集団戦闘のネタ①ファランクスからカタフラクトまで
唐突に集団戦闘のネタです。
敵味方に分かれ千人、万人単位で殺しあうアレのこと。
最初に書いておきますが今回のネタは『なろうで主流の剣と魔法の異世界モノ』ではあんまり参考になりません。
ほぼ個人的な趣味です(これまでのネタも趣味ですけどね)。
理由も先に。
大魔法やチートスキルなどのファンタジーな特殊能力が存在すると用兵思想が全く異なってくるからです。
例を上げましょう。
古代ギリシャで用いられたファランクスという密集陣形があります。
長槍を構え兜、甲冑、円形楯で身を固めた重装歩兵が縦横に8×8など隊形を組み、円形楯で己と左隣の味方を守りながら前進、前列の者が倒れたら後列の者が穴を埋めるという戦い方です。
最前列の者が盾で槍や矢を防ぎ、後列の者が突き出す槍で敵を討つ――集団戦の基礎となるファランクスですが……爆発する火炎球、俗にファイヤーボールと云われる魔法などがある異世界だとあら大変。
射程や被害半径によっては魔法一発で数十人が吹っ飛びます。
たった数名の魔法使いの力で壊滅瓦解するファランクスは(というか密集陣形は)成り立たなくなってしまうのです。
肉体強化のスキルや恩恵で百人分の腕力を持つ戦士などがいればもっと酷いです。
手の平ぐらいの厚みがある鎧を纏い、身の丈五倍ほどの金棒を振り回されれば誰も止めることができません。
当たれば致命傷の鈍器は延々と死体を量産することになります。
密集陣形なんてボーリングの並んだピンの如くストライクされて即ゲームセット。
一行でまとめますと『高い金かけて武装した成人男性達が魔法一撃でチュドン☆!!』
……異世界の用兵思想は地球とは違った進歩をすることでしょう。
魔法のある世界の用兵思想論だけ一つのネタになりそうですが、それはまた別の機会にします。
○ファランクス(重装歩兵密集陣形)
まずは用兵思想の基礎。
密集陣形の母ファランクスです。
語源は古代ギリシャ語のPhalanx、意味は集結。
重装歩兵――兜に鎧に盾で身を守り主武装に長槍、予備武装に短剣と多くの文明で採用された攻守共に優れた兵を何列にも並べ互いに身を守り前進し敵を蹂躙する。
単純な手法ですが正面からぶつかると脅威的制圧力を発揮します。
連携してない敵など各個に撃破されただ一方的に磨り潰される。
ファランクス同士の戦いは縦深の厚いほうが有利となります。
欠点は、まずコスト。
兜に鎧に盾に長槍に短剣……これ兵士の自前です。
古代はこの手の装備は自前で準備するものであり支給はされません。
武装を準備できる=それだけの資産がある=戦える=一人前の男という価値観なのです。
異世界なら国が支給するというのありですが、重装歩兵によるファランクスを運用できる国は豊かな大国である必要があるでしょう。
欠点二番目は、柔軟性の無さです。
重武装で隊列を組み前進するというのは単純ですが実行するのは至難の業です。
厳しい訓練や高い士気がなければ成しえません。
その困難を実行できる兵士たちはある意味凄いのですが、同時に想定外の事態への対応力を失うのです。
半身を味方に守ってもらうのが前提なのにその味方が勝手に動いたらどうなるでしょう。
個別で動く自由は絶無であり集団としても前進以外できません。
そんな中で側面を突かれたら?
