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とあるダンジョンの探索記  作者: アイネコ
序章、見習い冒険者マーク
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カシムの町、再び



 冒険者達の調査依頼が終わった翌日、カシムの町にやってきた。


 前々から興味があった場所、冒険者ギルドにやってきた。


「うん、中々に大きなとこだな……」


「はい、ギルドの建物は緊急時に避難所として使うので、広く造られているそうです」

「そうか、ちやんと考えてあるんだな」


 マークには案内役兼護衛をしてもらっていた。


「よう、マークそいつは誰だ」

「こんにちは、私はヒトシといいます、今マークくんに町を案内してもらっています」


「お、おう、そうかゆっくりしていけよ」


 絡んできた冒険者は握らされたものを見てほくそ笑み去っていった。


「ヒトシさん、あの人に何を渡したんです?」

「ん? 銀貨1枚だ」

「えっ?」

「時間が勿体ないからな、あれでいい」

「なるほど……」


「親しい訳じゃないんだよな?」

「はい」

「なら用事を済まそう」

「分かりました」


 マークの案内で受付にやってきた。


「こんにちは、ミーシャさん」

「はい、こんにちは、今日は遅いけど何の用かしら?」


「はい、こちらのヒトシさんを案内して来ました」

「あら、ありがとう。 改めまして、冒険者ギルドへようこそ! 本日は、どの様なご用でしょうか?」


「こんにちは、私はタナカ・

ヒトシといいます、今回は冒険者登録をしに来ました」


「ありがとうございます。 新規登録でよろしいのですか?」

「はい、宜しくお願いします」


「はい、でしたら此方にお名前と職業、出来ましたら、詳細を記入して下さい」

「はい……」


 俺は名前と年齢、職業をぼかして登録をした。


「はい、ありがとうございます、では登録の手続きを致しますので、お待ち下さい」


 受付嬢は、登録書類の記入欄を確認し、カウンター内から木札を取り出し、書類と木札に何かを書き込み判を押した。


「……お待たせしました、此方が登録者の証になります、今回新規登録となりますのでEランクとして登録されました」


 受付嬢は俺に木札を差し出した。


「このプレートには、貴方のお名前とランクを入れましたのでご確認下さい」

「はい、確認できました」


「では、此方が登録にあたり当方と冒険者に交わされる契約と注意事項になりますが、私が代行してご説明もしています、どう致しますか?」

「はい、大丈夫です」


 俺はざっと目を通して書類に同意した。


「はい、ありがとうございます」


 受付嬢は手続き完了のギルドの印を押し、終わった。


「これで全ての手続きは終了しました」

「ありがとうございます、お世話になりました、今後とも宜しくお願いします」


「これはご丁寧に、ありがとうございます。此方こそ今後のご活躍を期待させて頂きます」

「……お待たせ、どうかしたか?」


 登録を済ませ振り返ると、マークがキョトンとした顔で俺を見詰めていた。


「えっ? な、何でもないです」

「初めてですね、こんなにすんなりと、しかも丁寧な対応の冒険者はまず居ませんですし」


「そうなので?」

「はい、ね、マーク君」

「あ、はい」

「なるほど、マークもだが、今後ともよろしくな!」

「はい、よろしくお願いします」


 受付嬢は、良い笑顔をしていた。




「さて、次はゴードンだが、マーク、今日ご両親は如何している?一度挨拶したいんだが」

「えっ?えっと今日はちょっと分かりません、会えるとは思いますが……」

「なら、行くぞ案内よろしくな」

「はい」


 マークと東門を出て、あぜ道を歩いていくと、まばらにだが村落が見えてきた。


「ここが僕の家です、ちょっと見てきます」

「あいよ」


 しばらくしてマークと女性が出てきた。


「こんにちは」

「ヒトシさん、母さんは居ませんでしたが父さんは近くに居るそうなので、呼んで来ますね」

「判った、でこちらの女性は?」


「あ、姉のミリアです。 マークを助けていただいたそうで、ありがとうございます」

「いえいえ、此方もマークには色々として貰って居ますので、お気になさらずに」

「姉さん、父さんを呼んでくるね」

「うん、お願いね」


 マークは家の裏手に向かった。


「狭いですが、こちらへどうぞお入り下さい」

「はい、ありがとうございます」


