悪役令嬢殺人事件その悪役令嬢は既に死んでいる。
ここは乙女ゲームの世界、その悪役令嬢が今日、殺されてしまった。容疑者は4人。このゲームの主人公、ありな。悪役令嬢の執事、リー。そして、私と私の執事。
私ルビーは別のゲームの悪役令嬢なのだが、旅行先でどうやら他の悪役令嬢ゲームの舞台に巻き込まれたらしい。
第1発見者は執事のリー。リーが来た時には既にアンジェラは息をしていなかったと言う。部屋に変わったところはなかったそうだ。
ただ、アンジェラの頭部の周りには水溜まりが出来ていたらしい。
この時間にアリバイのなかったのは私、ルビーと、その執事。そして、アンジェラの執事のリーのみである。ではなぜ、主人公のありなが候補に上がるかと言うと、アリバイもあり、一件関係なさそうだが、ありなの服の裾には血がついていたのだ。これはリーが人を呼んだ時に抱き上げて付いたものらしい。だが、ありなの発言は怪しいものだった。ありなのアリバイはその時間王子と一緒にいたというものだ。王子からもそう聞いている。王子の部屋は悪役令嬢の部屋の隣にある。王子の話しによるとありなは1度だけ飲み物を入れようと席をたったらしい。
これを聞いて私は犯人を見つけだした。
「犯人は!貴方ですね!?」
ルビーが指さしたのは主人公のありなだった。
「そんな!?どうして私なの?!」
「貴方はずっと王子と一緒にいたわけではない!」
「そんなの飲み物を入れる間にだけじゃない!」
「その飲み物が問題なんです。この部屋には凶器がありません。何故だと思いますか?」
「犯人が持って行ったのでは?」
リーはそう言う。
「確かにそうかも知れません。でも、この飲み物がありなさんを犯人だと言っているのですよ!」
「何を証拠にっ!」
「悪役令嬢の頭には水溜まりが出来ています。これは凶器があるものだったからです!」
「まさか……」
リーは驚き、ありなは顔面蒼白した。
「そう!氷です!飲み物を入れる、氷を使って殺したんです!」
「そ、そんなので殺せるわけ……」
「氷の塊をあらかじめ作っておきます。そして飲み物を入れてくるなんて事をいって一旦離席、そして氷を持ってアンジェラの元へと向かい殺害。その後は何食わぬ顔で飲み物に氷をいれるのに手間取ったとでも言って誤魔化したんでしょう!」
「そ、その通りだ!」
「そんな!?」
王子はその通りだと認めた。ありなはガタガタと震えだす。
「あの女が悪いのよ!私の事をいびってばっかり!もううんざりだったの!だから殺したわ!」
「犯行を認めるのですね!」
「ええ!」
そうしてありなは警察に連行された。
「お嬢様、一件落着ですね。」
「ええ」
こうして謎を解いたルビーは有意義な旅行を楽しんだそうだ。




