表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

いじわると自転車

えー、第1話はご覧になりましたか?!

改めまして、初めまして!こんにちは!おはようございます!こんばんは!みさぽこです!

第2話は(あき)暁月(あづき)が会う所を中心に書いていきます!

それでは、いってらっしゃーい♩♪

ジリリリリ……ジリリリリ……カチッ。

私は時計を止めて、いつも通りの7時に起きた……かったのだが、休みなのでもう少し寝れると思い起きたのは10時だった。

軽くご飯を食べ、部屋で私は暁月くんの約束がある為、洋服を選んでいた。私は超がつくほどの優柔不断である。前に、確かに慎重に選ぶ事は悪い事ではないがもう少し早く選択しなければダメなものだってあるんだ、と顧問の先生に注意された事があった。

(どうしようかな……今日は少し暖かいし……あっ、これにしよ!)

そう思い、手に取ったのは淡い青磁色のワンピースに白のカーディガンを羽織ったいかにも涼しい格好だった。靴は少しヒールがついている茶色の靴を選んだ。

茶革の肩がけバックにティッシュ、ハンカチ、財布を入れて時計を見ると1時半を指していた。

(公園まで少し時間がかかるのに……)

そう思いながら、洗面所にいき、

髪を急いで結ぶ事にした。

私の髪は背中の真ん中あたりまで差し掛かっていて、羽留兄のようなストレートではなく少しくせっ毛がついている。しかも髪の毛は少し赤毛のような小豆色をしている。それが理由で小中といじめられたが、幸い高校では優しい人が集まっていたので特に何も言われていなかった。私は左右の髪を少し取りポンパドールのような髪型にして時計を見た。するとあと少しで2時になりそうな時間まできていた。

(やばい……!)

急いで私はバックを取り、靴を履いて外へ出る。

もうこの時間では走っても間に合わない事は目に見えているので、

私は暁月くんにメールをした。

[今、家出て遅れちゃうから待っててね(汗)]

その後、私は携帯のブザー音がなったのに気づいたが、急ごうと思い、歩きだした。

少し早足で歩いていると、

(いっ……!いたっ……!)

左足に痛みが走った。

恐る恐る靴を脱ぎ足を見てみると、靴ずれしていたようだ。

(もう少しだから……我慢しよう)

そう思い、歩いていくと前に自転車を押しながらこっちに向かって来る男性がいた。

よく見ると、暁月くんだった。

「!! 暁月くん!?」

「「お、朝霧さん。こんにちは」」

その笑顔はどこかいたずらを仕掛けていた小さな子供のような顔をしていた。

「なんで、待っててって言ったのに……」

そう言うと暁月くんは不思議そうな顔をして

「「あれ?メールみてない?」」

「え、?」

私は急いで携帯を開き、さっき来たメールを見ると、

[そうなんだ!

だったら家の方に迎えに行くよ!]

と、書かれていた。

「ごめんなさい。見てなかった。来てもらわなくてもいいのに……」

「「そうかな?最初はそう思ってたんだけど、来て正解だったっぽいね」」

そう言った暁月くんはさっきよりいたずらっ子のような顔をしていた。

「なんで??」

そう聞くと自転車を止め、私のバッグを自転車のカゴに入れて、私をひょいと持ち上げ自転車のサドルに座らせた。

「???」

少し恥ずかしくなったのだが、私は暁月くんが何を言いたいのかわからなかった。すると暁月くんが

急に私の左足を少し持ち上げ、靴を脱がした。

「「やっぱり」」

「!、なんでわかったの??」

「「遠くから足を少し引きずってるのがみえたから」」

私は暁月くんの気づいてくれる優しさが嬉しかった。暁月くんは嬉しさに泣きそうな私をみて、

「「自転車押して行くからハンドルで向き変えてくれる??」」

そう優しく言ってくれた。

私はコクコクと縦に頷いた。

それを見た暁月くんはハンドルの付け根と荷台を抑えて動かした。

私の腕と暁月くんの腕が少しだけ当たる。すらっとした肌が白い腕だが、結構筋肉のような硬さがあった。

(暁月くん、男の子って感じがする……)

体が近くなので骨ぼった肩や、

細い腹などがちらちらとみえて、私は少し限界だった。やっと公園につき、下ろしてもらった時、ふとなにかの匂いが鼻に触れた。

(あれ……この匂い、どこかで……)

