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お金が無い

個人的にはオタクは極めた者、と認識してます。

『パチパチパチパチ』


二人「はい、どうもこんにちは!。漫才コンビです」


「なあ、お客さん達凄いな?」


「ああ凄いな、俺達の普段着より良い服着てる」


「俺達もあんなふうに普段着に金掛ける事が出来る日が来るといあなぁ〜」


「おいおい、冗談はよせよ?。その日の食い扶持も困ってる奴が出来る訳ねえだろ?もっと現実を見ろよ…」


「だよなぁ〜。おい、あそこに居る偉そうな審査員の人達を見ろよ?あの服いくらするんだろうな?」


「バカヤロー!アソコにおわすお方を何方と心得る、恐れ多くも財布の中身も人気も天上がひっくり返っても勝てぬ審査員様に何たる無礼!平伏せい!ってなるからヤメろ!」


「いやそれじゃ色々と混ぜ過ぎて分からんて、もっとシンプルにしてくれ、俺達の無地スーツみたいに」


「真っ白なワイシャツにあらゆる無駄を省いた黒いスーツを身に纏い、足元は激安価格で売れ残っていた黒の革靴と普通に安かった黒のネクタイと黒の靴下…」


「葬式だな」


「だな」


「まあ無い物ねだりしててもしょうがないし、そろそろネタでもやるか?」


「そうだな、取り敢えずタクシーでいいか?」


「おう、いいぞ。お客さんどちらまで行くの?」


「オタクまでお願いします」


「はい、オタクね?お金結構掛かるけどお客さん大丈夫?」


「まぁ〜最悪食費切り詰めれば大丈夫です」


「お客さんそれは大丈夫な人の言葉じゃない駄目な人の戯れ言だよ?、もっとご利用は計画的に考えないと後で欲しい新作が出た時に何も買えないよ、ほらよく言うじゃない…同人誌 何時でも入手出来ると思うなよ?ほらプレミア絶版ってね?」


「くっ、腐った心に刺さりますね…でもそれでも譲れない物語もあるのです!」


「そうかい、お客さんは既にオタクの入口に立っているんだねえ。私もね、若い頃は色々と乗ったから分かるよ…」


「えっ運転手さんも?」


「ああ、今の若い人に分からない作品だけど…ね」


「へえ〜昔の作品か…ちょっと気になるなあ教えて下さいよ?」


「ん?いいよ。アレはSFガンファンタジーでね、最後に主人公が…」


「待って運転手さん、その入りだとネタバレする可能性があるからヤメて?」


「ん?古い作品だからある程度ネタバレを含んだ説明しないと分からないでしょ?」


「いや確かに古い作品の場合そうだけど、だからといっていきなり最後は酷い」


「そう?昔の作品は次回予告でネタバレ結構あるよ?」


「それは分かるけど、ネタバレはわかりたくない」


「でもそれを踏まえてのオタクでしょ?」


「えっ?」


「布教と言う言葉知ってるかな?」


「あれですよね作品を購入する時に自分用、保存用、布教用の?」


「そう、それ。知り合いにね、まだ見ていない、名前も知らない作品をね、本人いわく必要な知識をね、1~100まで口頭で語る奴がいてね…」


「まさか」


「そう1分1秒も一言も間違えないで最後まできっちり語った上で布教をしてくる奴でね?、気持ち悪いくらい全部合っているんだよねぇ〜。だからネタバレはもうね、最終話を最初にぶっこまれても問題ないくらいに平気なの…あははは!」


「う、運転手さんー正気に戻って!」


「正気に?あはあはあははは!無理無理もう手遅れだから?ね!」


「ごめんちょっと待ってくれ、オタクってそれ程のアレなのか?」


「いや分からん、あくまでも俺が想像した人物像にすぎんからな」


「じゃあ嘘か本当かは分からないんだな?」


「そうだな俺の知り合いにマニアが居てな奴いわく極めた者をオタク、それより劣るのがマニア、その次がファン、そして一般人、って話だ」


「極めた者がオタク…凄そうだな?」


「だろ?、だからさっきのネタもあながち嘘とは言い切れない」


「極めた者だからな、やりそうだな?」


「でも、まぁお金の無い俺達には無縁の世界だけどな…」


「だな正確にはお金も無い、だけどな…」


「じゃあ、お金の無い一般人の俺達は次に使えるネタでも考えるか」


「そうだな、考えるのはタダはだからな…」



考えるのはタダ!……いい言葉です…ね?。(現実逃避)

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