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闇の中の真実を探して

なしあえて記載せず


















内田と上杉は社主室を辞した。片桐由加は二人を秘書室で待ちそのまま政治部に同行した。政治部の記者は当然誰もいない。外部からの連絡対応の女子社員が数名残るのみであった。夕刊の閉め切り時間にはまだかなり時間があり、それは何時もの政治部の姿だった。

ただ1つだけ違うのは内田の部長席のファクスの山の高さ、山崎秘書が記者達の送ってきた内容を精査して手際よく分類してはいたが、中田逮捕の

日、その量は普段の5倍を超えていた。


「部長、主任キャップお帰りなさい…。片桐室長代理よらしくお願いいたします。」秘書の山崎は既に片桐の政治部付きの事は連絡を受けた様であった。「山崎さん緊急の対応が必要な順に説明を…。」「畏まりしました。検事総長と官房長官の会見はお聞きになりましたか?」「それは承知しているから飛ばしてくれ。」「わかりました。まだ地検特捜部は家宅捜索中です…。関係先は40ヵ所以上です…。」「各支社から記者の応援部隊は総勢何名手配が付いた。」「25名を手配しました。」「木村総理の動向はどうだ。」「総理は私邸におり取材には一切応えず無言を通しております。」「民自党の首脳や中田派の幹部の動きは…。」「唯一幹事長がぶら下がり会見…。深刻な面持ちで検察の捜査の行方に注目しているとだけ応じ民自党本部に入ったと連絡がありました。」「外国の反応はどうだ。アメリカ政府の反応は…。驚きを以て注目している日本は大切な我々の同盟国であるからと…。注目すべきは上院議長の発言でしょうか…。発端は我が国の国防関係企業二社の日本への過度な売り込みに端を発する疑惑。事態の推移を注目している…。」「記事に出来そうのは上院議長の発言だけアメリカ政府は当たり障りのないコメント…。想定通りか?」「援軍の第一陣は何時頃ここに到着予定になっている…。」「第一陣の支社はまもなく後は続々と」「ありがとう山崎さん。フアクスには目を全部通しておく。」てきぱきと内田はファクスに目を通しメモ書きそれを山崎に渡し取材先の記者に命令を降す。「上杉君は総括記事を書いてくれ…。」「判りました部長…。」「片桐さん新婚早々御主人は午前様で申し訳ない」「お茶漬けの用意をしておきます。上杉さん上杉さんの御自宅で…。」



まもなく各支社からの援軍が続々と到着する。挨拶もそこそこに記者達は割り振られた取材先に飛び出して行った。政治部には一時の静寂が戻った。










あえて記載せず 続編をおたのしみに






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