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【9】冒険者登録

久しぶり

冒険者ギルド、ランクはF~Sまであり、ありとあらゆるところに潜む魔獣と戦ったり、薬草採取、清掃活動など、ありとあらゆる分野において仕事を請け負い、冒険者に仕事を提供するいわゆる組合のようなところだ。


そして、今、俺は冒険者ギルドの真ん中で大歓声に包まれている。



それはほんとに少し前————


「じゃあ、まず冒険者登録をしようか」


そう言って、受付まで連れてこられる。


「すみません、新規で登録を希望です」


「あれ?デリトスさんじゃないですか、こんにちは。そちらの三人がご希望ですか?」


何やらペンを走らせるお姉さんに話しかける。


「はい、ちょっと訳ありでこの子達今大変なんですよ、」


そういったあと、ひっそりと受付の人に耳打ちをしている。

何を言ったかは俺にはわからなかった。


「そ、それは…分かりました。では、こちらの水晶に手をかざしてください。そこの情報が冒険者カードに魔法で印刷されますので」


何がわかったのかわからないが、とりあえず成れるならばなんでもいい。


「では、まず誰からになさいますか?」


こういうことを1番にやりたがるのは


「はい!私から行きます!」


ですよね、


「えーっと、カオルさんですね、ではどうぞ」


そう言われ、水晶に手をかざすと文字が浮かんでくる。


「はい、完成です。えーっと…えっ!っちょっと待ってくださいね…」


そう言って奥へと消えていく。


数分後


「はい、カオルさん。魔法適性水、応用して回復系の魔法が使えるみたいです。詳しくは記載されませんので、頑張ってください!」


いつの間にか集まる冒険者達からの

「おぉーーっ!」といった野次や、

「頑張れよー!」といった応援がある。


薫はお辞儀をして戻ってくる。


さて、次は


「次は、私が行っていいですか?」


エクシアが前に出て、手をかざす。


すると、水晶がカタカタと震え始め、すごく輝く。


「はい、えー、っと、こちらも少しお待ちいただけませんか?」


完成したカードを見ると必ず奥へ引っ込むのはどういうことなんだ?


「はい、お待たせしました。こちらカードとなります。圧倒的な火属性ですね、おめでとうございます」


またもおぉーー!!と盛り上がる


そして最後。俺だな。


水晶に手をかざすと、何故かヒビが入る。


「あれれ、さっきのエクシアさんが強すぎたからかな…」


などとブツブツ言いながら新しい水晶を持ってきますとまたも引っ込む。


「お待たせしました!ではどうぞ」


今度こそ、とまた手をかざす。


すると、また一瞬で砕け散る。


おかしい!どうして!そんな表情を見せながらまた奥へ引っ込んでいく。


すると、今度は荒々しい人が出てくる。


「私はギルドマスターのシアンだ。君が二つの水晶を壊したんのか?」


えーーーー、俺が怒られるやつでの?

そんなの聞いてないよー!知らないよ!勝手に壊れるんだからさー!


「は、はい。ごめんなさい」


「いや!何を謝ることがあるのか!さー、奥に来なさい!性能のいいもので見てあげよう!」


そう言われ、付いていくと、さっきの水晶より大きい水晶が壁に埋め込まれていた。


「さぁ、かざしたまえ」


言われるがままに手を出すと


目をあけられていられないほどの光を発し始めた。


「これはどういうことなんですか!?」


デリトスが受付のお姉さんに聞くと、

代わりにギルドマスターが答えた。


「これはすごい!秘められた力が大きいということだ!ここまでの光は初めて見たぞ!」


そしてカードを見ると、


「全属性飛び抜けているな、これはすごい!ようこそ冒険者ギルドへ!我々一同歓迎しよう!」


エントランスに戻ってから大きな声でそう言われた。


周りからは大きな歓声が上がる。


とりあえず、なんかよくわからんが、良かった。多分これもきっとフラピーの力なんだろうな。


「呼んだ?」


「うぉっ!ビックリした!急に出てくんなよ、お前周りに見えてないんだろ?」


「いやー、そう思ってたんだけど、ミナトとカオルだけじゃないみたいだね、僕が見えるの」


「えっ、それってどういう——」


「ミナトくん!君はやっぱり凄い奴だったのか!僕は初めから信じていたよ!」


デリトスが手を握りブンブンと振ってくる。どんなに優れた力持っていても所詮は駆け出しだと言うのに何を騒いでいるのだろうか。


まぁ、力があって悪いことは無いからよしとしよう。

まだまだ続くよ

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