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とあるダンジョンの探索記  作者: アイネコ
第一章、始まりのダンジョン
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再構築


 ゴブリン達の集落を調査する為に、ゴブタロを連れて集落の長と面会しているのだが、どうも話せる状態じゃなさそうだ。


 まあオークの子供達のもそうだが、話しが出来る者と出来ない者がいるのだが、その話しが出来ない事が判明した。


 一応、長なので何とかゴブタロに通訳を頼んでみたのだが、ゴブタロですら何を言っているかが分からないらしいのだ。

 リッチによるとゴブリンなど、話しをするより殴りあうのが日常なので無理ですと言われ終了した。


 先に言ってくれればと思ったが、ならこのゴブリン達は何処から産まれ、どうやって資材や食糧を得たのかと問うと、ダンジョンから産まれ、ダンジョンから資材や食糧を得られると言われた。


 最初からリッチに聞けば事足りた話しだった。

 萎え落ちである。

 「何故言わなかった」と言えば「聞かれませんでしたので」と返ってくるので、ぐっと堪える仁だった。


 なので実際にこの眼で確認しようと、現在待機中なのだ。




 マジだった。

 ゴブリンの子供が産まれ、ムクムクと成長する光景は凄かった。

 しかも腰みのまで生えるとは思ってもなかったので衝撃の事実である。

 そして数体のゴブリン達が集まると、地面からムクムクと小屋が建ち始めたのである。


 昨日吹き飛ばした小屋が何故あるかは、こうやって小屋まで生えるからだった。


 ダンジョンヤベぇと仁は思った。


 ふと仁は思った、これって潰さないと駄目だよなと……

 放置は出来ないが、服従しているゴブリン達をどうにかしなければ、無限に増えるのだ。


 リッチに聞いた、どうすればいいかと……

 「ここのゴブリン達は主のものです、如何様にも使えばよろしいのです」

 と言われた……


 なら、ここのゴブリン達をダンジョン攻略に使い潰そうと決めた。

 でないと、ド偉い事態になるので仕方ないと思う事にしたのだった。

 まずゴブリン達の武器強化計画をたて、まず工房造ろうと思った。

 そして、拠点をここに構えようと計画をたてた。


 最初に仁は考えた、土魔法で煉瓦を作れるんじゃないかと思い作ってみた。


 赤茶けたレンガが完成した。


 おお!やれば出来るもんだなとリッチと感心してしまった。


 その後レンガを量産し、工房建設予定地に敷き詰めて工房の土台にした。

 土台の上に大きな作業台をつくり、建材を造り溜めていく。

 今回はちゃんと基礎から設計しての建築をするので、下準備は沢山ある。

 勿論、資材の種類も増えるので、人手も必要だった。

 ゴブリン達に拠点建設予定地をつるはしとスコップで掘り起こして貰い、基礎を造るための穴を掘らせた。

 勿論、排出された土を石材に換えそれも資材にする。


 穴も掘り終わったので、作業をやめ昼食にした。

 ゴブリン達は一旦解散して貰い、仁達はサンドイッチで手早く済ませ、建設の工程をリッチも含めゴブタロに教えていった。


 リッチも名案とばかりに、ゴブタロにゴブリン達の指揮をさせてみてはと提案され、ゴブタロに確認すると任せて欲しいと肯いたので許可を与えた。

 ゴブタロもLv20になったし、INTも24と上がりだいぶ意思疎通も楽になったので期待できると思った。


 昼休憩も終わり、ゴブリン達を集め基礎工事の指揮をゴブタロに任せる。

 手順は単純に穴に砂利を敷き詰め、砂をまき地均しをして貰うだけである。

 ある程度水平を取りたいので、四方の隅に杭を打ち高さを出し、水平に糸を渡して置いたのでゴブタロが体で高さを決めて、水平に砂利と砂で調整していく仕事である。

