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上級者

誰かが上級者。

「「はい、どうもこんにはー!」


シロウ「素人お笑いコンビのボケとツッコミ練習中シロウです!」


クロウ「素人お笑いコンビのボケもツッコミも出来るクロウです!」


「「宜しくお願いします!」」


シ「いや〜僕たち初ライブにこんなに大勢のお客さんが来てくれるなんて、ありがとございます」


ク「うん、公園でゲリラライブだけどな?」


シ「なに言ってんだよ、公園と言う無料の舞台だろ?お客さん達もこんなに集まってくれてるに何が不満なんだ?」


ク「公園に遊びに来てる人達だから、俺達を見に来たお客さんじゃないから」


シ「お前の耳は飾りか?俺達のライブを見て笑ってる声が聞こえないのか?」


ク「うん、取り敢えずお前は病院で視力と聴力検査しに行け」


シ「おいおい、冗談はよせよ?俺の顔の何処が悪いって?俺がイケメンだからって俺の顔に嫉妬するなよ?」


ク「ごめん間違えた、病院で頭も検査してこい」


シ「何だよ〜そんなにいじめんなよ〜」


ク「お前のボケに突っ込んでるだけだろ?分かれ」


シ「俺は素人なんだぞ?」


ク「俺も素人だが?」


シ「……」


ク「黙ってないでボケの仕事して?」


シ「素人に無茶振りするのか?いいのか?事故るぞ?、医院です!」


ク「ダジャレは治療出来ないが?」


シ「なんだよ〜辛辣(しんらつ)だな、褒めて伸ばしてくれよ」


ク「例えばどんなふうに?」


シ「ほら!こう〜ぽん ぽん ぽん はい!ってな感じのあるだろ?」


ク「意味わからん」


シ「だから!こう、ぽん ぽん ぽん はい!。ほら点数!」


ク「0点」


シ「何で0点なんだよ!0点は褒めても伸びねぇよ!」


ク「何か、表現力が無い上に捻りも無い、だから0点」


シ「なあ?ボケに本気のダメ出しヤメてくれる?ボケの仕事に支障をきたすのだけど?」


ク「じゃあ、ボケを辞めてツッコミやれば?」


シ「そんな!漫才中に個人的な理由でジョブチェンジなんかしても?、医院です!?」


ク「そこは個人的な理由だと委員か、孤児院だろ、わかんねぇけどな?」


シ「ネタ潰しするの辞めてくれませんかね?」


ク「潰してねぇよ?援護射撃だよ、ほらボケを打ってこいよ?叩き落とすから」


シ「それ援護射撃じゃない、フレンドリーファイヤーだから!」


ク「誤射だろ?誤射って言えよ、そうすれば1秒以内にで言えるだろ?フレンドリーファイヤーじゃあ1秒以上かかる」


シ「えっ、何で秒の話なの?」


ク「なんだお前知らないのか?お笑いの世界は1分1秒を争う世界らしいぞ?」


シ「分は分かるけど秒単位の争いなの?」


ク「らしいぞ。そうなるとフレンドリーファイヤーだと約1.5秒くらい、誤射だと0.5くらいか?、約1秒の差がでる」


シ「1秒単位の争いで1秒はデカイね?」


ク「だろ?増えた1秒を使って他の言葉を差し込めばネタの幅が広がる」


シ「なるほどね、なら早口で喋ればもっと時間が増えるか」


ク「それは人それぞれだな、俺達は基本喋りでお客さん達を笑わせるのが目標だろ?。ならお客さん達に俺達の言葉がちゃんと伝わらないといけない訳だ」


シ「あ〜早口だと伝わらない可能性が有るのか、漫才でそれは致命傷になりそうだな」


ク「まぁ、俺達は経験の少ない素人だからな、焦らず腕を磨けばいいさ」


シ「ところで何でこんな話ししてるの?」


ク「お前がボケからツッコミにジョブチェンジしたろ?」


シ「えっ、あれネタなんだけど?」


ク「知ってる、そのあと俺はなんて言った?」


シ「え〜と委員と孤児院だよな?」


ク「その次は?」


シ「次?ん〜援護射撃?」


ク「と?」


シ「あっまさか!」


ク「ふっ!お前のボケは全て叩き落とした」


シ「だから、それはフレンドリーファイヤー!」


ク「誤射だよ誤射」



一本目終了

⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛








「「はい、どうもこんにはー!」」



シロウ「素人お笑いコンビのボケとツッコミ練習中シロウです!」


クロウ「素人お笑いコンビのボケもツッコミも出来るクロウです!」


「「宜しくお願いします!」」


子供「ねえ、何してるの?」


シ「うん?お話の練習してるんだよ」


子供「何で?」


ク「沢山の人にお話を聞いて貰いたいからだよ」


子供「どうして?」


シ「俺達のお話で笑って欲しいからだね」


子供「何で笑うの?」


ク「キミは面白い事や、嬉しい事があったら笑顔にならないかな?」


子供「う〜ん、なるかも?」


シ「なるかもかぁ、じゃあ、なるかもがなる!になったら、嬉しい事に、面白い事になるよね?」


子供「わかんない…」


ク「分かんないかぁ、俺達はね、なるかもが、なる!になって欲しくてお話の練習をしているんだよ?」


子供「お勉強と同じ練習?」


シ「そう!沢山の人達を笑わせて、嬉しいや面白いと思って貰うお勉強だよ」


子供「お勉強、多いから嫌い」


ク「嫌いかぁ、俺達もお勉強多いけど嫌いじゃないよ、何でかわかる?」


子供「わかんない」


シ「それはね、俺達が沢山お勉強すれば沢山の人達が嬉しいや面白いってなるからだよ?」


子供「沢山お勉強すればいいの?」


ク「うん、今は沢山の事を覚えて、いっぱいお話の練習すれば後で苦労しなくて済むからね」


子供「苦労って何?」


シ「あ〜嫌いな事や、ん?…キミ何年生?」


子供「……バイバイ!」


ク「バイバイ!……なあ」


シ「ああ、ヤラれたな」


「「あの子、小3以上だ」」



公園で練習は高確率で乱入者が現れますご注意して下さい。注意してても無理ですがね。


子供の何で?どうして?わかんないループ。

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