群青
群青に光るきみの 流れるような曲線が
遠く離れた今も 時折狂おしく僕を襲うのです
幼子が青年になるほどの時間を共に過ごしたきみに
どれ程の思慕が募るかなどと言ったら
きみは笑うだろうか
手放したのは僕 何も語らぬきみを
手放したのは僕 ただ捨て去ったのは僕だというのに
今更どうしてこんなにも 焼け付くように襲うのだろう
きみの面影を 偶然目にしてしまったからだろうか
焦燥の夜も 歓喜の空も
共に過ごし どこまでも
傍にはきみがいた日々
当たり前の存在が きみだった日々
扱いにくいだけだろうという人もいた
何故そんな面倒を背負うかと笑う人もいた
それでも
それが良かった それだから良かった
僕だけのきみが そこにいてくれた
サヨナラ
そう言うしかないね
もう二度と僕の手には戻らないきみ
サヨナラ
オートマチックな日々を過ごす僕が
最後に見た夢