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欠落者たちの恋物語  作者: しろ 白黒
1/5

1話 出会いは路地裏で

読んで頂きありがとうございます。初めてなので、読みづらいと思いますがよろしくお願いします。

グロ注意!

ラブコメは次回からです。

問題

 学校の知り合いが知り合いがたまたま同じ路地裏にいて、更に人を殺して性的に興奮する様な変態だった時、それを見てどんな風に声をかければよいのだろうか。

ただし、僕はまだ見つかっていないものとする。


たたかう

-①やあ、こんな所で奇遇だね(`・ω・´)

-②こんにちわー

-③さ、殺人だーーーーー


にげる

-④声をかけない

-⑤もうダメだおしまいだー( ´・ω・)y

-⑥僕みたいな一般ピープルはクールに去るぜ Σ≡≡≡≡≡ヘ(; >д<)ノ ニゲロ~!!


ぼくは、⑥の帰るを選ぶぜ!


「あばよっ銭形のとっt」


声を出したのが悪かったのか、背後を振り返る途中で僕の首は、”地面に落下していた”。


「へ?」


その時、僕の目に映ったのは路地裏に差し込んだ微かな月光に照らされ、さながら雪の様な純白の髪をショートカットにした1人の少女だった。

返り血により、特徴的な白髪がより一層際立って見える。

そんな髪とは対極の色の瞳には、歓喜の色がうかがえる。

身長は170cmにやっと届くくらいで頭の後ろの方には、黒いリボンが結ばれていた。

ぼくは、この少女を知っている。

少女の名前は、守谷紫姫もりや しき

僕と同じ高校に通う16歳の女の子である。

頭脳明晰、眉目秀麗、運動神経抜群、その上高いリーダーシップを発揮する完璧超人である。

少なくともナイフ片手に路地裏でおやじ狩り(直喩)をするような人ではない。

それともあれだろうか、学校では真面目な委員長が裏では凄い、的なタイプなのだろうか。


そんな事を考えつつ僕は意識を手放す直前、


「さよなら、東雲しののめ 和人かずと君。君をずっと待ってたよ」


と言いながらニヒルな笑みを浮かべていた守谷紫姫を睨みつけた。


(くそっはめられた。て、何処にだよ。健全な男子高校生を殺しにかかる組織が何処にあるんだよ)















side守谷紫姫


「あぁイイ、イイ、もっともっとあなたの苦痛を私に頂戴」


そう言いながら男にナイフを突き刺す。

男のシャツにはいくつもの刺し傷と赤黒いしみがある。

ナイフを刺す度にシャツはまた一つ、また一つと傷としみを増やしていった。


「ぎやぁぁあぁぁあああぁあぁあぁぁぁぁあああぁぁぁあああぁぁあ」


最後の”獲物”の叫び声が路地裏の狭い空に響渡った。

三人もいた”獲物”はもうあと一匹しかいない。

だから、最後はしっかり楽しもう。そう思い私は”能力”を行使する。

「<ヒール>」

すると切り離されていた腕が再び生えてきた。

「は?」

獲物と言われていた男はあり得ない光景に絶句した。

この世界に能力と呼ばれる力が誕生し、はや70年、世界人口の約五割が能力に目覚め”能力者”と呼ばれるようになった。

そのため無能力者の男も能力については知っいる。

しかし、無くなった腕が”生えてくる”ということはありえないはずだ。

大学のいつだったかの講義で、能力専門の研究者が、


「人体の欠損部位の再生、物理法則からの逸脱、死者の”完全”な蘇生、は不可能である。だから、無くなった腕はくっつけられるが、生やせないし、テレポート出来ない。死者の蘇生は可能性があるが、何かしらの”代償”が必要だろう。だから、生前と全く同じ状態での蘇生は不可能だ」


そんなことを言っていたことを思いだす。

それと同時に腹部に痛みが走る。

目の前にいる”バケモノ”が腹を切り裂き、少し冷たい手を入れてきて、臓物を引きずり出した。

声を上げようとすると、声帯が切られた。


(ふざけるな! なんで俺がこんな目に合わなけりゃいけないんだ)


入れられた手は、ぐちゃり、ぐちゃり、と腹をかき回し、少しだけ冷たかった手が体の熱を奪っていく。

その様子は、さながら”バケモノ"に魂を吸われている様だった。

この男の幸いな点は、死に絶える時には既に痛覚が無くなっていたことだろうか。


「あーあ、もう死んじゃった」

そんなことをつぶやきつつナイフについた血を舐めとる。

どっろっしていて鉄っぽい味に最初の方は慣れなかったが、慣れてしまうとなかなかどうして、癖になる。






突然、視線を感じた。




嫌な予感がする。




しばらくして声が聞こえた。




「あbよっ*




体が自然と走り出した。




内容はよく聞こえない。しかし、殺さなければいけない気がした。




「gたの



後ろ姿が見える。自分と対して歳の変わらなそうな男の後ろ姿が見える。



「とっt



一閃


ナイフを首に振る。

すると、想像していたよりも何倍もスムーズに切断された。

そのせいで、首が落ちるのが遅くなり、振り返った男と目があった。

私はこの男を知っている。名前は東雲和人。

クラスメートの一人で、クラスのリーダー核の一人の親友である。


(は、やばくない? クラスメートが”殺された”なるとなかなかの騒ぎになると思う。かといって”能力の暴走”と偽装しようにも、これじゃあ難しい。そうすると、外出に制限が掛かるのでわないだろうか? そんなことが起きれば、私は欲求を抑えられなくなる。その場合、家族を殺し、それが見つかりGAME OVER。警察に捕まる。どうすれば どうすれば どうすれば どうすれば どうすれば どうすれば どうすれば どうすれば どうすれば どうすれば どうすれば どうすれば  どうすれば……                           あーもーどでもいいや」


守谷は思考を放棄した。

何十、何百の思考を1秒にも満たない内に行えるのは、彼女のずば抜けた頭脳だからこそだろう。

そして、思考を放棄した守谷は、どうでもよい記憶をおもいだした。


「さようなら、神田 和人君。君をずっと待っていたよ」


これは彼女が愛読していた漫画のキャラの一言だ。

この時、彼女はそのキャラ同じように少しもったいぶってから


「さようなら、東雲 和人君。君をずっと待っていたよ」


と言った。

そして、これを言ったキャラは、この後毎回憎たらしいニヒルな笑みを浮かべ、相手を殺しては何事もなかったようにに去っていく。

それを真似てか、彼女も先ほどの殺戮が無かったことのように着替え始め、路地裏から去っていった。


これが自らの”運命を大きく変える分岐点”だとは知らずに、彼女は家へと帰っていった。












 翌日

本日のニュースをお伝えします。

本日未明、身元不明の”成人男性3人”のものと思われる、死体が見つかりました。

場所は群馬県 高崎市 天馬町ペガサスちょうの△△△団地付近の路地裏です。


次のニュースは……

この作品は、異能力バトルっぽい設定ですが、基本は紫姫と和人のラブコメです。

サイコ系ラブコメ的な地位を確立出来るよう頑張ります。この作品が面白いと思った人は、ブックマークをチェックしてくれると嬉しいです。

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