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【5】エクシアと二人

遅れてごめんなさい!体育祭でした


今主人公、湊の国 ティノール王国


「えーー、諸君。本日から魔法学校へと入学となる訳だが、知っての通り、戦争が近づいてきている。国のため出なくても良い。しっかり学び、己を鍛え、、大切なものを守れるだけの力を身につけなさい」


深刻な表情で話すのは学園長だ。魔法学校への入学が決まり、トントンとここまで話が進んできたが、今考えると、なかなかすごい流れになってきた。


事故して人生詰んだと思ったら空飛ぶ喋る猫がでてきて、異世界に来て、魔法を勉強しようとしている。


意味がわからない。


しかし、成り行きだが、頑張ってみようと思う。


この学園は全寮制で、通常4年かけて魔法を学ぶらしい。


「・・・上手くやれるかな?」

弱音を吐くと湊の背中に後ろから抱きつくようにのしかかる薫から愛の鞭と称したチョップが飛んでくる。


「こーら、今から弱音吐いてたらダメよ、一緒に頑張ろ?ね?」


いつの間にか後ろにいたらしい。全く気づかなかった。


入学式が終わり、寮に案内される。女子寮と男子寮は反対側に位置していて、真ん中に講堂、その他もろもろがあるようだ。


僅かな時間で薫は俺を見つけてちょっかいをかけに来たようだった。


「ありがと。がんばろ『ズドーン!!!』」



顔を見合わせていると、遠くの方から爆撃音が聞こえてきた。



「「なんだ!?」」 「「きゃー!!」」


周りの生徒たちは叫んでパニックになっている。


「逃げろー!!!開戦だ!!開戦だーー!!!」


街の方を見ると炎が上がっている。


誰かが戦争の始まりを叫んでいる。


「逃げろったって、どこに逃げればいんだよ!」

「湊!上!」


逃げ惑っていると、上から何かが自分目指して降りてくる。


「ワイバーンだ!!!あの紋章はどこの国だ!!??」


誰かが叫ぶ。しかし、最後まで聞ききる前に、ワイバーンと呼ばれていた動物の足に捕まる。


「湊!!」


「うわうわうわ!」


何も言うことが出来ず、ただ空へ連れていかれる。よく周りを見ると俺以外にも何人か連れていかれているようだった。


「湊!捕まって!」


そう言って薫は手を出してきた。しかし、肩から掴まれているせいで手が伸ばせない。


「無理だ!」

「湊!」


加速して羽ばたとうとしている瞬間、薫が足にしがみついてきた。


そして、そのままどこに変わらないが、連れていかれる。


街を超え、そのまま森の上空へと向かっていく。広がる森の中にも街が見える。そして、横には女の子が捕まっている。前にも何人か捕まっているようだが、はっきりとは見えない。


「おい、誰か捕まってるぞ!」


上の方から声がする。


「まあまあ、二人確保できたんだからいいじゃん」


どうやらワイバーンに乗っているらしい。


俺は声に出してフラピーを呼ぶ。


「おい、フラピー!いるんだろ?助けろよ!」


風の音で上には聞こえないらしい。すると、どこからか、フラピーが出てくる。まぁ俺の体からなんだけど


「早速始まっちゃったねー。とりあえず、どうにかしないとね、ふぅあぅぁう」


欠伸をしながら呑気なことを言っている。


「あれ?薫さん、じゃなかった。薫はそんな所で怖くないの?だいぶ高いよ?」


「怖いに決まってるじゃない!でも湊を連れていかれるわけには行かないじゃない!」


こんな状況だけど、相変わらず嬉しいことを言ってくれる。


「おい、フラピー、何とかできないの?」


「できるよ。というか今からしようとしてた。とりあえず、このワイバーンの足を切断して下に落とす。それで、魔法を使って上手く降りる。OK?」


「OKなわけあるかよ!どうやって魔法使えばいいんだよ!」


「大丈夫。今回は僕がやるから。」


そう言い終わると、何かフラピーの手先に集まり始める。


「ま、待って!あの女の子も!助けてあげて!右の子!フラピーお願い!」


薫の目の先には泣いている女の子がいる。


「リョーかいー」


そう言って急に重力に従って地面にまっしぐら。

あ、俺これ死んだわ。異世界来て少しも魔法使えずに死んだわ。体治ったけどこんな早く死ぬのか。

走馬灯を見ながら近づいていく。


「【ウィンド】ー」


フラピーが呑気に何かを言うと、急に減速を始める。

そして、静かに着地する。


少し先には女の子と同じ状況で落ちてくる。


上空では足を落とされたワイバーンが叫びながら暴れている。すごい量の血が舞っていて、少し体にも着く。


「おい、薫!大丈夫!?」


隣で地面に横たわる薫をみると、意識を失っていた。

そうだった、薫は高所恐怖症だった。よく耐えれたな。


「あ、そうだ。女の子」



薫を背負い、女の子が落ちているだろうところに当たりをつけて向かう。


そこにはフラピーも一緒にいて、泣いていた。


「うえっっぐ、…ううっ、えぅうぁぁぁ」


気が弱そうな子だった。ワイバーンの返り血がべっとりと着いていて、分かりづらいが、濃赤色の髪だった。


「あ、あの、」


「きいゃゃゃゃゃや!!」


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


軽く話しかけて、そんなに大きな声を出されると、こっちもびっくりする。ビビりなんだよ。話しかけられた方より話しかけた人の方が驚いた声が大きいってどういう事だよ。


しばらく沈黙が続いて、目が合ったまま時が過ぎていく。


背中には眠る薫がいる。


「あ、ご、ごめんなさい!急に叫んで!でも、ちょっとビックリしちゃって…」


まだ嗚咽を繰り返しながらも、涙は止まっているようだ。


「い、いや、こちらこそごめん。実は俺もワイバーンに捕まってて、今落ちたところだったんだよ」


フラピーのことは黙っていよう。どうせ見えないだろうし。…あれ?さっきまでここにいたのにどこいった?


ちっちゃい声でフラピーを呼ぶが返事がない。

すると頭の中に声が聞こえてくる。


(今ので魔力切れだから、ここからは自分たちで何とかしてね)


これで魔力切れ!?全然何もしてないじゃん!


(それはまだレベルが低いからだよ)


うおおおっ!びっくりした。心の中で思ったことがフラピーから返事が来た。


(湊が思ったことは知ろうと思えば知れるよ)


知ろう思うな!


「あ、あの?どうかしましたか?」


急に後ろを向いて固まり始めた湊を不思議そうに見ている。


「あ、いや、なんでもない。俺は蔵護 湊、よろしく」


とりあえず自己紹介をしておくのが妥当でしょう。


「ミナト…、変わった名前ですね?私はエクシアです。実家は飲食店をしていました」


「飲食店?珍しいね?」


「はい、でも、お客さんも来ないし、結構大変です」


昨日言われたが、ティノール王国ではなかなか飲食店は出せないのだ。


「そっか、じゃあ、とりあえず、エクシアのお店に行くためにもこの森を抜けないとね…」


「そうですね…」


静かに立ち上がり、周りを見渡すと、

木、木、そして木。


光も少なく、ちょっと薄暗い。


「「どっちに行くのが正解なんだろう」」


あっ、


「初めてあったのに息ぴったりだね、俺たち」


「そうですね、この調子で頑張りましょう!」


拳を作って、胸の前で握っている。

後少しでノリノリで書けます

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