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生まれてくる時代を間違えた

はい仕様です。ケーン!。

春か夏かよく分からない昔。とある人体実験で赤さんにされた挙げ句、桃の中に封印され上に川にぶん投げられ捨てられると言う誰が聞いてもお前は鬼か!、と言うか、これがホントの鬼のような仕打ちか!、とツッコミを入れたくなる数奇な運命をたどる赤さんの拳太郎。


どんぶらこ〜どんぶらこ〜、としばらく流されこのままで衰弱死もあり得るのでは?、と己の死期を悟りかけていた拳太郎だったが…


師母「おや?」


捨てる紙はトレペ…もとい捨てる神もあれば拾う神もあり。川上からどんぶらこ〜、と流されてくる桃をたまたま川に命の洗濯をしに来ていた師母に拾い上げられ九死に一生を得る桃…拳太郎。やったね!髪はまだ失われていないよ!。


拳太郎少年「往生せいやー!」


師母「言葉が違う!」


師父「拳太郎、もっと手首の返しを上手く使いなさい!」


何故このような事をするのかはよく分からないが徒手空拳の鍛錬を装い、藁人形相手にツッコミを入れる拳太郎少年


拳太郎青年「ア〜タ、タ、タ、タ、タ、タ、タ、タ、タ、タ!」


師母「遅い!」


師父「拳太郎、読点は不要だ!」


桃の中で衰弱死の可能性もあり得た拳太郎でしたが、師母と師父の愛のある鍛錬により一般人レベルを超えて達人レベル手前、素人に毛が生えたレベルまでに成長した拳太郎は、己の拳でまだ見ぬ強敵(とも)と拳で語り合いたいと師母と師父に夢を語る青年になった。


拳太郎「では師母、師父、行ってきます」


拳太郎はまだ見ぬ強敵と一刻も早く死合をする為に歩み始めようとした瞬間!


師父「待ちなさい拳太郎。これを身に着けて行きなさい」


と指貫グローブ 袖の無いデニムジャケット デニム系ストレッチパンツ なんかいい感じのブーツ 日本一の拳太郎、と書かれたのぼり旗を、何故このタイミングで渡すのだろう?旅立つのは分かっていたんだから先に渡せばいいのに、とツッコミを入れたくなるタイミングで渡してくる師父と?


師母「拳太郎、このキビダンゴは道中きっとアナタの役に立つ筈です、持っていきなさい」


と意味深な言葉と共にキビダンゴを渡してくる師母…


《着替え中です少々お待ち下さい……》


拳太郎「では改めて。師父、師母、行ってきます」


師父母「「…」」


別れの挨拶などは不要、と1つ頷き背に日本一の拳太郎と書かれた上り旗を身に着けた拳太郎を観送る師父母…


特にこれといった宛もなく、ふらふら歩く拳太郎の前に…


犬「拳太郎さん!拳太郎さん!、お腰につけたキビダンゴ、私に1つ下さいな?」


拳太郎「なんと!犬が人の言葉を喋るとは面妖な。はっ!もしやこれが噂に聞くモノノ怪か?」


犬「拳太郎さん、今の時代はそのような差別用語を使ってはいけませんよ?」


拳太郎「おお、それは済まない以後気をつけよう。それで犬よ、何故私の腰にキビダンゴが付けていると分かったのだ?」


犬「実は私、嗅覚が優れていましてね」


拳太郎「ほう?」


犬「拳太郎さんが産まれてここまで歩いて来るのを先回りして待っていました(笑)」


拳太郎「そうか、それはだいぶ待たせてしまったな。では詫びにキビダンゴを1つあげよう」


ハチ「いえ、待つのは馴れていますので。はい、いただきます、もぐもぐ。あっ!申し遅れましたが私の名はハチです」


なんかよく分からないが拳太郎はハチを仲間に加えた。


猿「ケンさんケンさん、お腰につけたキビダンゴ私に1つくださいな?」


拳太郎「なんと!また人の言葉を喋る動物が現れるとは…いや、猿なら喋るのも可能性も高いか?」


雉「ケーン!」


拳太郎「なんと!まさか雉までが人の言葉を喋るとは…凄いな動物」


ハチ「拳太郎さん、感心してないで、ほらキビダンゴあげないと」


拳太郎「おお、そうだった。ではキビダンゴあげよう」


悟○「ケンさんありがとう。もぐもぐ、オイラの名前は悟○」


雉「ケーン!もぐもぐ…」


更に猿と雉が仲間に加わった。


ザコ「待てよ、ここは通りたければ俺様と戦いな!」


拳太郎「お前には要は無い消えろ…アッタ、タ、タ、タ、タ、タ、タ、タ、タ、タ!」


《省略》


ザコ「フン、読点すら抜く事が出来ぬ遅い拳など当たる訳が無かろう!」


拳太郎「もはやここまでか…」


ただのモブキャラと思っていたザコが実は拳太郎より語彙が豊富で、なんかこれは…正直色々と無理かなって?己の語彙不足を嘆き倒れる拳太郎…だが


雉「ケーーン!?」


拳太郎「うおぉぉぉー!?俺はまだ倒れる訳にはイカン!」


雉のケーン!?鳴きで復活する拳太郎


ザコ「ほう〜再び立ち上がるか?ならば、何度でも貴様の筆をへし折ってヤル!?」


拳太郎「ほ〜アタタタタタタタタタタ!」


ザコ「馬鹿な!読点が抜けているだと!」


拳太郎から放たれた読点の抜けた拳の速さに驚愕し戸惑うザコ、本来であればココが拳太郎の見せ場だった筈だが…


モブ雑魚「コイツはいただくぜ〜!」


雉「ケーン!」


卑劣にもバイクを巧みに操るモブ雑魚に雉を連れ去られてしまう


拳太郎「雉ー!?」


雉「ケーン!?」


ザコ「ええ〜」


見ず知らずのモブ雑魚に自身の見せ場を奪われ唖然とするザコ、そして無謀にも走ってバイクを追いかけようと努力するが所詮は人力、バイクに追いつける訳もなく1㎞程走り…これは無理だな、と膝から崩れ落ち雉を思い叫ぶ拳太郎、と見守るハチと悟○


拳太郎「雉ー!」


ハチ&ゴクウ「……」




生まれる時代を間違えてしまったが為に数奇な運命を辿る事になった拳太郎、本来であればとある相手に無双をする展開する筈だったが、時代設定と言う名の運命のイタズラが彼の毛根を苦しめる…




『偽次回予告!』


轍の跡を追えば雉を拐った奴に辿り着けるのでは?、と犬のハチに指摘され、やっと見つけた憎いあん畜生ことモブザコを見つけるが…


モブザコ「へへっ!この焼き鳥美味いな!」


拳太郎「!」


既に香ばしい匂いがする焼き鳥に…


拳太郎「うおぉぉぉ!!!テメェの毛の色は何色だぁー!!!?」


モブザコ「なっ!なんだオマエいきなり?はっ!、追い剥ぎか!、この焼き鳥は俺の物だ!」


拳太郎「***********☓☓☓☓☓☓☓○○野郎!○○○○○○してやんよ!!!?(不適切な発言の為伏せ字にします)」


モブザコ「ええ〜!」


とモブザコに理不尽なキレ芸をする拳太郎。



次回、蘇る雉! 拳太郎初めての育毛剤 拳太郎本で語彙を学ぶ、の3本をやりません。

作者がバグった訳ではありません、ただ雉のケーン!、がやりたかっただけです。


ノークレームでお願いします。

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