漫才 無添加
本作品は無味無臭です。
二人「はいどうもこんにちは」
ボケ「漫才コンビです」
ツッコミ「宜しくお願いします」
ボ「はい、普通の挨拶で御座います」
ツ「なんの捻りも加えていません」
ボ「無添加です」
ツ「本来の素材感を大切にしてみました」
ボ「別名を手抜きと言います」
ツ「抜き手では御座いません」
ボ「ではそろそろ始めましょうか」
ツ「残念ながら既に始まっています」
ボ「それは失礼しました、では改めまして」
ツ「漫才コンビです」
ボ「宜しくお願いします」
ツ「手抜きではありません」
ボ「抜き手でもありません」
ツ「感情を入れてないだけです」
ボ「そう言う演技です」
ツ「半分ウソで半分ホントです」
ボ「この場合は中立でしょうか」
ツ「分かりませんが、たぶん違います」
ボ「どちらなのかはっきりして下さい」
ツ「では分かりません」
ボ「なるほど分からない事が分かりました」
ツ「分からないと言えば」
ボ「まからない、と似てます」
ツ「負けて下さい」
ボ「嫌です」
ツ「勝たせて下さい」
ボ「嫌です」
ツ「買わせて下さい」
ボ「嫌です」
ツ「飼って下さい」
ボ「嫌です」
ツ「勝手にやって下さい」
ボ「既にやってます」
ツ「それは失礼しました」
ボ「失礼と言えば」
ツ「失われた礼」
ボ「令和?」
ツ「年号です」
ボ「令和?」
ツ「3年(現在)」
ボ「令和?」
ツ「要らねえよ」
ボ「年号を作られた方に怒られます」
ツ「それは申し訳ありません、訳と言えば」
ボ「悪くてもいい訳」
ツ「ネタに使えます」
ボ「悪い方にも」
ツ「使えます」
ボ「良い方にも」
ツ「使えます」
ボ「仕事にも」
ツ「使えます」
ボ「乱用すると」
ツ「突っ付かれます、つかれと言えば」
ボ「疲労」
ツ「つかれと言えば」
ボ「風呂」
ツ「つかれと言えば」
ボ「令和」
ツ「その令ではありません」
ボ「それはもうし訳ありません」
ツ「もうと言えば」
ボ「もう秋ですね」
ツ「もう飽きましたね」
ボ「もう疲れました」
ツ「もう良いでしょう」
ボ「申し訳ありませんが」
ツ「もうこの辺でお開きにさせてもらいます」
ボ「どうもありがとうございました。」
ええ、無添加の場合はこうなります…。




