滑りマイスター
おや?ここは…
みなさんこんにちは、今日は特別なゲストをお呼びしました。
「どうも、滑りマイスターです宜しくお願いします」
あれ?自己紹介で滑らないのですか?私はてっきり軽めに滑ると予想していたのですが、普通に挨拶されましたね。
「ヒドイですねぇ確かに私は滑りマイスターですが何時でも鋸でも滑り斬る訳ではありませんよ?」
ん?何か違和感がありますが、そうですか、時と場合によるですかね?
「そうですねぇ私自身は滑るのは構わないのですが、滑った先で事故る可能性あるので、その辺の見極めが大事ですかね」
事故ですか?なんか怖いですね、私はてっきりウケをはずした、とか会話が止まるなどを予想していたのですが
「基本その考えで正解ですが、問題は物理的な方ですね有名なモノだとローション系や氷や水の流れる坂ですね」
ああ、バラエティ番組で観たことありますよ!お笑い芸人やアイドルが滑るアレですよね?たまにコレ放送して大丈夫なの?とかありますけど
「そうですね概ね合ってます、いまでこそ安全な滑りができますが、これはリアクション芸がうまれる以前よ話です、とあるバラエティ番組で試験的にローションを使用する滑り芸が発案されました、当初は人が滑って転ぶ姿を観て面白い、これは使える!など思われたのですが、人間とは欲深い生き物で更に過激な滑りを求めました、みなさんも名前はご存知でしょう?そうウォータースラ○ダーです」
なんか知ってる〜むかしお笑い芸人さんが必死の形相で滑ってるの観たことありますよ!あれ?ローションの話から話が飛びましたね?
「ふふ、気付きましたか?そうです!今のローション芸もウォータース○イダーも滑りながら飛ぶ事も可能になったのです!」
ちょっと待って下さい、あの、もしかして今までの話も滑らせながら話を飛ばしてました?
「お〜!今ごろ気付きましたか正解です、いや〜いつ気付いてくれるか心配でしたが、最後まで気付いて貰えなかったらどうしようか悩むところでしたよ?」
えっ何時からですか?
「最初からですね!」
最初からですか?意味がよく分からないのですが…
「まぁ、正確に言えば最初に滑りマイスターを選んだ時点である方達の一部を滑らせていました」
あの、誰に話しているのですか?
「実は私に絡むと滑るのです」
あの、会話が噛み合わないのですが?
「そして、私を見た相手を滑らせる事も出来るのです、これが滑りマイスターです。」
どうやら未来に滑ってしまったようだ……。
あなたも手を滑らせたでしょう?。
【滑りマイスター】
この世の話、ネタ、時間、全てを滑らせる存在。
ふふふ、あなたみましたね?私を見た者は全て滑りますよ?




