1話
フリーダムアースオンライン。
通称FAO。
次世代ゲーム機ダイブヘッドギアのゲームソフトである。
4月10日。
このゲームを予約していた俺……時山 和名高校二年生は、受け取るためにはレジに並んでいた。
なぜ発売日に買わないか?
その答えは簡単。なぜなら発売する前に売切れてしまったからだ。
簡単に説明すると、予約だけで売切れてしまったのだ。
だからレジにはすごい人だかりができている。
もう一時間は待っている。
サービス開始は明日だ。
ここにいるみんなが楽しみにしていることだろう。
「おい和名!」
振り返るとクラスメイトで親友の大武 康則がいた。
「何だお前もか。」
俺が返事したときに、
「あれ?和葉は?」
と聞かれた。
和葉というのは俺の妹。
中学二年で剣道と空手を習っている。
そして俺が世界で一番愛した女でもある。
「和葉は今日は剣道の稽古だから今日はこれないんだ。だから俺が受け取りに着たのさ。」
「何だ今日は来ないのか。まあ良いや、後ろいれてくれや」
そういって無理やり後ろに割り込んできた。
「おい!後ろの人に迷惑だろ!」
という俺の言葉には耳を貸さずに、割り込んだ。
「まったく……そういえば一輝は?」
と俺が聞く。
一輝というのは小学5年の康則の弟である。
「ああ、アイツも剣道の稽古……ていうか和葉と同じ道場なんだからそれぐらい分かれよ!」
「……人のこといえるのか?」
そんなやり取りをしていると、
「おーい」
という声がした。
振り返るとそこには和葉のクラスメイトの冬野 美花華が一輝のクラスメイトで妹の遙と一緒にいた。
「おう美花華。お前もFAO受け取りか?」
「うん。」
「おはよう和兄。げんきにしてた?」
と遙が聞いてきた。
俺と遙は結構仲がよく、また二人ともオタクなので一緒にオンラインゲームをやったりする仲である。
「ああ、元気だとも」
「いやー楽しみだね。FAOサービス開始。」
「そうだな。たしか明日の9時だったっけ?」
「ああ、そうだよ」
「そろそろ順番だね」
「ああ。そうだな」
そんなやりとりが続き、ようやく俺たちの番になり、
「お待たせしました。商品はこちらでよろしいですか?」
「間違いありません」
ああ!ついに手に入った!
一ヶ月前に予約し、ようやく手に入った。
そして俺たちはFAOを大事に抱え、それぞれの家に帰っていった。
第一話 完
どうもはじめまして創 マサトです。
よろしくお願いします。
一話楽しんでいただけましたでしょうか?
気に入ってくださったら次も呼んでくださいね^^
さて主人公の妹が剣道やってますが…
あれ?某VRMMOものとかぶってない?
って思われた方も多いと思います。
実はそれ…偶然だったんです…
なんか設定書いているうちにだんだん盛り上がってきて完成したら妹が剣道やってるよーって展開になっちゃったんです。
すいませんでした
シリアス(?)な話はこれまでにして次回予告(?)です
次回ついにダイブだぜ!
…ではなくダイブする前の話です。
すいませんそれだけです。
次話はもうできているので近日中に投稿します
*11月23日
和葉の振り仮名が無かったのを訂正し5月10日の出来事としました