ベンチと桜
初めまして!おはようございます!こんにちは!
こんばんは!みさぽこです!
今、連載中の「泣かない少女」に続き、
恋愛物が書きたくなったので書かせていただきますました!
暁と桜と季節を題材にし、書いています!
今はわかりにくいとは思いますが、のちのちわかってくると思います!
第1話は彼と主人公の出会い、主人公の家族を
書きました。
さてさて、前書きもこれくらいで!
ではではいってらっしゃーい♪
高校生活1年目。一週間前にその1年間が幕を閉じた。そう、春休み真っ最中です!(笑顔)
桜がいくつか咲いてきた頃に私は1週間の休暇をもらった。
私は剣道部に所属しているのだが、
この前大会が終わったばかりで顧問の先生が
「大会の後は始業式まで休みにします」……
身内が亡くなってしまったらしい。
だからそれまでの1週間をやすみにしたという事だ。
私はその一日目を洋服などの買い物に費やし、
夕暮れ時に近くの公園に流石に疲れていたので、ベンチに座ろうとした。
でも、ベンチには誰かが居た。
(誰……だろう?)
「こんにちは」
相手の顔を除きながら私は挨拶をした。
すると、相手はびっくりしたのか急に立ちだした。
「「こ、こんにちは!」」
少し驚いたようなその声はどこか優しい雰囲気が漂っていた。相手は男性、さらさらのストレートヘアで栗色をしていた。耳にかかりそうでかからない長さがとても似合っていた。優しい顔立ちで、恰好いい、イケメンと呼ばれる類に入る顔立ちで、デニム地のYシャツを上一つボタンを開けて着こなしており、下は肌色の七分丈ズボン、銀の十字架の形をしたアクセサリーが爽やかに風で揺れていた。
「なにをしていらっしゃったんですか?」
そう聞くと、
「「絵を描いていました」」
彼はそう言って手元にあるスケッチブックを
私に見せた。対象となっていたものはベンチの前の大きな桜の木で、色鉛筆で彩られた木は夕暮れの
オレンジ色が桜のピンク色や、幹の茶色に優しく混ざりあっていた。
「目の前の木ですよね?すごく上手いですね!」
そう言うと彼は少し頬を赤く染めながら
「「そうですか?ありがとうございます」」
と、爽やかな笑顔で言った。
私はその笑顔にドキッとしてしまった。
「隣、座っていいですか?」
「「もちろん。どうぞ」」
彼はスケッチブックを閉じながらそう答えた。
彼と話をしている内にわかった事がある。
彼の名は結橋暁月。
もうすぐ高2。同い年という事だった。
しかも私と同じ高校に通っているという。
絵を描くのが好きで、美術部に入っているらしい。
「「君、名前は?」」
「あ、えっと朝霧暁っていうんだ」
私は携帯のメモ機能に名前を入力し見せた。
すると、彼は笑って
「「同じ字だね」」
と、言っていた。
そうこうしてるうちに少し暗くなってしまっていた。
彼はもう帰ろうかと言って、席を立った。
「「危ないから家まで送るよ」」
「えっ、でも、いいの?」
「「うん。だって女の子は夜気をつけないと」」
そう言って彼は公園を出た後、さりげなく道路側に寄ってくれた。道が、住宅地のとおりで歩道が無いため白い線の中を歩くのだが、私を中に入れて暁月くんが守ってくれていたのが嬉しかった。
家の前まで送ってくれた暁月くんに
「じゃ、ここで」
と、手を振ろうとすると、暁月くんが
「「あ、ちょっと待って」」
と、ポケットに手を突っ込んだ。
なんだろうと待っていると、
「「はい、これ」」
渡されたのは携帯番号とメールアドレスが書いてある紙の切れ端だった。多分この紙はスケッチブックの紙だったのだろう。
「え、?」
急に渡されびっくりした私は動揺を隠せなかった。
「「今日、すごく楽しかったから。朝霧さんと話して。もっと話したくなったんだ」」
暁月くんはは恥ずかしそうに顔を赤く染めながら耳を触った。
私は顔が赤くなったのに気付きながら
「う、うん!もちろん!」
と、上擦った声で返事をした。
すると暁月くんはにこっと笑い
「「じゃ、バイバイ」」
と、手を振った。
私は小声でバイバイと言いながら手を振り返した。
その後、玄関の扉を開け、靴を急いで脱ぎ、駆け足で二階にある自分の部屋に駆け込んだので、母に怒鳴られてしまったがそんなものは関係ない。
ベッドの上でバタバタしながら、暁月くんのことを考えた。また、会いたいと……。
(メール、してみようかな……)
そう思いもらったメアドを打ち、本文に入った。
[暁です。明日、会えないかな?]
送信してから5分くらい後に返信が来た。
[いいよ。明日の午後2時に公園はどう?]
いいよと言われた事が嬉しかったので少しにやけてしまった。2時に公園……予定を確認して空いてる事がわかった私は
[わかった。じゃあ2時に公園にいるね。]
と返した。
その直後、母からご飯が出来たと呼び出され、
下のリビングに行くと、3歳年上の兄、羽留と、母、那津が夕食の支度をしていた。
「暁、すわっていいよ」
優しく言ってくれたのは羽留兄はスポーツもできて勉強もできるしかもかっこいいし優しい人気者。
茶髪だが、それは生まれつきの髪質で、フサフサしてる髪の毛はまるで柴犬のようだ。
何でもできるお兄ちゃんだが……
「甘っ!!……コロッケに何入れたの羽留兄」
「えっ、隠し味として蜂蜜?よく兄ちゃんが作ったってわかったね?」
「コロッケに隠し味って入れるのかなぁ……」
そう、何を隠そう兄は料理が苦手だ。
家庭科も裁縫などは上手いのだが、
料理だけはダメらしい。
「うーん、でも美味しいよ」
「まじ?ありがとな!暁にほめられると兄ちゃん嬉しいぞー!」
そう言って羽留兄は私の頭をぐしゃぐしゃに撫でた。やめてよ、と言いながら笑ってご飯を食べるこの時が1番好きだ。
うちは父が既に他界して母1人で育ててくれていた。仕事があって母が帰ってこれない日は羽留兄が
一緒にいてくれた。前は母が2、3日帰ってこれない時もあったが、今は仕事も落ち着いて3人で食べれる時が増えた。
ごちそうさまと食器を片付け、寝る準備をしていた。
(明日、か……。楽しみだなあ)
今日の出来事を思い出しながらゆっくりと眠りについた。
…続く
はい!えー、第1話どうでしたでしょうか??
恋愛物はやっぱり難しい。それに限ります笑
この物語の暁が非常に羨ましい。
イケメンが近くにゴロゴロいますね笑
そんな欲望も物語に反映されてしまいました(泣)
第2話はまた暁月と暁が会うところから始まります!
さて、暁月はどこにつれて言ってくれるんですかね笑
「泣かない少女」も見てくれると嬉しいです!
では第2話でお会いしましょう!
さようならー(*´ー`)