3話
銀の都に到着し、まず和葉を探した。
しかしほかのプレイヤーが多すぎてなかなか見つからない。
余談だがなぜか実名でアカウント作成していると思われる人がやたら多い。
俺も「カズナ」で実名だが。
さてそんなことを気にしていると、「カズハ」というプレイヤーを見つけた。
「まさか……」
そう思い、声をかけると、
「きゃっ」
びっくりした様子で返事する。
「あのなにか……ってもしかしてお兄様?」
と聞くので、俺は確信した。
こいつが和葉だと。
「ああそうだよ。時山和名だよ」
「ああよかった!お兄様が見つからないから私どうしようかと……」
「ははは。俺もさ」
「じ、じゃあそろそろ美花華ちゃんとか探そうよ」
「そうだな」
とこたえると見知らぬプレイヤーに声をかけられた。
「もしかして和名か?」
プレイヤー名は「オオヤス」。
「もしかして康則か?」
「ああ、そうだよ」
「そういえば一輝君はどこ?」
「ああ。まだ合流できてないんだよ。まったくアイツどこいったんだ?」
「じゃあ探しにいこうか」
「まって!あれ美花華じゃないか?」
「え?どれどれ……」
プレイヤー名は「フユカ」。
「もしかして美花華ちゃん?」
「もしかして和葉ちゃん?」
「そうだよ。時山和葉だよ」
「よかったまだ誰とも合流できてたんだもん」
「じゃあ一輝君と遙ちゃんも探そうか」
「そうだな」
しかし探さずともすぐに見つかった。
「あれじゃないのか?」
俺が言うとみんながそちらを見る。
「たしかにあれかも……」
プレイヤー名は「カズキ」と「ハルカ」
「なんでこんなにFAOは実名でキャラ作成している人が多いのかな」
「おーい」
「兄者発見!」
「まってよー」
「よしこれで全員集合!」
「じゃあとりあえず武器決めるか」
「賛成だな」
「じゃあ武器屋行くか」
「たしか武器屋はそこの角を左だったかな?」
「ちゃんとマップ見なきゃ」
そういって右手を上から下に下ろす。
これがメニュー呼び出し方法だ、
「うん。そこの角を左であってるよ」
「じゃあ早く行こうよ」
「よしいこうか」
すぐに武器屋についた。
すぐに店員のNPCが、
「いらっしゃいませ」
と接客する。
そういえばFAOの発売元の無名だったゲームメーカー「ファウンドジャック」は完全な人工知能も開発したんだったっけ。
そういう意味ではFAOのNPCは人と変わらないのかな。
「はじめての方にはこちらの武器無料券を配布しております。2000円以下の武器がひとつだけタダになります」
と店員が武器無料券を配布している。
言い忘れたが通貨は円である。
そういうところも現実をイメージしたのだろう。
まあ、初期金額500円では武器も買えないのでありがたい話だ。
「じゃあ、もらいます」
とみんな無料券をもらった。
「さて武器を見るか……」
「私は弓にするね」
フユカは現実ではアーチェリー部所属である。
だから弓を選んだのにも納得がいく。
「よしそれなら俺はメイスにしよう」
オオヤスが武器を決める。
「なんで?」
「趣味さ」
「じゃあ私は片手剣にする」
次はカズハが武器を決める。
「なんで?」
「軽い剣のほうが使いやすいの」
「じゃあ俺は両手剣にするか」
俺も武器を決める。
「なんで?」
「うーん俺は重い剣が好きなんだよなあ」
「じゃあ私はこれ!」
フユカが武器を決める。
「これは……片手剣ね」
「うん!ずっと剣握ってみたいと思ってたんだ!」
「じゃあ僕はこれにしよう」
最後にカズキが武器を決める。
「魔法じゃねえか!」
「な……なんで?」
「だって魔法格好いいじゃん」
とまあこれで武器は決まった。
「今何時だ……」
とメニューを開いて時計を確認すると、
12:00だった。
「もう昼か」
「じゃあお昼ご飯食べてからまたあつまろっか」
「まって!フレンドになったら今どこにいるかわかるからしようよ!」
「そうだな」
5分ほどでみんながフレンドになり、
「じゃあ、また一時ぐらいに」
とオオヤス、カズキ、フユカ、ハルカがログアウトする。
「じゃあ、俺たちも」
「はい」
そしてメニューを開き、俺たちはログアウトした。
第三話 完
創マサトです。
フリーダムアースオンライン3話でございます。
いよいよログインいたしました!
まだ武器を選んでいただけですけれども。
次回は一度ログアウトした後の物語です。
そしてなんと和葉編と和名編の二つの物語です!お楽しみに!
第一話改稿しました。