長槍を持って方向転換など不可能ですし、してはいけません――味方を危険に晒すことになりますね。
ただ真っ直ぐに、ただ真っ直ぐに進むしかできないそれがファランクスです。
三番目に機動性が絶無。
兎にも角にも遅い。
二番目の欠点にも関係しますが平原でしか運用できないほどです。
重装備で歩調を揃える必要があるため勝っても追撃は騎兵や軽装歩兵に任せなければなりません。
更に言うと負けたら壊滅します。
ファランクスが負けるということは隊列が突破されたか、後背を突かれたということであり前者は大多数が既に倒される、後者は半包囲か完全包囲とどう足掻いても絶望です。まあ、士気が瓦解するのが先でしょうけど。
欠点を多く書きましたがファランクスは高い投資や士気に見合う強力な集団戦術です。
しかし強固ゆえの欠点をどうしても抱えてしまいます。
故に多くの戦術や戦法はファランクスをどう破るか、どう進歩させるかとなっていきます。
補足:某スパルタな国のファランクスは重武装なのに数百メートルほど全力疾走できたそうです。ええ、追撃戦も出来て騎兵にも対処できる……リアルチート恐るべし。
・創作小ネタ
異世界ならでは手法でファランクスの欠点を補ってみます。例えばファンタジー作品で定番のアンデッド、特に骸骨兵などをファランクスに使えば死体からのリサイクル&防具不要とコストを大幅に抑えられます。恐怖を知らない躯の密集陣形は生者の軍団を串刺しにし続けることでしょう。
他にも地形そのものを魔法で変化させるなども手段としてありか?
ファランクスの弱点である左右を守るため大魔法で戦場の両側に崖を出現させ、強制的に正面決戦に持ち込む――とか浪漫があるでしょう(え? その魔法で直接相手を潰せ? 浪漫よ浪漫)。
○ロクセ・ファランクス(斜線陣)
まずは正面からファランクスを破る方法。
語源は古代ギリシャ語のloxe phalanx、意味は……不明。たぶんロクセが偏りとか斜め?
このロクセ・ファランクス――斜線陣は、重装歩兵の密集陣形の一種です。
しかし通常のファランクスと違い左翼の縦深を多く配置します。これにより敵の右翼を早期に突破を狙う、長方形や正方形ではなく左翼に厚みのある傾斜した陣形です。
実例としては、レウクトラの戦い(紀元前371)において二倍の兵力で組まれたスパルタのファランクスを破っています(スパルタのファランクスは当時最強でした。一万で三十万の敵と戦いながら勝利してます)。
この戦術の最大の意味は、戦力の集中と突破。
総数で劣っていても戦力を集中することの重要性を教えてくれます。
尚、基本的にファランクスの変化形なので欠点は改善されていません。
追記:左翼に兵力を集中する理由ですが、相対する敵の右翼――というか一番右端の兵は防御する楯が己の分しかないため防御に劣る&そのため精兵が配備されるため、という二点があるようです。
追記その二:左翼を突出させるのは、自軍の中央や右翼が敵のファランクスと接触する時間を稼ぐという目的もあります。左翼に戦力を集中させた結果、他の部分は相対的に弱体化しますので。
戦力を集中したした左翼が敵右翼を早期に敗れなければ……と戦場での危機感演出に便利かと。尚、作者は主人公を苦しめるのが好きではありません。とても大好きなだけです。
・創作小ネタ
この射線陣ですが戦力の集中と突破ができれば別に左翼に拘る必要はありません。凸型の陣形にして中央突破を行ってもOK。ただし柔軟性のある軍相手だと突出部が包囲殲滅される危険がありますので注意は必要です。
追記の補足:上記の追記で左翼に拘る理由ができましたが……まあ、ファランクスでは拘るぐらいで。
重要なのは繰り返しますが戦力の集中と突破です。
地形で――例えば丘や沼――で敵の一部の侵攻を妨害拘束、こちらは別地点に兵力を集中して突破するなど応用してしまいましょう。
