コント漫才風 お寿司
うん、サブタイは飾りです。
ワサビ「はい、どうもこんにちは!。コンビ名横山お寿司で御座います。実は僕等ピン芸人でしてね、普段はソロ活動してるですけど、今回は漫才と言う事でその場限りのコンビなどを組んだ訳ですが、正直いつ消えるか分からないのでね、もしお仕事などのご要件のある方がおりましたらお早めにご注文下さいね!」
シャリ「えっ、ちょっと待って俺達コンビ名横山お寿司なの?」
ワ「そうよ?話のネタは種類豊富で、相方は切れ味の鋭いツッコミと独自の言葉を使い分け、昭和から平成に掛けてお茶の間を沸かし続けた偉大なる大先輩、横山や○し師匠にあやかり、令和と言う時代をかけ巡ろうとね?」
シャ「まあ確かに大先輩の名前を使わせて貰う事はあるけどなんでお寿司な訳?」
ワ「ほら巷では推しと言うモノがあるのでしょう?、なら先程も言った通りネタの種類豊富は豊富で言葉の言い回しや切り口の鋭さがお寿司と似ているでしょ?」
シャ「ああそれでお寿司に醤油を掛けない代わりに昭和のお笑い界を駆け巡った横山○すし師匠とお寿司を掛け合わせた横山お寿司か」
ワ「と推しね」
シャ「なるほど」
ワ「まあそんな訳でお寿司ネタをやって行こうかな、と。ところで俺達の名前だけど、具かシャリのどっちにする?」
シャ「どっちもどっちだな…シャリで」
ワ「じゃあ、俺はワサビにするわ」
シャ「おい、なんで俺だけ具かシャリなのにお前がワサビなんだよ、シャリにしろよ?」
ワ「ごめん俺、お寿司そんなに好きじゃないんだ」
シャ「はいお笑いコンビ横山お寿司解散!」
ワ「いやせめて、せめてネタをやらせてくれ。このまま解散したらせっかく作った寿司ネタが腐っちまう、頼む!」
シャ「はぁ、仕方ねえなあ少しならつき合ってやるよ。で?、どんなネタよ?」
ワ「取り敢えず俺の事押して」
シャ「こうか?」
ワ「もっと強く押せよ!」
シャ「そんな事言うなら押すぞ? 」
ワ「ちょ!そんなに押すなよ、俺は押し寿司じゃ無くてお寿司だから!」
シャ「はい意味分かんない、解散!」
ワ「待って、まだあるから待って!。はい、右手に寿司、左手にも寿司、そして手と手を合わせてお寿司合わせてな?む〜もぐもぐ、おほふしあわへ」
シャ「おいおい、パクリダジャレなうえに何の面白味もねえじゃねえか、はい解散…ん?今お前どっから寿司出した?」
ワ「何お寿司食べたかった?」
シャ「ちげぇよ、ネタが気になるから教えろよ」
ワ「じゃあ推しネタあるからつき合ってくれ」
シャ「しゃあねえな、つき合ってるから後で教えろよ?…」
ワ「へい!らしゃい!お客さん、何にしましょう?」
シャ「そうだなぁ…取り敢えずガリで!」
ワ「へい!ガリ一丁!」
シャ「おっ早いね!寿司と言えばガリを最初に食べないとな…うん、コイツはいいガリだ!」
ワ「あがりとうごさいます、お客さんお次は何にしましょう?」
シャ「そうだなぁ、上がりで!」
ワ「へい!上がり一丁!」
シャ「うん、いい香りだ…ズ、ズズッ…ふぅ、美味い」
ワ「あがりとうございます。お客さんそろそろ何か、握らせてくれませんかね?」
シャ「おいおい、この店は客に袖の下を要求するのか?」
ワ「違いますよお客さん、寿司ですよ、寿司を握らせてくれませんかねって言ったつもりだったんですけどね?」
シャ「すまない、てっきり…美味い寿司を食いたきゃ分かるよな?さあ私にゴールドを握らせろよ?、とワイ…」
ワ「駄目ですよお客さん!それは駄目な方です。ここでは禁止です。別のネタでお願いします」
シャ「そうか、じゃあ定番のアレ握って貰おうかな…空気を!」
ワ「あ〜すみませんねお客さん、ウチは空気を読まない作風が売りでしてね、たまにしか読めないので今日は残念ながら握れないんですよ」
シャ「そうか残念だが仕方がない、じゃあスリルを握ってくれ」
ワ「へい!準備しますんで少々お待ち下さい…すぅ〜、ふぅ…左手をまな板に置きます。右手にえんぴつを握ります。では、逝きます!」
『ガッガッガッガッガッガッガッガッ!』
シャ「流石は握りのプロ、えんぴつ捌きも見事だが握り方からして素人とは一味二味も違うねぇ〜」
『ガッガッガッガッ!…』
ワ「お褒めいただきありがとうございます。これでもあっ」
『ガッガッガッガッガッ!、グサッ!』
シャ「あっ!」
ワ「…お客さんお次は何を握りましょう」
シャ「じゃあシンプルにオニギリを握ってくれ」
ワ「すみませんねえお客さん、ウチはお結び派でしてね?オニギリは握らないんですよ」
シャ「ほう…流石はプロ握るモノにも拘りが…って握らんのかーい!」
ワ「ツッコミ入りました、ありがとうございます!。それとお客さん、そろそろ閉店時間なんで…おあいそお願いします」
シャ「もうそんな時間か、それでおイクラちゃん?」
ワ「はっ?」
シャ「いや、だから…お会計おイクラちゃん?」
ワ「すみませんねお客さん。ウチは幼児をネタするのは御法度でしてねぇ〜お客さんには愛想が尽きました。もう、お題は結構ですお帰り下さい」
シャ「はっ?小ボケをかましただけなのに帰れだと?。なんて愛想の無い店なんだ…こんな店二度とくるかー!」
ワ「どうもありがとうございました。」
袖の下で寿司を握る予定でしたが鮮度、衛生面的に無理かな?って…ね。