 家の中は少し薄暗くあったが、綺麗に片付いた部屋に通された。


「では、こちらでお待ち下さい。父はすぐ来ますので……」

「はい、お構いなく……」


 ミリアは別室へ行き、湯呑みのようなカップを手に戻ってきた。

 どうぞと、テーブルの上にカップ置き、下がっていった。


 しばらくして、マークと髭を生やした男と、マークより少し大きな若い男が一緒に入室してきた。

 俺は立ち上がり挨拶をしようとしたが止められた。


「初めてまして、私はマークの父でマイクといいます。その節はマークの命を助けて頂き、ありがとうございます」

「私はマークの兄でジークといいます。父と同様にマークを助けて頂き、ありがとうございました」


「これはご丁寧にありがとうございます。私は田中仁といいます。

私もあれからマーク君には、色々と世話になっていますので、お気になさらず、気軽な対応で接して下さい」


「ありがとうございます。何分礼儀作法とかはまったく心得がないもので、失礼があるかも知れませんですが、ご容赦願います」


「いえいえ、十分だと思いますよ、ですのでお気になさらずに」

「あ、ありがとうございます」


「ふう、挨拶はこの辺で、あ、これをどうぞ、この前リクくんが喜んでいた物で悪いのですが、お土産です」

「えっ? あ、あの……」

「父さん、大丈夫です、ヒトシさんはお優しい方なので」


「分かりました、では有り難く頂きます」

「ええ、皆さんで召し上がって下さい」


 中にはアリア謹製の焼き菓子セットが入っていたりする。

 後日、家庭内での激しい争奪戦が有った無かったとかは、お約束の出来事であった。


 その後、マークの母ミアが帰宅し、マークの妹リサ、兄ジークの許嫁ケイトらと挨拶し、その後で頬を膨らませていたリクを宥めてから辞去した。


 大家族だと大変だが、仁は良い家族だとマークを宥め、ゴードンのもとへ向かった。



 ゴードンの店へとやってきたが誰も出てこないので、工事現場に来たのだが思ったものより、デカかった。


「こんにちは、かなりでかいですね」


「お! ヒトシ殿来てたのですか、気付かず申し訳ない」

「いえいえ、これなら仕方ないでしょうし、どうです? 本は役に立ってますか?」


「勿論、些か時間が掛かりそうだが協力してくれる職人を集めてこうしてでかい仕事が出来てる、これ以上にない程に、役に立っている、アイツらの顔見てみい、いい顔してんじゃねぇか、おめぇさんのくれたチャンスは誰も逃すもんかと、息巻いておったわ」


「そうでしたか、なら良かった」

「……ところでヒトシ殿、こんなもんをどうやって考えてんだ?ただもんじゃねぇのは判るが……」

「まあ、それはこの炉が完成して、落ち着いた頃にでも話しましょう」

「そうか、なら頑張らねぇといけねぇな」


 ガハハと笑う声が工事現場に響いた。


 工事現場から辞去した俺はマークに午後の予定を伝え、アレク達と供にダンジョンにて集合とした。




「こんにちはー」

「ん……、こんにちは、喰うか?」


 俺はもぐもぐと、カツ丼を喰っていた。


「え、なんすかそれ?」

「これか? カツ丼だ」

「カツ丼? スンスン…… お、旨そうなにおいが……」


「これはやらんぞ」

「えーっ、ください!!」

「なら、アリアに頼め」

「……えっと、アリアの姐さん、オレにもカツ丼いいすか?お願いしやす」


 俺は後ろで肯いた。


「しかしリッキー、最近言葉遣いが盗賊らしくなってるように思うんだが、そのキャラでいくのか?」

「え?そうですかい?あ、そういやそうですね、こりゃ気付かなかった、以後気をつけます」


「うん、そうした方がいいぞ、俺もつられて言葉遣いが荒くなったし、お互い気を付けよう」

「そ、そうですね……」


 などと雑談してると、皆が集まってきた。


「こんちはー、なんの話し?」

「こんにちは、リッキーの言葉遣い問題だよ、最近盗賊らしくなってるなって話し?」


「なぜに疑問? ところでなにそれ?」

「ん? カツ丼?」

「え? なぜに疑問?」

「アリア、ナターシャにも」

「はい」


「あ、オレも食いたいです、お願いします」

「だそうだ、3人前追加だ」

「イエス、マスター」


 その後、皆カツ丼を絶賛、アリアに感謝しつつレベリングを開始するのだった。




手直しを為たところ、余りにも読みにくかったので最小限の修正と加筆をしました。

前後の話と違和感がありましたら、ごめんなさい。

※2019.08.11

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