その匂いの方に顔を近づけてみる。私は正確に匂いの元を見つけたかった為目をつぶっていたのだが、ふと壁みたいなのにぶつかった。匂いは優しく、温かさが残るいい匂いで……というか壁らしきものにも少し温度があった。

「「あ、朝霧さん、くすぐったい」」

少しくすぐったそうな暁月くんの笑い声が聞こえた。ふっ、と目を開けるとそこは暁月くんのお腹にあたるところだった。

(暁月くんの匂いだったんだ……!でもなんで嗅いだ事がある気がしたのだろう……?)

「ご、ごめんね!」

「「ううん、大丈夫だよ」」

その時の笑顔はさっきのいたずら顔より良い笑顔で思わず私は見とれてしまった。

「「暁?」」

「えっ、なんでもない!って、あれ?今、名前……」

そう言うと暁月くんは照れくさそうに耳を触りながら、

「「そっちの方が気づくかなとおもって。それとも呼んじゃダメだった?」」

「う、ううん!そんなことない!むしろ呼んで欲しいくらいだよ!」

私は最後の一言が失言だと後から気付いた。慌てて口を押さえたのだが、もう遅く暁月くんが少しだけ人をからかうような顔をして、

「「そっかぁ、呼んで欲しかったんだね。じゃあいくらでも呼んであげるよ、暁」」

と、言ってきた。私は顔が真っ赤になるのがわかった。

また1つ、暁月くんの事がわかった。

「暁月くんって、いじわる?」

赤い顔を押さえながら聞いてみた。すると暁月くんは不思議そうな顔をして

「「そうかな?」」

と答えた。

絵を見せてもらったり、描いている姿を見たり、話したり、そんな事をしているといつの間にか7時を過ぎていた。

「もう帰らなきゃ」

そう言うと、暁月くんは少し哀しそうな顔をして

「「そっか……」」

と言った。

その顔が余りにもショックそうな顔だったので、なんて言おうか迷っていると暁月くんが

「「今日も家まで送ったらダメかな?」」

と、泣きそうな子犬のような顔をして聞いてきた。

(そんな顔、反則だよ……)

私は、うん、と頷いた。

また家の前まで暁月くんに送ってもらう事になった。家の前まで来てしまったので明日も会いたいなと思っていると、暁月くんから口を開いた。

「「明日、もし良かったら遊園地行かない?」」

それは急だったが、私も会いたいと思う気持ちが会った為瞬間で頷いてしまった。すると暁月くんは、それが面白かったのか、くすくすと笑いながら、

「「明日、朝9時に駅集合ね」」

そう言った。

「うん、わかった!楽しみだなぁ~!」

そう言うと暁月くんが、ぱちくりと目を開けた後、またいたずらっ子のような笑顔で、

「「さっきさ、俺の事いじわるって言ってたよね」」

「うん、そうだね」

そう言うと、暁月くんは私の手のひらに、ちゅっ、とキスをし、

「「やっぱりいじわるかも」」

と、ふざけているような笑顔を見せた。私が真っ赤な顔であたふたしている間に暁月くんは、バイバイと言って帰っていった。

(私も家に入ろう……)

そう思い、ドアを開けて玄関に入った。そして二階の自分の部屋に行き、ベッドにダイブした。

「遊園地、かぁ……楽しみだなあ」

思っていた事がつい口に出てしまった。私は少しニヤニヤしていて、しかも集中力がなくなってしまったので夕食時にごはんをこぼし、母、那津(なつ)に怒られた。

それでも、明日行けるのがとても楽しみだった。

(明日に早くなーれ……)

そう思いながら、ベッドに入り眠りについた。





…続く

いやぁ、今回はいろんな意味で急展開ですね笑

気が早すぎますよ暁月ー!笑

本当は自転車の場面を二人乗りにするか迷ったのですが、みなさんだったらどちらがいいですか??

あとですね、第3話からは暁だけではなく暁月目線も書きたいなと思っているのですが、どうでしょうか?今のままでいいか迷っているので意見等下されば嬉しいです(*^^*)

今回は完全に優しさよりもいじわるさを出した暁月ですが、次回はどうなるのでしょうか?

見方を変えてみても面白いかもしれませんね(*´ー`)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