表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とあるダンジョンの探索記  作者: アイネコ
第三章、人々の暮らし
95/206

集う人々

短いですが、よろしくお願いします。





 ジェフリーの戴冠式は、ひと月と待たずに行われることとなった。


 理由はふたつ、仁の要望とカルロスの若返りが原因であった。


 当初、カルロスからの王位継承の儀式を行う予定であったが、カルロスの見た目がジェフリーよりも若い為に、大々的に執り行うことが不可能となってしまったからである。


 カルロスは顔を隠せば良かろうと言ったのだが、大臣達は顔を見せないのはマズいと一致し、ならば神の使徒『勇者』から授かった『王者の剣』による、神々からの認証を以て王位継承の儀式を行うとなり、カルロスやサリアまでもが賛同したので、善は急げと急遽執り行う事となった。




「うむ、作っておいて正解じゃったな」

「そうですね。 私の()()はおかしくないですか?」


 カルロスは以前作ったガウンをジェフリーに渡し、自分はサーコートを着ている。


「結構お似合いですね。 カルロス様と並ぶとちょうど良く見えます」


「そうじゃな、儂が30の時にはそのような服を着ていたからな。 お前たちも居ったし……、そう考えるとジェフリーも早う妃を迎えんといかんぞ」


「そうですけど、兄上の方が先なのでは?」

「アレックスは()()だしな。 その点、お前は相手も居るんだし先でも構わんじゃろ」


 カルロスの催促を躱すため、兄を盾にしたが大失敗であった。


「そうですよ。 もうすぐ()()になるのですから、相手を待たすのは駄目ですよ」

「ほう、34歳ですか。 なら戴冠式の後で、婚約者の披露宴でもしますか」


 仁の提案に、カルロスは飛びついた。


「そうじゃな、それがいい。 よし、その披露宴とやらの準備もさせよう」

「良いわね。 良いことは重なる方が、楽しいわね。 私も何かしたいわ」


 カルロスの言葉に同調したサリアは、その後に続くのだった。


「はあ、まったく仲がよろしいことで…… 母上に会ったらどうなることやら」


「ハハ、まあ()()()()が続くのですから宜しいのでは?」


「そうだな、母上にも孫の顔を見せてやりたかったが、せめて妃を紹介せんとな」

「そうですね」


 仁とジェフリーは、カルロス達の後ろ姿を眺めつつ語りあった。



 ◇ ◆ ◇



 戴冠式当日、エルトランド王国の国中から貴族や名士、騎士や聖職者たち、また商人や各町や村の代表者達が王都に集まって来ていた。



「うーむ、こんなに呼んでないよな」


「なにが起きているか、調べてまいれ」


 ジェフリーの呟きで、側仕えの男が兵士に指示をだす。



 ジェフリーが王城正面のバルコニーから外を眺めていると、王城前の大通りから、喝采の声があがっていた。



「これは如何したものか……」


「取りあえず、招待客を先に入れては如何でしょう」


「うむ、そうだな」


 ジェフリーは、招待客を先に城内へと迎えるようにと指示を出した。



 ◇ ◆ ◇



 儀式の仕度を整えしばらくすると、先程の兵士が戻ってきた。



「報告します。 大通りの人々は『勇者様』に会いたいと、そして『王者の剣』を授かりし王への謁見がしたいと集まったそうです」


「な、なんだと、勇者に会いたいだと? 何処でそのような話になった?」


 兵士の報告を受け取り、ジェフリーは驚いた。


「と、とにかく、王位継承の儀式をしてからだな。 それまでは、取りあえず待たせておく他はないとしよう。 すべてはそれからだと伝えよ、良いな。 オウロは居るか?」


 少し離れた場所に控えていた、ガタイの良い男が近寄ってくる。


「はい、お呼びでしょうか」


「うむ、騎士団を連れて外の連中に、王位継承の儀式が終わるまで待てと伝えよ。 その後に対応を検討するとも。 良いな」


「はっ、承りました」


 騎士団長であるオウロは、ジェフリーの命を受け行動を開始した。



「うーむ、『勇者』に会いたいと言っても、仁殿は居らんぞ。 どうにかして伝えんとな……」


 ジェフリーはバルコニーの外を思いだし、独りごちる。




長くなりそうなので、短くなってしまいました。

その分、次話が長くなりそうです。

頑張ります。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