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君の悪い夢も

作者:青井明
たとえば、電車に乗っているとします。

 そこで、ぐるっと周りを見てみるとします。

 すると、たくさんの顔が目に入ってくるわけです。
 
 マスクで覆われた顔。メガネが載せられた顔。二重の顔、一重の顔、男の顔、女の顔、いい顔、悪い顔、歪んだ顔、誠実そうな顔。


 それら全部があなたにとっては、全く以て意味のない顔なわけです。もちろん、たまたま知り合いが乗っていたり、芸能人が載っていたりするような場合は除きます。



 全部、無意味なんです。それらの顔が良かろうと悪かろうと、男だろうと女だろうと、良かろうと悪かろうと、全く以て、あなたの人生には関わってこない。




 だって、思い出してみてください。今までの人生でたまたま電車に乗り合わせただけの人の顔を、どれだけ覚えていますか? 普段の生活の中で、どれだけ思い出しますか?



 そういうことです。



 あなたも私も誰もかも、この世に生きる80億人ほぼ全員にとって、無意味なわけです。今まで生きてきたすべての人にとって、これから生きるすべての人にとって、全く以て、意味をなさない。何も残せないし、何も生み出さない。


 ひたすらひたすら、ただひたすらに老い続けて、最後はしわしわの骨人間になってしまうことが定められているなんて、どうしようもなくミゼラブルな存在。



 同時に、意思を持って、生きている間だけは自分の責任のもとで何を行ってもいい自由を与えられた、ハッピーな存在。



 まあ、どっちでも正解です。



 少なくとも、私が生きている今日という日は、私にとっては、いい日なわけです。



 死んじゃう前に、なんとなく、誰かと出会って別れて、なあなあのまんま、「幸せだなあ」なんて言ってみるわけです。



 それで、私がなんとなく出会った誰かが、あなた。


 せいぜい生きてる間だけでも、一緒に生きてみましょうよ。



 悪い夢なんて、全部私が食べてあげます。咀嚼して、私の唾液でどろどろにしてら胃の中の塩酸でやっつけてあげます。



 なんとなく、そんな人生でいいんだなって、思うんです。



 なあなあでいいから、一緒にいたいわけです。
君の悪い夢も
2024/07/07 12:45
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