○マケドニア式ファランクス
こちらもファランクスの進化系。
基本コンセプトは『長い槍を持たせたら一方的に相手を倒せるんじゃね』です。
………………本当にそれだけ。
従来の重装歩兵が身長の二倍超程度の槍を使用していたのに対して、身長の四倍ほどもあるサリッサと呼ばれる長槍をしたファランクスなのだ。
これが強い強い。
サリッサが重いため防具の削減、盾の小型化、両手を使わないと槍を保持できないなど改悪点もありましたが(人の装備重量限界は、大体自重の半分)先に敵を突ける&後列から突き出される槍の増加など過剰なまでの攻撃性を持つことに成功しました。
相手をより遠くから安全に一方的に殺す――これは現代でも生きる戦いの基本原則の一つです。
ただしこのマケドニア式ファランクスは防具が貧弱になる、平原以外ではまともに陣形を維持できない(ちょっとした丘で隊列が乱れます)など攻撃力と引き換えに欠点も増大してます。
・創作小ネタ
槍の長大化のために欠点が増えてるマケドニア式ファランクスですがこれも異世界なら解決策がいくらでもあります。まず人間より腕力筋力が有る種族――ドワーフやオークなどかな?――を使えば槍を長くしても防具を削らなくて済むでしょう。まあ、彼らに隊列を維持する錬度があればですが……
○ハンマーアンドアンヴィル(鎚と金床戦術)
語源というか名称の意味はHammer and anvilで鎚と金床。非常に分かりやすい。
幾度も書きましたがファランクスは柔軟性の無さ――側面背面からの攻撃に致命的な脆さを抱えています。
運用者はこの問題を柔軟性のある他兵種、弓兵・投石兵・騎兵などに守らせるたり、左右を海や崖など地形に守らせたりと対処。
そして当然、自らは敵ファランクスの側面や背面を突くことを望む。
中央でファランクス同士が潰しあう間、その両翼では機動性柔軟性に優れた兵士たちがお互いの側面を襲おうと鎬を削る。これが戦場の基本的な構図になっていきます。
投石兵が隊列を崩し、弓兵の矢が天より矢の雨を降らす中、一歩抜きん出た兵種が騎兵です。
馬具の発達が必要ですが、ファランクスが活躍できる平野で高い機動力を発揮できる騎兵は側面攻撃に適していました。
敵ファランクスを拘束する味方のファランクスを金床、敵ファランクス側面(もしくは後背)を突く騎兵を鎚に見立てた――鎚と金床戦術。銃火器が進歩するまでは一つの完成系となりました。
訂正、銃火器が進歩しても砲列や戦車などに役割を変えて繰り返される側面背面への連携攻撃思想の基礎といえます。
この鎚と金床、カンネーの戦い(紀元前216年)のように両翼後方まで完全に押さえると包囲殲滅という敗者にとっての悪夢が顕現します。
・創作小ネタ
異世界ならではの鎚と金床戦術を考えてみましょうか。まず思いつくのは飛行魔法や飛行騎獣による立体三次元戦術。歩兵が敵の動きを拘束したら魔術士が敵頭上から魔法を撃ち込んだり、ペガサスライダーが敵本陣に逆落としをしかける――は展開として映えるかと。
○レギオン
重装歩兵と騎兵が鎚と金床戦術が戦場で無双する中、それを破る軍が登場します。
ローマの軍――レギオン(Legion意味は軍団、多数、大勢)です。
正しくはレギオンとは重装歩兵、軽装歩兵、騎兵が所属する諸兵科連合に分類される軍の名であり戦術ではありません。
時代によって差異はありますが、具体例を上げると重装歩兵五千~六千に軽装歩兵五百、騎兵二百など重装歩兵主体の軍です。
基本的な思想は重装歩兵で隊列を組み、軽装歩兵や騎兵で側面を守りまた狙うという定番なのだが、このレギオンは他の軍にない特徴があった。
各レギオン内部で重装歩兵は更に十個の大隊コホスルに分かれており、コホスルも更にトリアティ、プリンキペス、ハスタティと呼ばれる小部隊により分かれているのだ。
