俺は、”玉子焼き事件“のことを、赤山に話した。
「…それで、普通勝手に弁当食べたら、食べたことを怒るだろう?でも、黒田はなんて言ったとおもう?「手づかみはやめて」って言ったんだぜ。手づかみじゃなかったら、食べてもいいのかよーって、まじうけた。」
そう言った黒田の顔を思い出したら、思わず笑ってしまった。
「それは、おもしろいわね。」
いたずらっぽく笑った赤山の目は、興味が沸いた目をしていた。
これは、林間学校だけじゃなく、この先ずっと仲良くなれるかもな。
そんな予感がしていた。
「じゃあ、林間学校の班決めのときはよろしく!」
「OK!」
赤山は、快諾してくれたのだった。
本編3 玉子焼き事件です。




