表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/6

美女だった私、ゴツいおっさんでも勝てる気がする

こんにちは。


ちょっとした事故で、気がついたらおっさんになっていました。


正直、状況はよく分かっていません。

ただひとつ言えるのは――


このままでは、いろいろとまずいということです。


一応、元はモデルをやっていました。

なので……たぶん、なんとかなると思います。


いや、なんとかします。



軽いノリで読んでもらえたら嬉しいです。

 その美女の名は、美南。


 ナンバーワン売れっ子モデル。

 美容にも精通する、美のカリスマ。


 ――だった。


「お疲れ様でしたー!」


 撮影を終え、スタジオを出る。


 ビルのエントランス。

 夜風が、心地いい。


(はぁ……今日も完璧ね、私)


 そう思った、その瞬間。


「――っ!?」


 背中に、激痛。


「なにこれ!?」


 振り返る。


「ウヘヘ……お前は俺のものだ」


 見知らぬ男。ナイフを持っている。


(あ、これダメなやつだ)


 服に血が広がっていく。


「あー……そっか」


(私、死ぬんだ)


(……いや、まだ試したい美容法いっぱいあったんだけど!?)


 そんなことを考えながら。


 意識が、暗転した。


 ◇


「――おい、大丈夫か」


「おっさん」


 その一言で。


 意識が、一気に戻った。


「……え?」


 目を開ける。


 知らない天井。

 知らない場所。


「おっさん、起きたか?」


「……は?」


 ちょっと待って。


 今、なんて言った?


「おっさん?」


 自分を指差す。


 視界に入る手。


 太い。

 ゴツい。


 嫌な予感しかしない。


「……ちょっと待って?」


 顔に触れる。


 頬。

 顎。

 ――ヒゲ。


「……は?」


 鏡を探す。


 あった。


 見た。


 そして。


「いや誰なの、この人!!」


 完全に。


 ゴツいおっさんだった。


「……」


 一瞬の沈黙。


「……これは夢よ」


 真顔で言う。


「そう、夢」


 頷く。


「私は今、夢を見ている」


 もう一度鏡を見る。


 ヒゲ。

 ゴツさ。

 圧倒的な現実感。


「……やけにリアルな夢ね」


 頬をつねる。


「痛っ!」


 現実だった。


「終わったわ」


 即答。


(いや待って)


(落ち着きなさい、美南)


 深呼吸。


(これはピンチじゃない)


(チャンスよ)


「……は?」


 自分で言って意味が分からない。


(この体、すごく丈夫そうだし)


(筋肉すごいわね)


(防御力おかしくない?)


 腕を動かす。


 強い。


「……ちょっと楽しいんだけど?」


(しかもこの顔)


(素材は悪くないのよね)


(磨けば……いけるんじゃない?)


 じっと鏡を見る。


(肌、少し荒れてる)


(ヒゲ、整えたら印象変わる)


(服もダサいわね)


(……あれ?)


「これ、ダンディなおじさまに仕上げられるんじゃない?」


 目が、輝いた。


(素材はある)


(あとは、私の腕次第)


「……よし」


 立ち上がる。


「やってみましょうか」


 その瞬間。


 “ゴツいおっさん改造計画”が始まった。


 なお。


 この時の美南はまだ知らない。


 この体が、すでに――


 何もしなくてもモテるということを。


ここまで読んでいただき、ありがとうございます!


少しでも「面白いかも」と思っていただけたら、

評価やブックマークで応援していただけると、とても嬉しいです。


めちゃくちゃ励みになりますし、続き書く元気が爆上がりします。


これからおっさんがどうなるのか、

そして無事に人間としてやっていけるのか(主にトイレとか)――


ぜひ見守っていただけると嬉しいです。


今後ともよろしくお願いします!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