これにより前衛の小部隊が疲れれば小部隊ごと後退し後ろにいた小部隊が前に出る等、部隊単位で柔軟な行動を取れる軍となっている。
武装も槍に投槍に剣に鎧兜&盾と遠近対応且つ守りも悪くない。
高い柔軟性があるのだ。
どこかのマケドニア式ファランクスには無い柔軟性が。
もちろん真っ向から戦えば正面攻撃力に特化したマケドニア式ファランクスが有利だ。
――だがレギオンは、マケドニア式ファランクスにピュドナの戦い(紀元前168年)で勝利している。
最初は平原の戦いで隊列を突破され後退したレギオンだが――負けても後退できるだけの機動性があった――山岳森林地帯にまでファランクスを引き摺り込むことに成功。
起伏の有る地形に対応できず隊列を乱したファランクスの隙間や割れ目にローマ側は小部隊単位で戦力を集中投入、ファランクス内部に進入し近接戦闘に持ち込んだ。
長槍サリッサを主兵装とするため防具まで削っていたマケドニア式ファランクスは、これまた対応できず満足に撤退すらできぬまま壊滅の憂き目に会う。
平原の会戦を前提とした重装歩兵と騎兵による鎚と金床戦術は、こうして諸兵科連合軍レギオンに敗退した。
戦ったらいけない地形に踏み込んだマケドニア側が迂闊だったとはいえ、柔軟性のあるレギオンだからこそ勝利を掴めたのだ。
念のために書いておくがレギオンは幾度も鎚と金床戦術に粉砕されている。
指揮官が戦場や引き際を誤り、後退する間もなく側面を騎兵に叩かれるなどなど。
ローマの歴史ではレギオンの壊滅も珍しくない。
だがローマはその広大な土地と人口により万単位で戦死者を出しても短期間でレギオンを再編した。
最大時は50個を数えるレギオンを保有していた国力――それこそがローマ軍の最も恐ろしい点かもしれない。
・創作小ネタ
諸兵科連合――異世界なら多種族連合軍なんかも編成できるだろう。ホビットの軽装歩兵にケンタウロスの騎兵隊、アイアンゴーレムの重装歩兵の前には城砦さえ無意味だ。人間が要らなくなりそうな気がするのは私だけだろうか?
○テストゥド
こちらは上記のレギオンが使用したレギオン版ファランクスである。
名前の意味はラテン語で亀甲。
レギオンの真骨頂は小部隊単位で動ける柔軟性だが、柔軟だからこそファランクスも当然使える。
まあ、攻撃特化したマケドニア式ほどではないが……
更に言うとレギオン版ファランクスであるテストゥドはどちらかというと防御特化で身を覆えるほどの大盾で最前列の兵は前面を、後列の兵は盾を頭上を掲げ上方をと隙の無い防御を成す。
城攻めなど上方から石や弓の反撃を受ける場合などに使用された。
レギオンの持つ汎用性の高さが覗える。
尚、このテストゥドも使いどころを間違うと――例えば平野での会戦――騎兵に側面を突かれて負けるし、ファランクスの系譜の宿命として撤退もできないほど機動性が悪い。
どんな優れた軍&戦術でも運用次第ということだ。
・創作小ネタ
このテストゥド、魔法が存在する異世界ならより重要度が増す気がする。大きな盾により隊列を隙間無く防護することでファイヤーボールなどの魔法の起爆点を隊列の外にできるからだ。
爆風は基本上と側面に広がる。盾を頭上にかかげることで魔法の着弾が頭上より上になれば隊列内部で爆発するより被害が抑えられる。
水で濡らした布を盾に巻いておけば熱も防げるだろう。
……それでも正面からぶち込まれれば隊列ごと吹き飛ぶことになるかな。
○カタフラクト(重装騎兵)
カタフラクトとは複数の武器に何重もの装甲をほどこされた重装騎兵です。
語源は古代ギリシャ語Kataphraktosで”甲冑に囲まれたもの”。
