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超能力者ミステレポートで異世界転移?  作者: ラガーさん
第1章
12/13

学園寮は最高

 

「はいストップ♪」


 ズドーン!!!!



 僕の、拳とハザードの拳を見えない壁が遮った。壁? と言うよりはバリアに近いな。中には見覚えのある腹立つ顔があるな。


「やぁ! みんな大好きロスト・ウィンだよ!」


「……。てめぇ、どうやって俺の結界をすり抜けたんだぁ?」


 それを聞い、ロストは笑いながらハザードの質問に答えた。


「ふっふっふ! 魔導師長をなめてもらっちゃ困るな。結界の解読なんて5秒あれば足りるよ」


「……。チッ!」ギリギリ


 なんか、この人ののテンションは気が抜けるな。さっきまで、戦ってたのが馬鹿みたいだ。とりあえず、分身をとくとしよう。


 シュッ!



「でも、どうして僕らの場所がわかったんですか?」


「ん? あー、最初からつけてきてたんだよね。んで、戦いになったあたりから止めようとしたんだけど、2人ともノリノリだったからなぁ。まぁ、でもさっきの調子でやってたら殺し合いになってかもしれないから止めたんだけど」


 なるほどなるほど……いや、戦いになったなら止めてくれよ! どこがノリノリ? 僕は拒否してただろうが!


「おい、アホメガネ。いきなり出てきて、止めるたぁ、どういう了見だコラ? 俺はまだ暴れたりねぇぞ?」


 消化不良なのか、ハザードが露骨にイライラしてるな。まぁ、僕も別の理由でこいつにはイライラしてるが。



「はぁ、君ももう16歳だ。少しは我慢を覚えてくれよ。でもまぁ、まだ暴れ足りないなら僕が相手をしようか?」ギロ


 ゾッ!!


 全身に鳥肌がたった。これは、<超危機感知>だ。本当に体がヤバい時にのみ出る超能力。あいつ……悔しいが強いな。


「……。はぁ、わーったよ。今日は帰ってやるよ。おい、シンジ。一週間後から学校でよろしく。それと、この続き! いつか必ずやるぞ」


「……」

(ロスト・ウィン。あのまま戦い続けても勝てる保証はなかった。存外、レベルが高い世界なのかもしれないな)


「まぁ、災難だったねシンジくん。あ、そうだ! 君にいい知らせがあるよ! 家の事なだけど……実は君に家を用意したと言ってたんだけど、それはもう不要になったんだよ」


「え? 家を用意したのに家が不要ってどういう事ですか? 頭打って、余計に悪くなったんですか?」


 嫌味混じりに僕が言うと、またうざい高笑いをしながら答えてくる。


「はっはっは! 違う違う。実はうちの学校、今年から寮がでたんだよねwだから君にも親睦を深めてほしくて寮にしたんだ! 粋な計らいだろ?」


 なんだよそれ。寮って僕が一番苦手なやつだ。知らない人たちと一緒の屋根で一緒に寝るようなもの。僕みたいな、ぼっち好きにはクソだ!何が、いい知らせだ! メガネ割ってただのクズにしてやろうか!


「まぁ、こんな平野で言うのもあれだしとりあえず飛ぼうか。よし! 瞬間移動よろしく!」


 腹わたが煮えくりかえりそうだ。この腐れメガネが! ぐちゃぐちゃにしてオークの餌にしてやろうか!


「そ、そうですねぇ! じゃあ飛ばしますよ! <アポート>」

(千里眼で見た、極寒の山頂までとんでけ!)


 シュン!


 よし、バカは消したし僕も帰ろ。<瞬間移動>


 シュン


 ♦︎♢♦︎


 シュン!


 っと、帰る寮がわからないから学校の校門に来てしまーー


「やぁ、酷いじゃないか! あんな山に飛ばすなんて! すぐに移動しなきゃ風邪ひいちゃうよぉ〜」


「チッ」


「ええ! 舌打ち?」


 クソ! 生きてたか! マグマの中にでも送ってやればよかった。


「ってまぁ、いいや。じゃあ、寮の地図を渡すよ。部屋の番号や案内は寮母さんがやってくれると思うから、そこで聞いてね」


「はぁ……じゃあ、あとは勝手にやっとくんで。さっさと仕事にでも戻って下さい」


「んん! 辛辣! まぁ、確かにこれ以上僕がいても意味ないか。じゃあ後は頑張ってね!」


「はい、できればしばらく目の前に現れないでくださいね〜」


「え?ーー」


 何か言おうとしてたが、自分の転移魔法か何かが発動し飛んでいった。


 やれやれ、ようやくうるさい奴が消えたな。今日1日で体力をだいぶ使ったな。

 体を休めることが出来る家でさえ寮だしなぁ。気がすすまない。

 まぁ、家があるだけマシと思うことにしよう。とりあえず、この地図の場所に向かうか。


 ***




 あれ、これよく見たら学校と合併してるのか。まぁ、あの広い学校だ、合併しててもおかしくはないか。


 っと、着いたな。あぁ、何というか……うん。でかい。見た目はシンプルな西洋型の寮だが大きさがちがう。


 ーーガチャ


 中に入ると、豪華なホテルかなにかと間違えるほど広々とした空間が広がっていた。4階まであるのに一回でこの広さだと迷子になりそうだな。


 見た感じ、主に一階の内装は購買みたいなのがあるのと、たくさんの部屋、そして風呂、二階へと続く階段。あとは、寮母部屋だ。


 とりあえず、僕が向かわなくちゃいけないのは一階にある寮母部屋だろう。

 この寮の部屋は既に千里眼で把握済みだ。

 となればあとは簡単。寮母室まで瞬間移動!


 ***


 シュン!


「……」


 ん? あれ? 寮母室に移動したはずなのに、なんで風呂? そして今、素っ裸の同級生らしき女の子とにらみ合ってるこの状況。非常に良くない。


「え、えっと、サプラーイズ……なんちゃって」


 この台詞と同時にようやく事態の収拾がついたのか、顔を真っ赤に変化する。


「…………死ね!!」


 叫びと同時に、ぼくにめがけ拳が飛んでき、僕の鼻に直接クリーンヒット。

 そのまま、ぼくの視界は真っ黒になる。


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