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ギルドのネタ①

 勇者のネタ②と思いましたか? 残念。ギルドのネタです(本編の合間に書いてるのでネタは基本ランダム)。


 さて異世界ファンタジーに必須といいますか九割九部九厘登場するギルド。受付で主人公に『冒険者レベルB、A、S、SS……まだ上がるぞッ?!』とか『冒険者ランクたったのG……ごみだな』とか言ってくれるギルドとはどんな組織(ネタモト)でしょうか。


・登録すると冒険者レベル、能力値、魔法適正、チート能力などを判定可能なカードをくれる

・さまざまな依頼を受けており適正者にクエストとして紹介してくれる

・全世界規模の組織で冒険者を管理評価賞罰などしている


 …………すみません、軽く箇条書きしてる時点でギルドって超国家組織なんですけど。特に最後のがヤバイ。こんな組織は現代でもそうそう無いですよ。国連とかユニセフとかだって、国家や団体が拠出金や寄付してるから成り立ってるわけでして。ギルド維持するのにどんだけピンハネすればいんでしょうかねー(夜空を見上げる)。


○冒険者カードの存在


 冒険者のレベル、能力値、魔法適正、チート能力、成果の確認管理などを可能にするスーパーアイテム。現実にこれがあったら第二のIT革命です。レンズマンのレンズもびっくりです(古い)。

 管理職の仕事である年度末の勤務評価とか必要なくなりますからね。騎士団や官僚の適材適所も進むでしょう。身分証明書にも使える場合は(なんと世界中フリーパス)国民全てが持つことになること確実。


 さてそんな便利な冒険者カードですがこれは早い話が、作者が読者に登場人物の情報を伝えやすくする小道具です。某ドラゴンでボールのスカウターとかが有名でしょう。

 個人的には、登場人物の能力は作者だけが数値として知っていればいいし、どれぐらいのことができるかは文章表現で伝えるのが醍醐味かなーとは思います。

 しかしそれでは話が進みません。適当に冒険者カードの存在してもいい理由でも捏造しましょう。


・古代の遺産:原理は分からないが一定の手順で操作すると登録でき、その人物の情報を確認できる。例えば古代文明が存在しており奴隷の管理用に作られた道具。奴隷に焼印や刺青をする感覚でDNAを採取データベース化できる。具体的なギルドでの運用は端末(評価の道具)を各支部に置いておき、冒険者が訪れるたびにチェックとか(冒険者個人には預金通帳みたいに冒険者手帳を渡して随時手書き更新)。これだと凄い道具だけど数に限りがあり、若干不便という制限をつけることができます(小さな村や町には置かれてない、道具の所有数が国家や街の発展に影響するなど)。


・上位種族からの贈り物:神などの上位存在がギルドを維持するために授けてくれる。これは『古代の遺産』とは異なり数を増やせるので利用の制限はないでしょう……贈り主が許してくれるならですが。ある意味ギルドを通じてその上位存在の支配を受け入れるという世界になるかな。上位存在にとってギルドが無いと人類の管理に支障をきたすとか理由も必要ですね。人間に任せていたら国家のしがらみで魔族の討伐がまともにできないから、神様が超法規的組織としてギルド創設し冒険者カードを与えたとか……某ドラクエの教会とか合理的に思える。


・冒険者カードなんていらない:冒険者カードの存在を捏造するはずがいらないとはこれいかに? と思われるでしょうが、冒険者カードは読者や作中のモブどもに主人公様の優秀性(もしくは無能)や特異性を具体的に伝えるアイテムなのです。例えば冒険者はレベルが上がると右手の紋章(刺青?)が豪華になるとか(最初はスライムの紋章→ドラゴンの紋章)、武器が自動的に進化するとか(ショートソード→ロングソード)、種族そのものが変化するとか(スケルトン→頭蓋骨だけ……もといワイト)。世界のルールとして”そういうもの”と設定して『主人公は凄いんだぞー』と表現するんです。


例文


 十五歳になったユウシャは、魂の武器を得るためギルドへ登録に行った。

 ギルドの中央に設置された魔方陣へと案内されたユウシャは精神を集中させる。

『さあ、あなたの魂に相応しい器を授けましょう』

 誰かの声が聞こえた。魔方陣が光り輝く。

 光が消えたとき、ユウシャの手には短剣が握られていた。

「プークスクス! ダサーい! 魂の武器が短剣なんて先が知れてるわねー! ワタクシなんて茨の鞭よ」

「短いが剣とは……将来が楽しみだな。剣ならば聖剣や魔剣に至ることもありゆる」

 ユウシャに周囲の声が届いていなかった。ただその短く小さな剣を握りしめ思う。

(よろしく相棒)

 ユウシャの冒険が始まる。


 こんな感じでしょうか? ユウシャ君は、小さい武器だったことで軽く見られ、しかし主人公武器の定番である剣だったことで将来性が見込まれることが伝わるでしょうか。なおユウシャ君を笑っていた人物は、金髪縦ロールのドSお嬢様です(笑)。冒険の過程でユウシャ君の成長に合わせて短剣が大剣になり魔剣などに進化するわけですね……漫画の某死神代行や某魔法騎士のあれです。

 

 冒険者カード(主人公数値化表現)だけでかなり長くなりました。今回はこの辺で。

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