レギオンの柔軟な部隊運用は、汎用性を高めましたが主な戦場はやはり軍が展開しやすい平野で発生しました。価値のある土地――都市や街道の奪い合いもそんな平野にあるので当然です。
結果、鎚と金床戦術により勝敗を決することが多くなり、戦場の主役の座は、重装歩兵から騎兵へと変わりました。
そんな中、馬具や馬の品種改良により馬自身さえ鎖帷子や鉄札鎧など装甲をほどこされた重装騎兵が登場します。
側面の奪い合いでそれまでの騎兵――軽装騎兵を破り、柔軟性の無い重装歩兵の密集陣形に対して側面や背面から致命的な一撃を与えます。
速い! 堅い!! 強い!!! と三拍子揃った化け物です。
もちろん長槍を構えた重装歩兵の密集陣形に正面から騎兵がぶつかれば騎兵が負けます。
馬の重量と突撃力で何列かは蹂躙できるでしょうが勢いが落ちれば長槍で突かれて馬も騎手も終わりです。
騎兵は高い機動力で柔軟性の無い密集陣形の即面後背を突き、敵の士気を粉砕するのがお仕事なのを忘れてはいけません。
柔軟性の高い軽装歩兵? 踏み潰してください。
正しく運用された重装騎兵を止めるのは非常に難しいでしょう。
ただし御注意をこの重装騎兵、当然ながら重装歩兵以上の金喰い虫です。
一般個人では維持できる範囲を超え、国さえ傾くほどのコストを必要とします。
レギオンでヨーロッパを中心に帝国を打ち立てたローマも軍事費の負担に耐え切れませんでした。
結果、増税→内乱反乱→国力衰退→軍事力低下→戦争敗北→国力衰退→軍事力低下……以下エンドレス。
まさに『血を吐きながら続ける、悲しいマラソン』で失血死した例です。
国家維持のための軍事力が国を滅ぼすという……カタフラクトには罪はないんですけどね。
・創作小ネタ
馬鹿みたいに軍事費を消費する重装騎兵ですが異世界ならやはり欠点を克服できます。
コスト増大の大部分は馬の装甲化が占めているのですから”最初から頑丈な騎馬”を利用すればいいのです。
ファンタジー御用達の魔獣やモンスターの皆さんに騎馬ならぬ騎獣になっていただきましょう。
火など吹いていただければ尚善し!
飛べない地を這う竜などを家畜化できればその国は大国への階段を昇ることになります。
ローマ衰退……ここで一旦、ファランクスから続く集団戦術の系譜はリセットされてしまいます。
中小勢力では国力的に重装騎兵はおろか重装歩兵の集団運用が出来なかったためです。
大軍団を編成できない各勢力は、互いに少数の騎兵による村落への略奪を繰り広げます。
ささっと襲って奪うだけ奪って撤退、ヒット&アウェイ、敵対国家に対する一撃離脱戦法です。
これに村々は壁や堀を作り、王や貴族などの支配者階級は守るために同じく騎兵をもって対抗します。
この騎兵は重装備でカタフラクトに似ていますが、少数での機動防衛が目的であり騎士の原形となります。
あ、騎士の末路は、騎士のネタで既に書いてますのでそちらをどうぞ。
戦力の集中、長射程よりの攻撃、側面背面攻撃、諸兵科連合による柔軟性のある軍、重装騎兵の集中運用……これら様々な戦の重要点は、戦闘を主題とする創造に欠かせません。
しかし長々と書いてきましたがやはり魔法が存在すると全部が瓦解するという……魔法使い実質的に戦車や爆撃機レベルの兵力なので初っ端なから重装歩兵が廃業。
魔法使い以外の他の戦力は、相手の魔法戦力を疲弊させるための捨て駒や囮になりそうです。
兵士=成人男性=生産力=国力なのでそんな無茶は本来出来ませんが、魔法で収穫率上げたりできる世界だと魔法使いの価値=一般人千人、と階級社会、区別社会になりそう。
また創作される異世界ごとに魔法の射程、効果時間、使用回数、使用者の人数(人口に対する割合)、一人当たりの投資費用、教育期間などは異なるでしょうし……難問です。
誰かが既に考察してるでしょうけど中々見つからないんですよね(知ってる人いたら情報求む)。