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4階部分は綺麗にしたったぞー!、でも・・・


天気もよく、無風むふう

本来であれば絶好の仕事しごと日和びよりだっただろう。


・・・でも、仕事に慣れてすらない私には体力的に厳しかった。

更に高所クレーン作業さぎょうにより精神的にも削られていく。


雨具カッパや長靴を着けたままというのも身体に負担をかけていたみたいだ。雨具の中はれてサウナみたいになっていたのだから・・・。




◇◇◇◇◇


私は一心不乱わきめもふらずに壁面に『弁当箱せんじょうき』をこすり続けていた。

それは、いろんなきょうふが忘れられたから・・・。


綺麗になった壁面も、4階部分を終わらせて3階部分に降りてきた、そんな頃。


「じゃあ、質宙しちゅう。そろそろ食事メシにしようか?」

友人のタケがそう言った。

スマホでしか時間を確認しない私はそこで結構時間がち、お昼になったことを知る。


クレーンから降りると『ほっ』とするとともに安心感が私を支配する。


休憩に入る前に機械類のエンジンを切り、午後に向けての点検メンテをする私とタケ。


ヘルメットや雨具カッパを脱ぎ、やっと私は人心地ひとごこちつけたのであった。






◇◇◇◇◇


休憩時。

ヘルメットや雨具、長靴を脱いでさっぱりしたはずなのに、私はある部分に違和感を覚えた。


『・・・ん!? 、なんだ?』

雨具カッパで蒸れて身体全体が気持ち悪い感覚は作業中もあった。


でも、これは不快感とでも言えばいいのか、圧迫感があると言えばいいのか・・・。



それは、

『お尻』が変なのだ!。

『お尻の穴あたり』が変なのだ!。

『お尻と両足の付け根との間にナニかがはさまっている感じ』が変なのだ!!。


・・・私は軽い不安感の中、トイレに行ったのだった。




トイレの個室に入り、ズボンとパンツを下ろし、とりあえず便座に座る私。

出るに任せておしっこをしつつ、お尻に手をわそうとする。


思わずじかに触ろうとしていた私は、

『あ、ペーパー越しの方がいいよな・・・?』

などと思い、トイレットペーパーを3重にしてお尻にそっと当ててみる。

・・・すると、ナニかが、ペーパーに当たった。


お尻の穴にペーパーが触る前にぶよぶよと弾力のあるコブみたいなのが当たったのだ!。


『何だ!?、何だこれは?。お尻に出来物??』






これがイボと私との『第一種接近遭遇』の瞬間であった。






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