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漫才風 一般人

一般人に期待してはいけません。

一般人「はいどうも、一般人で御座います」

お客さんにお辞儀


ヘルパー「合いの手を入れるヘルパーです」

お客さんにお辞儀


二人「宜しくお願いします」

相方から目線を逸らさないで面と向かってお辞儀


一「ヘルパーさん、今日の時給お幾ら払えばいいですかね?」


ヘ「ちょっと割増の1700円でお願いします」


一「では2000円お支払するのでお釣り300円は飲み物代に宛ててください」


ヘ「お心遣いありがとうございます」


一「それで今日は何をすればよいのてしょうか?」


ヘ「そうですね…今日はお客さんの前でネタ話でもしましょうかね」


一「ヘルパーさん、それは一般人にはハードルが高すぎませんか?」


ヘ「大丈夫です、私が適当に合いの手を入れますのでお好きな様にやって下さい」


一「分かりました。ではシモネタを…」


ヘ「待って下さい。ネタの匙加減も分からない一般人がいきなりシモネタをやるなんて危ないですよ?」


一「えっそうなんですか?。いや〜冷凍庫のシモネタをやる積りだったのですが、駄目ですか。それはアレですかね?冷凍庫なので寒くて滑りやすい話なので元が悪い、とかそう言う感じですかね?」


ヘ「概ね合ってますが、シモネタを別のモノと勘違いされる方もいますのでね?」


一「そんな、いや、まさか!冷凍庫の霜ネタを…エロな下ネタと勘違いされ方が居られると?」


ヘ「ええ」


一「それは…想像力豊かな方ですね?」


ヘ「ええ、想像力豊かな方が多いのですよ?」


一「そうですか、そうなると困りましたね。話すネタがこれと言って特に無いのですが…」


ヘ「そう難しく考える必要はありません、日常で…ん〜何だアレ?、と気になった事でも良いのですよ?」


一「日常ですか?。…ん〜この間ふらっと立ち寄ったお店のベンチに高齢の方が座られていたのですが、何やら私の目には視えない何方かとお話をしていたのですよ。その方は物凄く姿勢よく、流暢にお話しされていたのですが、お相手の方が私には視えませんのでね?何と返事を返していたのが気になりまして」


へ「ほう、それは気になりますね。それで高齢の方はどの様な会話をされていたのですか?」


一「それが…覚えていないのですよ」


へ「あ〜それは勿体無いですね」


一「勿体無い、やはりそうですよね…」


へ「ええ、ネタとしてかなり使える可能性がありましたね」


一「虚空を見つめながら認識出来ない方と語り合う高齢の方…」


へ「哀愁を漂わせながらネタとしても優秀」


一「流石高齢な方、伊達に高い歳を重ねでいませんね」


ヘ「恐らく人生の位も高いのでしょう……、とこの様な感じでネタ話をするのが良いでしょう」


一「なるほど、勉強に成りました。」


ヘ「それでは締めの挨拶をして終わりましょうか」


一「はい」


二人「どうもありがとうございました。」

相方から目線を外さず挨拶




オチ?現実から目を逸らすなと言うアレですね。嘘ですが。

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