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欠落者たちの恋物語  作者: しろ 白黒
5/5

5話 遅刻~遅刻~ってテンプレは非効率

随分とお待たせいたしました。これからも完全不定期更新ですので気永にお待ちしていただけると幸いです。

ピピッ ピピッ ピピッ


時計のアラーム音で目が覚める。

時計の針はちょうど7時を指していた。


まだ眠い。

学校まで自転車で30分弱だしあと何分かは寝れるな。

今週の食事の当番は和葉だし。

よし、二度寝しよう。


あーきもちえ~んじゃ~


やはり、二度寝とは最高なものだ。

出来れば毎日したいものだが……




ハッ!


僕の脳内に稲妻が走る。

よもやこんな方法があるとは。




その方法とは






毎日早く起きて二度寝すればいいじゃないか大作戦(`・ω・´)ドヤッ




クックック、こんなにも恐ろしい作戦を思いついてしまった自分の才能が怖い。

さて、では早速実戦と行こうか。


「では、おやすm「兄貴いつまで寝てるつもり?」


バンッと勢いよく部屋の扉が開けられる。

ドアの向こうには制服姿の和葉が立っていた。


「和葉、部屋のドアを開けるときはノックくらいしろって」


「兄貴、そんなことより今何時か言ってみ?」


何言ってんだこいつ。

今は朝の6時14分だってのに。

ほら、時計の針だって6時14分をさしてる、し……

僕はここで重大な事に気づいた。

この時計動いてなくね?

あっれれ~おっかし~ぞ~(謎の小学生風)

何でこの時計”午後6:14になってるのかな?

ハハ、イヤマサカネ

祈るようにスマホの画面を見てみる

そこには


7月6日 金曜日 7:49


という文字が刻まれていた。


「嘘っだろ」


「早く支度しないと遅刻するよ。じゃあ、私は先行くね。お弁当は机の上に置いといたから」


「ちょっ何で起こしてくれなかったの」


「いや、声かけても起きなかったし」


まじか、間に合うかなこれ。

まあいい。


とりあえず急げーーーーーーー






制服に着替え、朝食のトーストを咥えて自転車は使わずに走り出す。


家を出てまっすぐ行った突き当りにある花屋に駆け込んでいく。


「シゲちゃんーいるかーー」


「は~~い。いるわよ~~ん」


店の裏側からじょうろを片手に持った筋肉ムキムキの人が出てくる。


服装はザ花屋といった感じの白のシャツにジーンズ、緑色のエプロンで、エプロンには

「Flower shop Sige」 という文字がこじゃれた字体で刺繍されている。

ただ、エプロンの下のシャツは今にも破れてしまいそうな程に筋肉によって膨れ上がっていた。

また、その人の顔は堀がふかく、眉が太く、そして青髭で濃い化粧が施されていた

その振る舞いは俗い言う”オカマ”そのものであった。


「シゲちゃん、悪いけど久しぶりに”あれ”お願い」


「あら~久しぶりね~最近は遅刻しないようにしてたんじゃないのかしらん?」


「いや、それがさ時計がずれちゃってね」


「そうなの? それは朝から災難ね。じゃ、久しぶりにやるから正確性には自信ないけどきおつけてね」


そう言ってシゲちゃんは僕の両腕を掴み、ハンマー投げの要領で僕を空へ高く高く投げ飛ばした。









問題

人間が高さ20メートル程から落下した時、人間の体はどうなるでしょう。

ただし、落下している人間は一般人であるものとする。

更に、その人間は目が回っている。





A.ぐちゃっとした何かに早変わり



その”何か”を他に見ていた人が居たら、自分の正気を疑っただろう。

なんせ突然人が空から降ってきて、更には表現も躊躇われるような肉塊になり、その数秒後には何食わぬ顔で学生が立っているのだから。


「やっぱシゲちゃんスゲーわ。ピンポイントで人を投げるとかいう謎の技術とその精度の良さ。やっぱあの人なにもんだよ。さて、学校行くか」


そう言って腕時計を確認する。

よかったこっちは壊れてなさそうだ。

そこのはちゃんと


8:04 am


という文字が映されていた。


ここは、一昨日守谷さんと会った路地裏だ。

路地裏というこもあり、人気も無く今までにこれが人に見つかったことも無い。

一昨日ここに落とし物を拾いにきていて、何か騒がしいと思って見てみたら守谷さんがおやじ狩り(直喩)をしてたってわけだ。

そういや、もうちょい先が一昨日の場所だな。

少し気になり、そっちに進んでみる。

すると、路地裏の暗いイメージには似つかわしくないキープアウトの黄色が目に入ってきた。

もう警察に見つかってんのかよ。

守谷さん大丈夫かな。

あ、そういや昨日守谷さんに告られてたじゃん。

どうしようかな。

絶対にめんどくさいことになるよ。

そんなことを考えつつ、学校へと再び向かい始める。




何時にも増して騒がしい朝


しかしこれは守谷紫姫と過ごす日常の中では比較的静かな部類であった


そんなことを知らない少年は今日も気だるげに学校へ向かっていくのであった

この作品が面白いと思った人は、ブックマークをチェックしてくれると嬉しいです。


キャラクター紹介をこれからちょくちょくしていきます。

ただ、作品の根幹に関わる人物(主人公とかヒロインなど)は別で今度投稿する裏設定集を読んでください。

ほんの少しだけネタバレ注意

キャラクター紹介記念すべき第一回は

シゲちゃん


本名 神田重信(かんだしげのぶ)

性別 オカマ

年齢 32歳

容姿 眉が太い 青髭 筋肉ムキムキ 厚化粧←ワンパンマンのプ〇プ〇プリズナー的なイメージ

能力 怪力(力をめっちゃ上げるが、上昇量は本人の筋肉量次第)

職業 花屋?

趣味 裁縫 ガーデニング 料理 読書 筋トレ

性格 世話焼き

客との仲がとても良く、評判のいい花屋「Flower shop Sige」を経営していて女子力や、ファッションセンスがめちゃくちゃ高い。

そのため、女友達が多い。」

また、前述の通りファッションセンスが高く、おしゃれの面でもとても頼りにされている。

しかし、一部の男子はシゲちゃんに会ってからしばしば、「見られてる気がする」や「寒気がした」といった発言をしている

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