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ビースト・バディーズ  作者: リオン王子
1/1

第1話 リスタートへの序曲


初めまして、リオン王子です!

初めて書いたので、つたなく長く

なってしまいましたが、よろしければ

目を通してください!


 ···俺は、幼い頃から、誰かに合わせる事ばかりに

必死になっていた、ただ仲間外れが嫌で、一人が、

とてつもなく嫌いで、だから、今まで、ずっと、

ずっと、好きでもない事を知り、

間違った事と分かっていても、嫌われないために 

同調してきていた。


 ···そんな事を続けていたある日、俺は

ひとつ上、高校生の兄と喧嘩した、初めは、

俺が友達と犯罪まがいの事に手を出してる

んじゃないか、という物で、俺は真っ向から

否定した、そしてそこから言い合いが始まり

取っ組み合いの喧嘩へと発展してしまったのだ、

そして、元から短期で頭に血が上りやすい兄が

近くにあったハサミで、俺の腹を刺した、ドクン

大きく、じんわりと熱い鼓動にも似た、痛みと

振動が体に広がっていく、そのまま俺は倒れ混み、

しばらくのたうち回っていた、が、暫くすると

意識が薄れ、光が消えていく、そんな感覚に陥り、

息が出来なくなった、そして俺は、意識を失った。




――――





 ···そして、今に至る訳だが、俺は今、どことも

分からない部屋の中にいた、ハサミが刺さった

筈の腹は無傷、あれだけ痛く苦しい感覚から

解放されたのは嬉しいが、今の状況が分からず

ただ辺りを見渡すしか出来なかった。


···部屋の中にあるのは、壁掛けの古い振り子時計

古そうな年代物のように見える椅子と机のセットと

全体的に一昔前の物、アンティークな家具が多い、

そして、扉はおろか窓もこの部屋には無い、

完全に外界から隔離されていて、

正に密室といった感じだ。


···ここは一体何処なのだろう?なんで

俺はここにいるのだろう?様々な多すぎる

疑問が俺の頭を悩ませていく。


「···取り敢えず、座ろうかな」


考え事をするにはおあつらえ向きな、

フカフカの質の良い椅子に深く腰掛ける、 

程よく体がクッションに沈む感覚が心地いい、


「···ふぅ」


『···やぁ、輝かしき心を持つものよ』


「うぉっ!?」


···一息つき、まばたきをした次の瞬間、

机を挟んで向こう側の席に、白髪の少年が現れた

その少年は、まるで最初からいたかのように

足を組み、やんわりと微笑みを浮かべながら

座っていた。


「···あんた、誰?」


『私が誰か、かい?···難しい質問だね、

 私自身、自分が何者かは分からないんだ』


なにこいつ、電波?今時そんなセリフ

中二病の奴ですら言わねぇっつの、

目の前の見た目も台詞もオカシイ少年に

思わず小さなため息が漏れる。


まぁ、この際誰でも良いや、取り敢えず

今の状況だけは把握したい。

···ちゃんと目の前の奴が答えてくれると

良いんだけど。


「···じゃあ良いや、ここってどこ?」


『ここは私の部屋だ、客人が来るのは

 だいぶ久しい気がするよ』


解答としては間違っちゃいない、けど

俺が聞きたいのはそう言うことじゃない。


「言い方変えるわ、

 なんで俺はここにいるの?」


『覚えていないのかい?君は君の兄弟に

 殺害された、そして、君は死んだんだ』


表情を一切変えず、まるで子供をあやすかのような

優しい口調で言い放ったその言葉に、俺は硬直する

脳内に件の情景が鮮明に浮かび上がり、

呼吸が荒くなる、苦しい、そうだ、俺はあの時

兄貴に刺されて、死んだ筈なのに、なんで

苦しいんだ?なんで意識があるんだ?


···なんで···生きてるんだ?


『···大丈夫かい?』


「···なんなんだよ、一体、俺は···」


頭の中がぐちゃぐちゃになっていく、

苦しい、頭が痛い。


『···これを飲んでみて』


コトリと言う音に反応し、見ると

テーブルの上にはティーカップが置いてあった

その中には、薄紫色をした爽やかな香りのする

液体が入っていた、これは昔、飲んだ記憶がある


「···?···ラベンダーの、紅茶?」


『あぁ、ラベンダーの匂いと効能には

 人がリラックスする成分が入っている

 飲めばきっと、少しは落ち着くよ』


「······」


恐る恐る、ティーカップを口元まで運ぶ

華やかな匂いが、ほんのりと香る、

俺は生暖かいハーブティーをゆっくりと

嚥下していく、そしてカップの中身を

全て喉へ流し込む頃には、ハーブティーの

お陰か、思い込みのお陰か、幾分かは

心が落ち着きを取り戻していた。


「···ありがと···少し、落ち着いた」


『ならよかった、···所で、まだなにか

 質問はあるかい?』


「そう、だな、死んだ俺が、なんで

 ここにいるか、知りたいかな」


『···全てを話すと、あまりにも長いから

 要約させて貰うよ、···私が、君を蘇らせ

 この場所に連れてきた、理由は、そうだね

 君の魂の色が、他の人間よりも透明で無色で

 まるで水晶のように輝いて見えたから、かな』


「···はは、蘇らせた?これは驚いたなぁ

 じゃなに?あんたは、神様、とでも言うのか?」


『神、か···近からず遠からずだね』


···落ち着いたはいいが、今度は考えが

追い付かなくて頭がパンクしそうだ、

神に近からず遠からずって、なんだよそれ

···もういいや、どうせ考えたって分からない

知った所で無駄だろうしな。


「···じゃあ神サマ、俺を蘇らせて、

 一体何をさせようって言うんだ?」


そう聞くと、少年は微笑んでいた口の口角を

更に上げた、その顔は年相応の笑顔に見えるが

どこか寒気がした。


『君には、選択して欲しいことがあるんだ』

 

「選択?一体、何を選ぶんだ?」


『···君がいた地球とは別の世界に、

 降り立つか、また

 地球に産まれ直し、新たな人生を

 歩むか、だ』


···やっぱり、俺にはこの神サマが

理解できないようだ、別の世界ってなんだ?

