3話 殺人鬼は恋人足りえるのか?
今回はかなり短め
「これが本当に告白だとしたら、君は受けてくれるのかい?」
「はい?」
いやいやおかしいでしょ。
どうしてそんな話になったし。
確かにね、聞きましたよ、これが告白なのかって。
でもさ、自分で違うって言ってだじゃん。
「そっか……」
いつもなら聞こえない程の大きさのつぶやき。
しかし、夏の放課後の体育館裏には部活動に励む学生の声と風に揺られた青々とした草の音しか聞こえない。
だからこそ、その呟きははっきりと聞こえた。
守谷さんの声は少し高くなっている様な気がした。
そっか、て何?。
もしかしてOKって取られた?
普通に嫌ですけど。
流石に顔が良いだけで殺人鬼とは好きになれないかな。
「ちょっと待って守y「末永くよろしく頼むよ」
待ったをかけようとして止められた。
その時の守谷さんは瞳に涙をため、何かを決意したように笑っていた。
「あっはい」
皆まで言うな。
今とっても後悔してる。
でもさ、仕方ないじゃん。
美少女が涙目で告白してきたんだよ。
受けないってのは無いでしょ。
殺人鬼だったら顔が良いだけで好きになれない?
そんなことを言うやつがいるだって、ふざけているのか!
ふ、我ながらの手の平返しの速さだぜ、惚れ惚れするね。
現実逃避もこれくらいにして、明日からどうしよ……
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