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不健康ソーダ

作者: 横瀬 旭

 健康診断の結果が戻ってきた。ヘモグロビンだとかコレステロールだとかの数値が書かれているけれど、結局彼らが僕に対して言いたいのは「酒をやめろ」とか「痩せすぎ」といった所だろう。


そんなことを言われても、毎日暴力のようにある残業と、人間やハトやイヌとまともにコミュニケーションをとれない行き場のない怒りでストロングなんたらとかなんたらストロングといったアルコールがエサみたいになっている僕にどうやめろというのか。


 それらはパッケージにレモンだとかメロンだとか、果物のイラストがプリントされていて、ジュースなのかと思ってお子様が買ってみれば「二十歳以上じゃないと買えないよ」と言われる。


それもそのはずレモネードやメロンソーダとは全然違った、とても果物とは思えないような味がする。


大人でもすっかり飲んでしまえば顔や手足の感覚がなくなって頭もおかしくなり、このようにめたらくたらな事を考え、書いたり喋ったりする。


 飲み始めれば「まだ足りない、まだ足りない」と言って家にあるアルコールをすっかり飲んでしまう。それで目が回ってベッドに伏せ、朝を迎える。


 ああ、先生、今日も残業させてください。ソーダを買うお金がないんです。靴を舐めますよ。お願いします。


えっと、食事ですか。いや僕は食が細いので食べないんですよ。


 そりゃあ、喋る暇もないほどクソみたいに生産しててエサなんか食ってる時間ありますか。


毎日毎日夜遅くに帰って不健康そうなソーダを飲みながら何の罪もないテレビに向かってお前の悪口を言うんですよ。いつも穿いているジャージが穿けなくなりましたよ痩せすぎて。紐をしっかり締めても落ちていくんですよ僕の人生みたいに。


 して、いつも吐いているんですよ。吐瀉物が喉に詰まって窒息で死ぬのを待っているんです。

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