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とあるダンジョンの探索記  作者: アイネコ
第一章、始まりのダンジョン
31/206

大洞窟


 4階に向かう前に確認したい事があった。

 彼奴を召喚出来るかの実験である。

 ブタ面の彼奴である、オークの召喚はまだ悩むところであるが、戦力増強は必要なので、3人目の仲間になるかの実験である。

 仁はメニューを開き、召喚を押し確認する。

 やはりオークの文字があった。


 ゴブタロとコボジロにやるぞと目線をおくり、一呼吸し覚悟を決めオーク召喚を押した。

 オークを召喚しますか?

 もちろん、YESを押した。


 オーク【召喚】Lv10

 主人.田中 仁

 HP.75/75

 MP.18/18

 STR.75

 VIT.75

 DEX.30

 AGI.30

 INT.16

 MND.16

 LUK.15

 スキル

 戦闘.なし

 加護.ダンジョンマスター(意思疎通)


 未だに確認がなんの意味があるのか不明である。

 推測では何か違いがあるはずだが、それが何か分からないし、呼べたのでそれで良しとした。


 召喚したオークのステータスは、見たままにく……、もとい盾職に成りそうなので仁は安堵した。

 ずっと最前で戦いプレッシャーに耐えてきて、やっと解放されると思ったからだ。


 作成からオーク用に、斧系の武器と大楯を探し、鉄の斧と鉄の大楯が作成出来そうなので、防具後回しにした。

 早速作りオークに装備させた所で、あの光景がちらついた。

 見るからに怖いです。

 ブタ面とは言ったが、どちらかというと鼻が大きく目立つ獣よりの面構えであり、大楯で迫り斧で殴るとか、辞めて欲しいと思うのは仁だけではない筈だ。

 後は防具だが、まず服を揃えて着せるとして、胸当てと脛当てにする。

 手早くシャツとズボンを着易いように、袖を肩で切り裾を大胆に太腿付け根辺りまでカットした。

 ガタイがデカいので着せづらいが、かなりデカく作ったので着れて安堵した。

 次に胸当てだが、かなり胸元がデカいので、片側だけ覆うタイプにした。

 脛当ても大きいサイズで作り完成である。


 一通り装備させたが、デカい強そう強面、どこに出してもかなりの恐怖を与えること間違いなしであった。

 某世紀末的なんたらな感じと言えばお判りかと思います。


 準備は出来たが、出発前に少し休憩にした。

 小腹が空いたのもあるし、用足しもしたい。

 因みにトイレは部屋の片隅に大きく囲いを作って穴を掘り、スライムを捕まえ投入し、ぼっとんトイレなるタイプにしました。

 いやあ、スライムさん大活躍ですね、助かりました。


 それはさておき、先に軽食を取ろうと思い、ビックなハンバーガーを沢山作りました。

 付け合わせも、ポテトにサラダ、ピクルスも添えて有ります。

 飲み物も大きなカップを作り、炭酸飲料を注いで有ります。

 用意ができ、大量の軽食を囲む、見た目フードファイト的なあれに成ってるが、このメンツなら軽食だろうと思い、喰っていいぞと指示を出した。

 仁は1セットで足りるので、専用トレイに確保済みで、ゆっくり食べていた。

 一方、フードファイト会場とかした場所ではオークの圧勝であり、負けじとゴブタロとコボジロがムシャムシャガツガツと食べていた。


 オークが満足げに腹をさすり、ゴブタロとコボジロは倒れていた。

 食い過ぎある。


 食事も終わり恒例の名前付けを考えた。

 「オークだしな、オッグとかどうだ?」

 流石にオーサブロじゃ呼びにくいし、どう見ても兄貴である。

 どうやらオークも気に入ったみたいなので良しとしよう。


 腹ごなしの休憩も終わり、用足しも済んでるので探索の再開である。


 仁達が向かうのは、4階への階段であり、まだ降りてない未開の地である。

 多少の不安もあるので、道すがら戦闘をし連携を考えた。

 オッグが前にでて、仁とコボジロが遊撃にまわり誘き出しと牽制をしてゴブタロがトドメ的に廻るように考えたが難しく、ならオッグを前面にだし、1体づつ倒す方針となり良い結果となった。

