139/169
トンチ 恋と愛
○に蹴られてお亡くなりになりたくないので短めです…
恋と愛が何か問われたならば
その問いにトンチを効かせて応えるのが騙り師の定め。
ここに取り出したる1つの古い篩に言葉ふりかければ
掛かる言葉は赤となり
落ちる言葉は1つの心
ここに少々の手心を込めまして
とある料理などを拵えますので今暫くお付き合い下さいと願い
出来上がりましたのが…恋
赤は心に心は赤に焦がれ
甘く切なく酸っぱさの残る風味なり多くの方の思い出の味となりました。
問い掛けるは言葉 投げるは心 受け応えるは愛。
実は先ほど使用した古い篩に目には見えぬ穴が空いていまして一つの心がオチてしまいましてね
何も掛からずオチて行く心を不憫に思いまして
受け皿で受け止めようと手心を加えさせていただきますと
堕ちる恋心を受け留めるは器となりまして
出来上がりましたのが…愛
受け応えによって様々な者に移り変わる物語に御座います
賞味期限切れなどは御座いませんのでごゆるりとお召し上がり下さい。
余計な添加物をバッサリとカットしたヘルシーな仕上がりです。




