昼空
誰もが、耳を疑うような。
誰もが、目を疑うような。
そこにあるのに、見ようとしない。
知っているのに、知らないふりをする。
一生に一度、有るか無いかの。
そんな思い出を、見つけるために。
明るい空に、望遠鏡を向けたことは。
太陽のそばに、星が見えることは。
きっと、みんな知っているのに。
それでも、知らないふりをする。
それは、何かにつけては、言い訳を伝え。
何かにつけては、先延ばしにしている。
それで、いいと、自分をだます。
それでは、本当にきれいな星は、見つからない。
僕たちは、探し出さなければならない。
それは、夜空の星ではなく。
きっと、見えると信じて、探し続ける。
昼間の、青空の中にある。
あぁ、やっと会えたね。
昼間の空を見上げても、大きく見える月と、太陽にばかり目が行って。
その他の、実はたくさんある星は、意外に見えていない。
それでも、見えていないだけで、そこにはあるのだから。
それを探し出して、僕の星だと、いえることがあったら。
望遠鏡の覗き窓から見える世界は、きっと、違ったものになる。