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プロローグ 

初めての小説です!きっと楽しいと思わせましょう!

蔵護 湊。それが僕の名前だ。


名前の通り祖先は『護る』ということを生業として生きてきた一族だ。


家柄もそれなりに由緒正しい。


家は屋敷で作りも古風だ。


部屋の扉は襖で、食卓も長方形机で座布団がおいてある。廊下の先には道場がある。


そして昔からの伝統・・・しきたりとして五歳から体術を主とする武道を一つ選び、日々修練しなければいけないことになっている。


湊は柔道を選択し、姉兄と同じように毎日家の道場で修練を重ねた。


小学生の頃、湊は細いがしっかりとした体型をしており、身長はクラスでは平均ぐらいだった。


優しい性格なのだが、消極的な部分が災いして、当時は友達も少なく、

男の子の元気、女の子の光と薫の三人しか友達がいなかった。


でも、四人は一年生の頃から仲が良く、何をするのにも一緒にいて、湊は多くの友達がいなくてもこの三人がいれば良いと思っていた。


しかし、その四人をよく思わない子がいた。


何をするのにも一緒。他の子供たちは少し圧をかければなんでも従った。でもこの4人は決して自分たちの意志を曲げなかった。


いじめっ子と何人かの男子が学校の帰り道、四人の荷物を取り上げ、道路にぶちまけて走り去ったり、


雨の日は二本だけ傘を折って、一本に二人ずつ入って帰ると、次の日にその事をからかわれる。


時には長靴にカタツムリや帰るが入っていたりする。


筆箱や上履きが無くなるのは日常茶飯事で、先生に助けを求めてもなかなか信じてもらえなくて、


対策を何もできないまま一ヶ月近くがたったある日、事件が起きた。


その日は珍しく学校で何もされなくて、


ほっとしながらいつものように四人で帰っているといじめっ子と何人かの男子が涙目で


「よく親に言ってくれたな!」と叫んで殴りかかってきた。


湊たち四人には全く心当たりがなかった。


それでも勘違いをしているいじめっ子の気分は穏やかではない。


光と薫は女子だが、そんなこと関係なく殴っている。


薫は責任感が強い子だった。


必死で光を守って、全ての暴行を受けている。


一人と手を組み合っている状態でそれを見た湊は自分の苗字の意味を思い出した。


蔵を護る。そういう意味だが、内容は自分たちの大切なものを『護る』という意味だ。


父がよくそう言っていることを思い出し、「薫を護らなきゃ!」そう思い、初めていじめっ子相手にやり返した。


日々修練を重ねている柔道の技を使って。それは非常に危険なことだということを湊は知っていた。


でも、そんなことを考えることができるぐらい心に余裕を持っていなかった。


宙に浮かされて、地面に叩きつけられた一人が、肺から強制的に空気を出され、胸を押さえ苦しんでいた。


続けて薫のことを殴っている一人に「やめろー!」と叫びながら掴みかかる。自分よりも大きい相手になんの躊躇もなく掴みかかる。


「よくも薫を殴ったな!」


この時、薫は私を守るために自分よりも大きい相手に躊躇なく入ってきた湊がかっこよく見えた。本当は光のように泣きたい。


でも、光を守らなきゃいけない。その気持ちだけで恐怖と痛みに耐えている所に自分を守るために来てくれた。それが何よりも嬉しかった。


その後、薫を助けた後、元気の所に行き、全員をなぎ倒したあと、慌てて帰る。


いつもの場所でいつものように別れて家に帰る。とてもスッキリとした気分になってジュースを飲んでいると、先生が家を訪ねてくる。


母親が話を聞いていると自分を呼ぶ声がする。


どうやら帰り道のことを言っているようだった。


いじめっ子がやられたという事だけを伝えたようで、だいぶ事実と違っていた。


だから今までに受けてきた仕打ちと、おられた傘を見せ、そして自分がいじめっ子相手にしたことを全部話した。すると先生は驚いた顔をしていた。


いじめがあることを知らなかったようだ。


母はもっと早く教えなさいと言ったが、先生に言っても相手にされなかったということを伝えると、先生は慌てて本当だとは思わなかったと言った。


母は先生に帰れと言って、元気、光、薫の家に電話をして、その全てを話したようだ。


その夜、父にそのことを話すと、揉め事を起こした時の約束の家族全員組手をやらされた。


その後一週間、学校には行かなくていいと母に言われて休んでいると、


次の週にはお母さんも一緒に学校に行くと言われ、学校に車で行くと、いつもと違う、全然知らない学校に来た。


「今日から転校してきた蔵護湊くんです。みんな仲良くしてあげてね」と担任の先生らしき人が言うも、頭が真っ白になった。


なにも考えられずに一日を過ごし、放課後、母が迎えに来ていたが、それを無視して走り抜け、慌てて元気の家に行く。


しかし元気が住んでいたはずのマンションの部屋が空き部屋になっていた。


同様に光の家も引っ越していた。薫だけは一軒家だったので引っ越しはしなかったようだ。


その時、自分の今までの生活を話すと薫とほとんど同じだった。


いつの間にか転校が決まっていて、光と元気がいなくなったことに気づいていなかった。


それっきり光と元気に会うは無く、薫とも会えない日が続いて、僕たちは高校に進んだ。暗い気持ちのままで

至らぬ点があれば是非に!

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