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ハイ系ブラザー

①この手紙は宛先不明、差出人不明のため廃棄される予定の見ていです。

②コチラには読み手が意図しないダジャレが含まれている為、想定を超える可能性がありますので万が一体調不良などを起こしかけた場合は自己責任でお願いします。

③牛蒡大事師は筆は選ばずな方とは無縁な関係なのでノンクレームでお願いします。

 よう、ブラザー。実は今日お前に言いたいことがあったんだが、今のご時世いは直接会って話すのも色々なモノを招くアレな感じだろ?。

 ならメールでも送るかと思ったが、それじゃあ風味も味気ないパンパンに膨らんだゴム風船の中身を食べているのと同じだろ?。

 あれは仙人ダイエット極、霞無限式 お替りセルフサービスハイ()エボリューションを目的としてる時なら良いだが、流石に今はな……。

 まあそんな上段の文は置いといて、いつもの如く筆の代わりに愛用してるゴボウで文を書こうとオラ!っと気合を入れたら見事ゴボウの奴が折れやがった。

 ファックス! おいゴボウ、てめぇはそんなやわい耐久性で根菜の名を名乗ってるクセにあっさりと折れやがって、てめぇ筆としてのプライドはねえのか? その身を削り取られ、ちょっと生臭いイカ墨塗れにされながらも繰り返し繰り返し文章を認めに孤独なフォームで筆をしならせながらも走らせる、それは安価故のアンカーとしての努めはず……。

 いや、待てよ?たしか……かの御坊大事師は言ったな「筆が折れたら食べてればいいんじゃない?」、と。

 あの時俺は牛蒡大事師(ごぼうだいじし)に言った意味が分からなかったが……そうか、例え志半ばで“おれようとも”その身に染み込んだモノを糧にし、明日への力をとして生きよ、と。

 そうか、アレの一言にはそういう意味が含まれていたのか。


 牛蒡大事師……書道を始める為に山を買い、雰囲気造り件ネタ探しのながら山歩(さんぽ)中に拾った道草、未知キノコを食したところ、あまりの旨さに覚醒もとい感動し、この味を皆に堪能してもらいたいと自身の所有する山で食堂を初めたところ大繁盛したのが牛蒡大事師の顔色はすぐれなかった。

 それは何故?宣伝行為は一切行っていない個人所有の山の食堂が大繁盛=他所様の土地に無断侵入する輩がお客さんというある意味ではホラーだからだ。

『ポキリ』『ポキリ』牛蒡大事師は愛用してるゴボウ筆を何本も折りながらも考える(道草と未知キノコの味を皆にも知って欲しい、だが無断侵入してくる輩は怖い)、と。

 そして……「そうか!会員制にすれば相手の素性も分かるし万が一の時も対処がしやすい!」、と至極真っ当な考えが浮かび上がり、奥山根夜(おくさんこんやの)料理和道(りょうりわどう)という完全会員制の食堂なるが、ネーミングがアレな為か「ちょっとアナタ言ってる意味が分からないわ」とか「えっそれってプロポーズ!」、と一部のお客さんには不評と誤解を招いたらしいが真相は定かではない。




 で?ブラザー、今日の晩御飯は何が食べたい?。

はい、生存報告も兼ねてという短めの作品ですが……ま、まあほら私にもアレとかコレとかホラとか色々とあるのですよ、うん。……ゴメンね!。


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