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紅を差した悪魔

作者: 睦鬼

 その可愛い眼を真っ赤に腫らしながら私の家へと駆け込んできた。彼女に振られたそうだ。そろそろ来る頃だろうとは思っていたがこんなにも早いとは。


 彼は人を愛し、人に愛され可愛がられる。しかし、かわいい見た目の彼は女に騙され、泣かされ傷つけられる。しかし、だまされてもなお彼は人を愛し続ける。愚かな男だが美しい。可愛い。凛々しく、儚く、大事に扱わないと崩れてしまう砂の城のように繊細な君。


 そんなあなたが私は大嫌いです。

 私の気持ちを考えず、私に愛されようとせず、私を愛そうとせず、都合のいい女として扱うあなたが。


「あぁ、いつになったら貴方を殺せるのでしょう」

君が。きみを。貴方が。あなたを。殺したくて、ころしたくて、コロシタクテ、私のものにして大事に、だいじに、ダイジニ、ガラスケースにしまっておきたい。


…大丈夫。


…安心して。


私はあなたを傷つけない。


救ってあげる。


泣かせない。


一生愛してあげる。尽くしてあげる。


だから私を愛して。狂おしいほどあなたを、貴方だけを想っているの。

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