表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
128/169

コント漫才 桃太郎とその他

色々とギリ…かな?

桃「はいどうも〜皆さんこんにちは、桃太郎です」


犬「お供の犬です」


猿「同じく猿です」


記「通りすがりの記者です」


鬼「被害者の鬼です」


桃「うぉい!?なんで鬼がここに居る?場違いにも程があるだろが、それと記者だと?うちの雉はどうした?」


記「残念ながら寿命でお亡くなりに…」


桃「そうか、雉の奴は亡くなったか…」


記「なったので焼き鳥にして皆さんで食べました」


4人「雉さん、ご馳走様でした!!!!」


桃「えっ?焼き鳥にして食べたって…何してくれてんの君らは、ねえ?。身内の俺を外したらダメじゃん?そこは俺も呼んでよ、ねえ?」


記「すみません鮮度的に早いほうが良いかなって、鬼さんに捌いて貰いました」


鬼「捌きました」


桃「この、鬼〜!人でナシ〜!?」


鬼「自分、鬼ですから」


桃「知ってるよ!」


記「一応、犬さんと猿さんに許可は取ったんですが」


桃「なら俺も取れよ!」


記「すみません一月前なので鮮度的にチョット無理でした」


桃「えっそうなの?一月前じゃあ〜無理だわ、なんかゴメンね?」


記「いえ、大丈夫です」


桃「あれ?いや待って。君らなんで一月前に集まってたの?」


記「はい、今日の打ち合わせをしようと犬さん猿さん雉さん鬼さんと私で打ち合わせをしてまして」


桃「呼べよ!俺を。せめて連絡の一つくらいしてくれよ」


記「しましたが、今忙しいから無理!、と」


桃「ああ〜あの時か、いやあの時は俺の名前で色々とゴタついててさぁ〜タイミングが悪かったんだよ。ん?もしかして雉が亡くなったのは…その時?」


記「はい」


桃「っ!雉、ゴメン!俺、お前がそんな事になってるなんて知らなかったんだ。ゴメンな?」


記「それで雉さんが亡くなる前にその事を伝えたら…桃太郎以外の皆さんで私を食べて下さい、と」


桃「雉、お前ー!。気持ち的にそうなるかもしれないけれど、だからって俺を除け者にするなよ!」


4人「とても美味しかったです」


桃「だろうね!…はぁ。で、今日は何なの?っ〜か何するか俺知らないんだけど?」


記「はい今日は昔、桃太郎さんが鬼さん達を一方的にボコし、私財を強奪した件についての取材です」


桃「いや人聞き悪い言い方ヤメてくれる?アレは色々と悪さをする鬼達を懲らしめて奪われたお宝を回収しただけだからね?」


記「でもその話は又聞きですよね?」


桃「まあ、そうだけどさぁ。でも実際鬼が悪さしてお宝溜め込んでた訳だし」


記「本当に奪われたお宝なんですかね?」


桃「はっ?」


記「鬼ヶ島って名前の通り島な訳ですがあの島、船が一隻も無いんですよね。仮にあったとしても船で強盗したら海賊ですが」


鬼「自分ら船酔いが酷いので島民は誰も乗りません」


記「だそうで」


桃「イヤでも襲われって聞いてるけど?」


鬼「漂流者が島の食料庫を勝手に食い漁ったので追い払っただけです」


記「ほらあの島って時化(しけ)の時以外は波が読み難いで有名なじゃないですか?で、あの島にたまたま流れ着いた者が鬼さん達の目を盗んで食料庫を漁ったそうでして、それで食い逃げした漂流者が自分達を正当化する為に襲われたと噂を広めたらしですよ?」


桃「じゃ、じゃあお宝は?」


記「ああ、アレは主に漂流者達の遺品ですね」


鬼「たまに商人が来て物々交換で酒と替えてる」


記「それと聞きましたよ桃太郎さん?」


桃「っ何を?」


記「鬼さん達が宴会中に訳の分からない口上を挙げた上、無許可の帯刀で襲いかかったそうですね?」


桃「いや、あれはその…俺一人で船を漕いでようやくたどり着いた鬼ヶ島で、楽しそうに飲み食いしてた鬼達を見たら、ついカッ!となって…」


記「八つ当たりで抜刀からの強盗傷害及び殺人未遂、最低ですね」


桃「いや俺だけ悪者にしないでくれよ!。犬や猿、雉も一緒だったんだから!」


鬼「動物虐待反対」


犬、猿「ブラックな職場反対」


記「桃太郎さん…」


桃「犬、猿…お前ら俺を裏切るのか?」


犬「きびだんご1つじゃ割に合わないし?」


猿「帯刀してるから従ってただけだし?」


雉「名付けしてくれないし?」


鬼「慰謝料払ってくれないし?」


記「オチだし?」


桃「あれ、今雉の声が?…えっオチって何?どうゆう事?」


記「実は桃太郎さんをネタで落すドッキリてした〜」


犬猿雉鬼「ゴメンね桃太郎」


桃「なんだドッキリかよ〜皆で俺を騙すなんて酷いなぁ」


記「ああ、言い忘れてましたが桃太郎さん、あなたには鬼さん達への慰謝料とお宝の返還、それと犬猿雉への危険手当と迷惑料も払って下さいね?払えなければ借金地獄に堕ちて貰います」


桃「はっ?」



うん…なんか色々とゴメンね?桃太郎。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