かつ!職人
[アルバイト募集中]
お客?「……」
ガラガラ、ガラ
職人「いらっしゃい」
ガラガラガラ
お客?「カツ丼下さい」
職人「ん?どのカツ丼か選んでくれ」
お客?「あっ、…カツ煮丼でお願いします」
職人「はいよ!」
十数分後…
職人「よし、出来た。熱いから気を付けて食べてくれ!」
お客?「はい、いただきます……。あの…」
職人「私はかつ職人、私の店に訪れる者にかつを入れるのが仕事だ。」
ガラガラ、ガラ…
店員「いらっしゃいませ」
…ガラガラガラ
お客「それでようアイツに、あっ!豚カツ定食お願い!、で、という訳…それにさぁ〜そろそろ…だろ?だから俺はそのままだと豚になるって言った訳よ!」
店員「豚カツ定食入ります!」
職人「はいよ!(やれやれ、うるさい客だな)」
10分後…
お客「ははは、だろ?やっぱり豚だよな?お前もそう思うだろ?ははは!」
職人「出来たぞ」
店員「はい、今いきます……お待ちどおさまでした、まだ熱いのでお気をつけてお召し上がり下さい、それと店内でうるさくするな、豚豚連呼するな、分かったか?」
お客「…はい、スミマセン」
職人「(あれ?私が喝入れる筈なのに、豚は体脂肪率10~15%だからマッチョ、って言うウンチク用意していたのに…)」
ガラガラガラ
「いらっしゃいませ、お好きな席にどうぞ」
ガラガラ、ガラ
お客2「……店員さんチキン南蛮で」
店員「チキン南蛮定食入ります!」
職人「はいよ!(なんか痩せすぎな客だな?)」
10分後…
職人「出来たぞ」
店員「はい、今いきます……お待ちどおさまでした、まだ熱いのでお気をつけてお召し上がり下さい、お客さん痩せすぎだからタンパク質もう少し取りなよ?それと少し筋トレもしろ、分かったかな?」
お客「えっ、ええ、分かりました?」
職人「(また、言われた、今回は喝じゃなくてアドバイスする積もりだったのに、筋トレするなら必要なタンパク質は自身の体重50kgなら50g摂取した方が良いと考えていたのに…)」
ガラガラ…?
店員「いらっしゃい…ませ?」
お客さん3「あの、婚カツ下さい!」
職人「…(うわ〜やべぇのきたわ…)」
店員「ウチのメニューにはありません、お帰り下さい」
ガラガラピシャ!
職人「…(凄えなウチ店員、あれだ、怒らせたら駄目な奴だ)」
店員「……ウチのメニューにありませんよね?」
職人「ないぞ(えっなに、何でコッチをじーって見てるの?、なに、俺が怒られのこれ?)」
店員「…本当にありませんか?良く考えて下さい」
職人「(あれ?これはアレだ、無い、だと駄目な奴だ、じゃあ…)探せばある」
店員「何処にあるのか教えて下さい、私の目を見て今直ぐ答えて下さい」
職人「(嘘だろ?まだ続かのよ、正解は何だよ…)」
ガラガラガラ!
お客4「メンチカツ下さい!?」
ガラガラガラ!
店員「いらっしゃいませ、メンチカツ入ります!」
職人「はいよ!(お客さんが来てくれて助かった)」
数分後…
職人「出来たぞ」
店員「はい、今いきます直ぐに戻ってきます…お待ちどおさまでした、熱いのでお気をつけてお召し上がり下さい」
お客4「はい!ありがとう!いただきます!」
店員「……」
職人「…(くっまたか…)」
婚活+カツアゲ=職人ゲット!。