 まあ後でも調整は可能なので、適当に地均しさえ出来れば良いのだ。


 地均しが終わる前に次の準備をする。

 石材を半分、砂利と砂に換えゴブリン達に運んで貰い、次に必要なブロック大の石材を造る。

 これは基礎の内部に使うので、長方形に造っておく。

 また水平に調整する為のモルタルも用意しておく。

 ※セメントは召喚で調達しました。


 仁は粗方の作業を終え、ゴブタロ達の作業を見に行った。

 砂利をまき、ならしては砂をまき、その上にまた砂利をまき、ならしては砂をまく単純だが重さのある建物が乗るので、しっかり敷き詰めて貰うしかない。

 そんなに難しくはないが、根気の要る仕事である。


 地均しも出来てきたので、次の作業に移る。

 ゴブリン達の今日の仕事は終わりなので、ゴブリン達は解散して貰う。

 次の作業は基礎の石を並べて、その上に石材を積み上げていく作業になる。

 建物の外周部に石材を並べては、大木槌で叩いてならして固定させていく。

 外周部の石材を並べ終わったら、その上にモルタルを盛り石材を置き小槌で固定させるの繰り返しで、外周部に積んでいく作業になる。

 これを高さを膝位まで積み上げて、モルタルで固めて乾かせば基礎の作業は一旦終了となる。

 本来なら、鉄筋を組みそれを型枠で囲みコンクリートを流し込むのだが、流石に洞窟内だと何年も乾かないので、石材を使用したのである。

 数日様子をみて大丈夫であれば、上物を造ろうと思う。



 基礎部分の積み上げは、ゴブタロ達と積み上げ行くことで思いのほか早く出来た。

 後は仁がモルタルで表面を覆っていけば完成である。


 作業が早く出来た理由はやはり、魔法と作成が大活躍した事が大きい。

 石材のカットや調整用の薄い石を造るのが容易く出来たのであっさりと完成してしまったのである。

 最初から魔法で石材を造って並べたら、そのまま完成しただろうと思う仁だった。


 モルタルを塗り終えた仁は休憩にした。

 やはり物作りは楽しいな、徐々に形になっていくのが嬉しい。

 揃えられない材料があるのが、ちょっとだけ不満だがそれを上回る達成感があるなと仁は思うのだった。


 夕食には少しだけ早いので、角材や筋交いなどの建材を揃えて、明日の準備をして今日の作業を終えた。



 拠点へと戻り、夕食をとった仁は子供達に活動拠点を移すことを伝えた。


 子供達にはここで生活して貰いたいが、どうするかは彼らに任せることにする。

 オオカミ達はここの番をして貰い、引き続きこの大洞窟を確保する任務を与えた。

 ウルフはオッグについてくるが、家族には産まれた場所が良いだろうと思った。

 今後もミスリル確保の為に、ここに来るからなと家族たちをなでた。



 翌日、拠点に保管していた素材を回収して、子供達が如何するのかを聞くことにした。


 オッグの話しでは、ここに残り仕事をするそうだ。

 本当はついて行きたいが、足手まといだからと泣いていた。

 大丈夫まだここにはミスリルを採りにくるし、オオカミ達も居るからよろしくなと抱きしめ慰めた。


 保存のアイテムボックスに、パンやハム、レタスやキャベツなど食べやすい野菜、フルーツと菓子類を入れていき子供達に説明をした。

 仕事はミスリルと銀の回収を教えてあるので、大丈夫だなと子供達と別れの挨拶をして、仁達は出発した。




 ゴブリン集落に到着した仁は、ゴブリンの長に挨拶をして、拠点建設予定地に向かった。


 昨日造った基礎の確認をしたのだが、モルタルが変色して地面と同化していた。

 リッチに聞いてみたが分からないとのことだった。


 小槌で叩いて確認したが、やはり地面と同化しているようだった。

 困ったなと思い如何するかと悩んだが、このまま建ててしまおうと思い建材を少し変更して、準備を始めた。


 同化している基礎の上を削り平らにしてみた。

