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相方不在だが問題ない!

やれば出来できる。やらなければ出来無い。

つ「はい!どうも〜こんにちは、山神のスミマセン間違えました信者壺です〜。って宗教かっ!新人の壺です、宜しくお願いします。」   

ぼ「︙」 

 (観客席で座って見いてる)

 

つ「いや〜実はですね、今日は相方が不在なのでボク一人でやらさせていただきますね!」 

ぼ「︙」 

 

つ「緊張するなぁ、初舞台でソロ活動かぁ…人生は山あり谷あり、と言うけど…舞台を登ったら相方不在、という谷に落ちとは…」 

ぼ「︙」 

 

つ「ハッ!僕がこうし考えている時間にお客さん達を待たせている、これじゃお客さん達の貴重な時間を盗んでいる時間ドロボーだ!なんってこった知らない間に犯罪を犯していたなんて…そうだ!こんな時は、高名な先人も言ったあの言葉を…カンガルーじゃないカエルだ!」  

ぼ「︙」 

(椅子から立上りかけて座る) 

 

つ「えっ、カンガルーとカエル?なんで?、とお客さんお思いでしょうが、一見なんの関係など無いように見えて実は格闘技に使われているです」

ぼ「︙」

(少し動揺する動き) 

 

つ「カンガルーといえば両足を揃えての蹴りが有名ですが、本当に注目するポイントは尻尾!自身の体重を支え尚且つ体幹もブレないで蹴り放つ、という…お笑いで例えるとベテラン芸人さんの漫談でしょ何百何千と繰り返された、けしてブレないオチ…」

ぼ「︙」

(無言で頷く) 

つ「そして、カエル!誰が格闘技に使えるなど予想できただろうか?もうご存知の方もいるでしょう、そうです!カエルパンチ…」 

ぼ「︙」


つ「相手ボクサーの視界から突然消え…しゃがみ込んた状態から相手に跳んて放つパンチ、…お笑いで例えると、これでオチかと思わせといて別のオチという2段オチ」 

ぼ「︙」 

(拳を握りしめ聴き入る) 

 

つ「そう伝説の王者が使用した必殺技の1つなのです…更に試合中によそ見をして対戦者を視線誘導して殴る、という奇抜な発想…お笑いで例えるとリアクション芸人さんでしょう、自身の体を使いリアクションをとる正に捨て身の戦法」 

ぼ「︙」

(他もあるの?、と期待する顔)

 

つ「、と他の話もありますが今はボクの戦いなのです、先人は言いましたお笑いとは戦場であると、生きて名を残すか負けて去るかの…そうボクとお客さん達と、勝つか負けるかの勝負!」 

ぼ「︙」 

(なんだってー顔) 

 

つ「ルール簡単です、お客さんを満足させればボクの勝ち、それ以外はボクの負けです」

ぼ「︙」 

(何かを決意する表情) 

 

つ「正直ボクの方が不利です…でも舞台に上がる前に決めたのです。ボクは逃げない!最後までやり遂げようと…」 

ぼ「…っ感動した!私にもキミの相方として手伝わせてくれ!?」 

(立上り舞台に近づく) 

 

つ「スミマセンお気持ちは嬉しいのですがボクはソロ活動をすると決めたので、お断りします」 

ぼ「…はい」 

(客席に戻る) 

 

つ「んっ失礼。さぁ、始めましょうか?、ボクは今からお客さん達を興奮の坩堝に嵌めてますよ?覚悟はいいですか?逝きますよ!?」 

ぼ「…」 

(無言で舞台をみつめる)

勝敗は?オイオイ漢の覚悟に水を差すんじゃねぇー。水で滑っ……。

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