漫才 チャラ
正直やりすぎ感が……
二人「はいどうも〜こんにちは」
似「漫才コンビ似非です」
非「宜しくお願いします」
似「いや〜ね、僕らこうして漫才師の真似事などをしてはいますが実はヒットマンでして」
非「お客さん違いますからねー」
似「違うてキミ何が言うてんのや、僕ら見境なくバンバン撃ちまくとっるやないか」
非「アホ!そないな物騒なこと言うなや。大体いつ儂らがバンバン撃ったいうねん」
似「なんやキミ、今まで無自覚で撃っとたんかいな?。これはちゃんと教えなアカン奴やな。ええか、僕らは言葉のやり取りだけでお客さん達から笑いを得る職業やろ」
非「ん、まあ〜漫才の基本はしゃべくりやからな、それは分かるわ。ほんで?」
似「ということはお客さんの心に響かせる言葉を使わななイカンわけや」
非「んん?まあ〜ウケを狙うゆう意味なら分かるが、バンバン撃つ事とナニが関係あんねん?」
似「まだわからんかキミは。ええか?お客さん心に響かせるゆうことは、お客さん心の雑煮に餅をバーン!と叩きつけることで、やっぱり雑煮には餅を入れんと正月のモチベーションが上がらんな〜、と明日への糧になる様にする為やないか」
非「ああ、なるほどな〜よう分かったわ。ジブン、アホやろ?。ナニが心の雑煮や、心臓と心の雑煮を上手く掛けた積りやろうが、心臓が雑煮やったら地域によっては別物になってしもうやないか!。いやそれ以前に輸血せなアカン状況にになったらどないするんや。『先生!この患者さんの雑煮、関東地方の東北の端の味付けです!』『な、なんやて!ウチは関西の雑煮しかあれへんのに…』ってなったらどないするんや!。それと日本人の心臓は雑煮にで出来とると外国の方に勘違いされてみい。『へいジョージ知ってるか?、日本人の心臓は雑煮で出来てるて話を?』『なっなんだって!それは本当かいポール?』『ああ本当らしいぜ?』『オー流石はサムライニンジャの国!心臓まで変り身の術が使えるとは天晴!ブラボー』、と心打たれるやんけ」
似「それや」
非「どれや!」
似「心打たれるのとこや」
非「最後の一文だけやないか!。散髪する床屋やないんやからバッサリ切り捨てんといて!」
似「…」
非「なんで黙んねん、儂がしょうもない事言うたからか?」
似「そやな」
非「ちゃうやん、そこはオブラートに優しく包むとこやんか」
似「…」
非「ちゃうちゃう、今のとこやはちゃうねん。意図的に狙ったわけちゃう、たまたま…」
似「えっナニ?。寝とったから聞いてへんかったわ、もっぺん言うて?」
非「嫌じゃボケ!。ほんで続きは?」
似「えっ、説明せなアカンの?」
非「いやここまで来たら説明くらいしてくれや」
似「めんどくさ」
非「おうコラ!職務タイマンとはええ度胸や!表に出え!」
似「ここが表舞台やけど?」
非「そやね、小ボケはこんなもんでええか?」
似「ええよ。ほんでこないな感じにお客さんの心に当てようと言葉をバンバン投げうってるサマをヒットマンゆうわけや」
非「なるほどな。せやけど全部が全部当たっとるわけやないやろ?。むしろ外す事のが多いちゃうか?」
似「そこは外すだけにスルーしてくれや」
非「スルーってドライブスルーやないんやから出来へんやろ?」
似「いやそれがな、話が進まんと後ろからはよせえってクレームがくんねん」
非「はっ?誰やクレームなんぞつける輩は、場の空気くらい読めや。しゃあない儂が話しつけたる、で誰や?」
似「時間と日付やね」
非「それは無理やろ、あの世界には逆らえへん。よしんば逆らったとしても後で手痛いめにあうわ」
似「そやろ?勝手に時間を巻き戻す事なんぞしてみい、後で麺玉子ヤサイマシマシ背脂ドーン!チャーシュー1キロ乗せ食べてみなよ飛び出るどんぶり盛りくらい高額請求が未来から送られてくるわ」
非「塩分過多を飛び超えて殺意マシマシになっとるやないか、そないなもん実食したらお亡くなりになってしまうわ。イヤでも金で時間を巻き戻す事が出来るならアリやな、巻き戻すに幾らかかるん?」
似「最低1秒1万やね」
非「1秒1万か…1時間で3600万、1日で8億6400万…儂らには無理やな」
似「まあ払えても10秒10万までくらいやろか?」
非「そやな、それくらいやったらイケるな。ん?コレ仕事として使えんか?」
似「ギャンブルか?」
非「イヤ、まあ〜ギャンブルにも使えるけれどもな」
似「ギャンブルする気やろ?」
非「まあやらんとは言い切れへんけど」
似「アンタ!あれほどギャンブル手出したらアカン言うたやないの!子供もまだ小さいのに何考えてんねん!」
非「オマエは誰やねん儂は独り者や!」
似「アンタ、ウチに散々と手出したのに捨てるん?自分の都合で使うた除菌シートのように用が済んだら捨てるんか?」
非「リアル系はアリそう怖いねん、辞めてくれへん?」
似「しゃあないなぁ。で、何するん?」
非「いやな、時間を戻したいお客さんの代行をすんねん」
似「ほう、つまりお客さんがキミの代わりにお金を払う感じになるんか?」
非「端折るとそうやな、あっ!でも手数料は別やで」
似「ナルホドええ商売やな、せやけど信用出来る奴かも分からへんのに誰が頼むねん?」
非「そこが問題やねん…。誰か紹介してくれへん?」
似「そんなん居ったら仲介手数料だけでボロ儲けやないか、まあ居らんけどな」
非「ならせめて気分だけでも味合わせてくれ」
似「ええよ、ほな僕がお客さんでキミが…タイムスリッパ?」
非「なんやねん時のスリッパって、叩かれて戻るんか?」
似「ほらアレやアレ、タイムストリッパー!」
非「時間毎に脱いどる仕事になっとるやないか!」
似「あ〜!時間旅行者や!」
非「なんで当てにきてん!そこはもう1段ボケをカマスとこやろが!。もうシブンとは付き合ってられへん8分前に戻るから480万くれや」
似「なんでやねん!」
二人「どうもありがとうございました。」
本来はチャカバンカネンシスを…いえ何でもないです。