 やはり土だったので、土魔法で硬質化していった。

 こういう魔法もリッチが食いつき頻りに感心していた。

 仁も出来ると良いな的にやった事なので苦笑いなったが、地面と同化してる方が()()()()()()と思うのだった。


 基礎部分が硬質化出来たので、アンカーを打ち込む場所に孔をあけ、角材をのせアンカーを打ち込み固定した。

 固定した角材に追加の補強の金具を取り付け基礎部分とアンカーを打ち込み固定する。

 四方の基礎部分に角材を固定させたら、次に内部に束石を造り柱を立てる場所へと置いていく。

 おそらくこれも地面と同化するだろうと硬質化させて置いた。

 そして束石の上にも角材を渡して、束石と角材の間にも柱と同様の角材を高さを調整して挟み込み固定する。

 外周部の角材と内側の角材は一応加工して噛み合いはしているが、補強の金具でも固定しておくことにする。

 あとは束石がずれないように砂利を敷き詰めモルタルを流し込んでしばらく様子を見ることにした。


 一応数日後の作業だったので、なんともいえない気分だ。

 束石と内側のモルタルがどうなるか気になるし、やり直しになるかも知れないと観察している仁であった。


 昼まで様子を見ながら建材を造り、現在食事中である。

 流石に短時間で変化する訳ないよなと仁はのんびりと昼食を楽しんだ。

 だが昼食を終え様子を見に来ると、内部のモルタルが地面と同化していた。

 驚き慌てて基礎部分を確認したが、基礎と固定した角材は変化していなかった。

 どうやらモルタル部分だけが変化したようだった。

 どういう仕様で変化するのか考えたが、やはり解らなかった。

 結局、ダンジョンだからなぁとしか言えない仁だった。


 束石部分を確認して問題ないと思い、床板部分に取り掛かる。

 まず角材の少し下部分に、通気孔を造っていく、これは床板に水とか湿気が溜まらないように空けておくので、もしもの時は排水出来るようにしておこうと思う。


 次は前回同様床板を渡す根太と桟を取り付ける作業だ。

 角材の横に取り付けるのだが、今回は壁を取り付ける溝があるので、その溝より下に取り付けていく。

 その為の線が入っているのでその線にあてがい固定していくだけだ。

 根太を取り付け桟を渡すだけなので、ゴブタロ達にも手伝って貰い固定して床板の下にしく板を置いて固定した。


 床板部分は後回しにして、次は柱を立てていく、倒れないように筋交いで仮止めして事前に造って置いた壁パネルを柱と基礎部分の角材に乗せ固定していく、今回の壁は縦に長い長方形になっていて厚みもあり、柱と角材に取り付け用の溝もあり、その溝にはめ固定するパネルになっているのだ。

 壁パネルを溝にはめ固定していくだけなので、ゴブタロ達でも手伝える仕様になっているので、かなり早く壁が完成する予定である。


 柱を立てては壁パネルをはめて固定してまた柱を立てては壁パネルをはめ、あっさり3面が完成した。

 入り口をどっちにするか考え、やはり左側に入り口を造ることにした。

 入り口を左側にするので、右側から壁パネルをはめていき中央の柱まで壁を造った。

 中央まで外壁が出来たので、次は内壁のパネルを持ってきてはめていき建物の中央に柱を立て固定した。

 建物の中央部分の柱が出来たので、前回同様に4部屋造っていく。

真ん中の柱から四方に内壁パネルをはめ間に入り口用のパネルを挟み込み内壁を完成させた。


 部屋が3つ完成し柱だけの構造だがパネルは厚みがあり内部に筋交いと断熱材が入っているので強度もあると思う。

 後は2階部分を造りたいが、今日の作業はここまでにする。

 さっきからゴブタロ達の腹が鳴っているからだ。

 仁も今日は疲れたので、手軽な軽食をはさみ、夕食の支度をするのだった。




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