【6】探検?遭難です。
大変遅くなりました。色々あり、これからは少しずつ出すつもりです。
どっちに向かっても木ばかりで、どうすれば良いのか全くわからない。どっちに向かっても何もなさそう。
あっ、そう言えば上から街が見えた気がする。元いた街は分からないけど、新しい方の街なら分かるかもしれない。
「とりあえず、俺が上から見た街に行ってみる?」
「ええっ!?街なんて見えたんですか!?そんな余裕私ありませんでした」
こんなに驚いてくれると、ちょっと嬉しいな。
「ま、まぁね。あ、この背中で寝てるのは薫って言うんだ。よろしく頼むよ。落ちた時気絶したみたいなんなだ。」
「ミナトさんとカオルさんですね、よろしくお願いします」
お辞儀をしてから、二人は歩き始めた。
三時間後
「「はぁ、はぁ、はぁ、」」
歩いても歩いてもあるのは木のみ。本当にこっちであってるのだろうか、
薫はまだ寝っぱなしだし。
「はぁ、はぁ、あ、あの、はぁ、すこし、はぁ、はぁ、休憩しませんか、はぁ、はぁ、はぁ、」
すごい息切れで気にもたれながら話しかけてくる。
この3時間黙々と歩いて、精神的にも肉体的にも疲れている。
「はぁ、はぁ、とりあえずそうしようか、はぁ、はぁ、」
「はぁぁぁぁぁぁぁーーーー」
そのままズルズルと下に降りて気を背もたれに休み始めるエクシア
「エクシアさん?喉渇かない?」
「渇きました、はぁ、はぁ、」
日頃あまり動いていないのか?なかなか息が整わない。
その3時間歩いていて川すら見つかっていない。非常にまずい。2人とも満身創痍で、疲れている。
「エクシアさん、魔法使えますか?」
「はぁ、はぁ、っ、ふぅぅーーーーーー、」
深い深呼吸をして、息を整えた。
「少しなら使えます。火とかなら。家の手伝いでたまに使ってましたから」
でも今欲しいのは火じゃない。水!
「でも、今は火じゃなくて水が欲しいですね」
同じようなことを思ったようだ。
「ミナトさんは魔法何使えますか?」
やっぱりそう来ますよね、
「いや、俺魔法使えないんだ。どうやって使えばいいのか分からなくって。どうやるの?」
「あっ、ごめなさい。てっきりワイバーンの時もミナトさんが魔法で助けてくれたのかと…」
あ、そっか、辻褄合わないな、
「あ、あの時はたまたまなんか出せたんですよ、鋭い刃みたいなの」
誤魔化せるか?たのむ。
「攻撃魔法ですか!凄い!たまたまでも凄いですよ!私生活魔法しか使えないんですよ。」
いけた!話を逸らすしかない!
「いやいや、そんな、ところで、魔法ってどう使ってるの?なんか呪文的なのいるの?」
「あ、はい。私の場合、呪文を使って火を出してます。
【集え 炎よ 私の前に具現せよ ファイア】」
簡単な詠唱を実演してくれた。初めての魔法っぽさにすごく感動した。
「すげ!手から火が出てる!熱くないの?それ」
興奮してめっちゃ近づいちゃった。
エクシアの顔を見て、ハッとした。
「ご、ごめん」 「い、いえ、大丈夫です」
俯きながら赤面している。エクシアは耳まで真っ赤だ。
あれ?でも、フラピーはあんな長い詠唱なしでウィンドって言ってたな?エクシアも最後はファイアって言ってたし、水ならウォーター?アクア?とりあえずやってみよ、
「水の詠唱って知ってる?」
「い、いえ、わからないです」
「そっか、まぁいいや、とりあえずやってみよ、じゃあ適当に、水よ水よ 私の前に集まりなさい アクア」
「「・・・・・・・・・・・・・・」」
何も起こらず、静かな気まずい空気が流れる。
「ま、まぁ、そんな単純じゃないと思いますよ!街に行って考えましょう!」
そう言って、立ち上がった。
「そ、そうだね!そろそろ行こうか!」
まだどれだけあるんだろう?分からないけどとりあえず向かおう。というか薫はいつまで寝続けるんだよ!
次回もよろしくお願いします




