私の魂に響く曲 Just give me a reason(理由(わけ)を教えて)
なんでも書くと言ったわりに、最初から説明をしなければいけないという思いがあり、書けていませんでした。
「人は感動するために、この世に生まれてきている」
これが私のテーマです。よくも悪くも、何かに心を打たれる、心が何かを感じ、動かされて学ぶということ。
PinkのCDアルバムに入っているこの歌、昨年から頻繁にラジオから流れていました。でも、いい感じのバラードだなという印象だけでした。
怖い感じのお姉さんが歌っているのですが、その外見とは違って実に切なく相手を想い、訴えかけている歌なのです。こんな女性、かわいいなと思っていました。
夫が、「このピンクと一緒に歌っているネイト・ルイスの声って、クイーンのフレディ・マーキュリーに似ている」と言ったことが私の関心を引き寄せました。
私はクイーンの大ファンで、日本公演にも行ったことがあります。でも、その時はちょっと調べる程度で終わっていました。
「そんなに似てない」というのが私の意見でした。
でも後日、導かれるかのように、このCDを買っていました。
この歌をMP3で聴いた時の衝動、忘れられません。感動ではなく、まさしく衝動でした。
始めはキーボードだけで彼女の歌が始まります。とてもシンプルに、彼との出会い、どんなふうに自分たちは愛し合ってここまで来たかを語ります。
そしてこの、サビの部分。
まさしくJust give me a reasonと歌う所、ドオオオンと頭の中を響かせるドラムが入るのです。
私は、このドラムに全身鳥肌が立ち、涙が込み上げてきたのです。衝撃的でした。本当にいわゆる眉間の奥、第三の目のあたりに響くのです。
これはイヤーフォンから直接聴かないと響いてきません。Youtubeからそのまま聴くのではその衝動は起りませんでした。
でも、どうやら、その衝撃は私だけに起こる現象らしいのです。家族にも友人たちにも聴いてもらいましたが、「ふ~ん、いい歌だけど鳥肌的な事、起らない」と。
私が、この歌のドラムに反応しているのだそうです。(スピリチュアルなことがわかる人に聞いた)現に他の歌は普通に聴いているし、このPinkの音楽が特殊ということではありません。
それでもこの歌を聴くと、いいな、こんな感じの切ない想い、女性のかわいい部分を表現したいと思うのです。小説に表わせたらいいなと。
この歌は、私にとって刺激剤のようなものなのでしょう。
こういうことは誰にでもあるのだと思います。それが歌だったり、曲だったり、私のようにドラムだったり、絵、写真、小説の一文だったりするかもしれません。
そういうチャンスに巡り合って、聴くことができたこと、感謝しています。何しろ、この歌、MP3に入れて聴かないとわからなかった現象でしたから。