 オッグの圧迫感はかなりのものなので、立ってるだけで壁になり、仁達が連携して1体づつ倒す事があっさりと可能だった。

 後はオッグにも、1体づつ減らして貰えばいいだけであった。


 4階への階段に辿り着き、装備を確認しアイテムも補充して階段を降りて行った。


 4階は広かった。

 通路を進み最初の空間にでた感想は、大洞窟でありかなりの広さがあったのだ。

 生活魔法のライトという光源の魔法を使ったのだが、奥まで光りが届かないレベルであった。


 広すぎるのでライトを解除し、壁に沿って慎重に進み、暫く進んだ処に明らかに光る鉱石を発見した。

 薄らと光る物をつるはしで削り、鑑定すると銀鉱石と判明し、インゴットで確保した。

 これでまた一歩野望に近づいたたとほくそ笑む仁だった。

 他にも何かないかと探りながら進むと、何かが近寄って来る気配があり身構える。

 息を抑え目を凝らしじっと待つ、暫くするとカツカツと足音がはっきり聞こえ姿も見えた。

 そこにはオオカミが4匹居た。

 洞窟にオオカミとか居るのか?と一瞬思ったが魔物だしありなんだなと。

 この広さでオオカミと戦闘となると、こちらが不利なのは明らかだ。

 スピードの乗った攻撃はヤバい、特にコボジロが狙われると護れない可能性がある。

 全員に各個撃破を指示、コボジロは仁がサポートしながら倒して行くことにした。

 最初、オッグは翻弄されたが仁とコボジロが牽制して、足止めされたオオカミを倒していた。

 オッグを脅威と認識したオオカミは、分かり易い動きになり、コボジロの牽制が容易くなり、あっさり倒せた。

 上手く行き過ぎて何も得るものが無かった。

 だがオオカミなら毛皮が取れると思い鑑定してみた。


 オオカミ Lv10 死亡

 HP.0/30


 まんまオオカミだった。

 まだ鑑定Lvが足りないらしく、他の項目がない。

 どうするかと思案していると、メニューの分解が光っている。

 どういうシステムで光るのかは、お察しなので押すことにする。

 するとオオカミが解体された。

 毛皮はもちろん、牙や爪、肉や内臓、骨が綺麗に並んでいた。

 ドン引きである。

 毛皮や牙に爪は回収したが、肉は微妙だし内臓は勘弁だ骨も要らないので、まとめてスライムの処理に任せる事にした。

 とりあえず毛皮を作成で皮革に変えマジックバッグに全てしまった。


 探索をしつつ、オオカミを狩り鉱石を探す。


 途中通路を発見したが、この大洞窟をまず一周する事にした。

 どれ位移動しているかをマップで確認しながら進むと、入ってきた所の真北に居るらしく、まだまだ先があるので大体3割強を廻った位だ。


 探索を始めてから2時間程経ち、一旦休憩をとった。

 全員にカップに温かいレモンティーを注いで飲ませた。

 お茶請けにバタークッキーを出して見たが、においを嗅いで口にほうり込んでいた。

 旨そうにバリボリと食べていたので、程々の量で辞めとこう思った。



 探索を再開して3時間、かなりの距離を歩き廻ったが、まだ一周出来ずにいた。


 オオカミもだいぶ前から見なくなって、進む距離も伸びたが広すぎである。

 一周すると決めたのが失敗と思った時、見たこともない輝きが見えた。

 足早に進み近寄っていくと、青白く光る鉱石を見つけた。

 鑑定してみると……


 ミスリル鉱石

 伝説上の鉱物であり、加工にはドワーフの技術が必要であるが、失伝により実質過去の遺物である。


 伝説上とかここで採れるとか、いいの?

 加工不能で過去の遺物とか、切なくないか?

 とりあえず作成で調べてみたが、加工は出来るのでインゴットで確保をした。


 伝説上の鉱物をこんな浅い階層で採れるとなると、若干不安を感じるが、また一歩野望に近づいたとほくそ笑んだ。


 なにが作れるかを調べて、素材を確認した。

 ミスリルの剣が出来そうだったので作ってみた。

 完成したミスリルの剣は、蒼白く輝いている。

 振ってみると、軽くてヒュンと空気を裂く音がなった。

 強度的に如何なのかは分からないが、切れそうな雰囲気が伝わってくる。

 ゴブタロ達は蒼白く輝くミスリルの剣をみているが、何やらなにかを感じているように仁に伝わってきた。

 ミスリルが魔物のなにかに影響しているのかもしれないと仁は思った。


 探索もかなりの時間が掛かっているので、ここで一回休憩しようと召喚で大型のテントを出して仮眠を取ることにした。

 光源となるランプを複数出して、離れた場所へと置いていき、視界を確保してからキャンプの支度を開始した。

 手軽に食べられるサンドイッチをだし、温かいミルクをカップに注ぎ渡していく、それぞれが手早く食事を済ませ交代で仮眠を取った。


 2時間程の仮眠だったが、かなり回復できて楽になった。

 4階に来て10時間以上になるのかと思い、一度また3階の小部屋に戻って、しっかり休息を取ることにしようと決めた。



頭痛が酷く薬を飲んで書いたので読みにくいかも知れません。

後日書き直しするかも知れませんが、大筋は変えませんのでよろしくお願いします。


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