つーか、そう言うのって神的なお前が

決めるんじゃないの?


「···もっと具体的に説明してもらえるかな

 俺、そんなに理解力なくてさ」


『···二つ目は言葉の通りだ、()()()

 また人間として産まれるのか?という話だ』


···なんか地球に、っていう言葉をやけに

強調してくる辺り、日本以外の場所で産まれる

可能性が有るってことだよな、もしも

発展途上国とかで産まれてみろ、最悪の場合

5歳まで生きれるかすら分からないぞ、前に

カンボジアに旅行行ったとき、そこそこ、いや

だいぶヤバかったし、正直、嫌だ。


『一つ目は、別の世界、いわゆる、次元軸が違う

 もう一つの地球に降り立つか、こっちは流石に

 丸腰で送るのは危ないから、なにかしら、

 手助けはするつもりだよ』


「···てことは、要するに神サマはさ、

 俺に訳も分からない別世界へ旅立てと?」


『···別に強制はしないけど、出来れば、

 そうして欲しいかな』


やっぱり強制じゃねぇか、この神サマ、確実に

二つ目はロクな場所に飛ばしそうにねぇし、

かといって一つ目の別世界?って所に行くのも

大分ヤバそうだ、でも手助けがどうとか言ってたし

···どうしたもんかな。


「···神サマ、あんたさっき言ったよな?

 別世界へ行く選択をすれば、なにかしら

 手助けはしてくれるって。···具体的に

 何をしてくれんの?」


『···取り敢えずは、生き残れるだけの力と

 後は、案内役兼、護衛を設けよう』


「え、なに?その世界そんなに危ないの?」


生き残れるだけの力と護衛って、どんだけ

危ない世界なんだよ、これならまだ、

ワンチャンス狙って地球に生まれ変わる方が···


『あぁ、でも、確か君は、犬や猫などの有毛種が

 好きなんだよね?なら案内役は有毛種の動物に

 しよう、それもしっかり会話が出来る者をね』


その言葉に、俺の思考は大きく揺れた。

え、マジで?犬か猫がずっと案内してくれたり

護ってくれたり、話とかしてくれんの?

···どうしよう、急に物凄く、そっちの世界に

行きたくなった。


「···でも···う~ん」


···いや、よく考えろ、大事だ、とてつもなく

大事な事なんだぞ俺、もしかしたら、

普通に日本に産まれるかも···でも、 

別世界って言う言葉にロマンを感じてる

俺もいる、正直こんな下らないワクワクなんて

行ってしばらくしたら冷めて後悔に変わるんだろう

だけど、そうだとしても、犬か猫か鳥かなんか

知らないけど俺の護衛、案内役になってくれる

それはとてつもないプラスだ、生前?っていう

のはおかしいけど、もふもふした動物大好き、

でも家で飼えないっていう矛盾のせいでより

好きになっちゃって、この条件がすんごい魅力的

に見えてしまう、でも生き残るっていう単語が

めっちゃ怖い。でももふもふの動物が

でも俺の人生が···人生ともふもふの動物、

···ロマンと安定性···なら、俺は···。


『···う~ん、案内役は···オルトロスにでも

 任せようかな、いやグリフォンの方が移動は

 便利か···君はどっちがいいかな』


「は?···ちょっと待て、俺、

 その二体とも知ってるぞ?」


ゲームとかで見たことあるぞ、オルトロスって

確か頭二つある犬だよな、あとグリフォン?!

ワシとライオンの合の子みたいな

クソでかい鳥?じゃん、うわやべぇ

こいつ化物に俺の護衛やら案内させようと

してきやがる、確かに動物は好きだけど、

怪物はちょっと···嫌い···じゃないけども。


『きっと君が想像している怪物で合っているよ

 ···でも、彼らは私の知る中でも、かなり

 いや、途轍もなくおとなしく、人懐っこい

 きっとどちらも、君と相性が良いと思うよ』


···おとなしくて、人懐っこい、怪物、

オルトロスと、グリフォン···どうしよう

想像してみたら全然大丈夫なんだけど、

オルトロスは体一つだけど頭二つある

犬だもんな、実質二頭だけど一頭分で

全て賄えるって考えたらお得だ。

グリフォンも格好いいんだよな、でっかい

鳥ってなんか憧れあるわ。


···別世界かぁ、もしもそのどっちかがいたら

案外、悪くない生活ができそうな気がする。


···よし!決めた!別世界に行こう!

後悔とか今はどうでもいい!それよりも

ロマンともふもふが俺は欲しいんだ!


「神サマ、俺、別世界へ行くわ!」


そう言い放つと、神サマは一瞬驚いた

ようになんどかまばたきをする、だが

すぐににこやかに笑みを浮かべると、

そうかい、と言い、指をパチリと鳴らした、

すると、ドアも窓もなかった部屋の壁に、

長方形のドアが現れた。


『···では、オルトロスとグリフォンを

 紹介しよう、···二人とも、入って』


そう言い、急かすように手を叩くと

がちゃりとドアノブが回り、ドアが開いた。




中途半端な終わり方になってしまいました

···次からは相棒となる魔獣を選び

彼は旅立ちます。

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