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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。

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【百合】わたくしの悪役令嬢なお姫様

掲載日:2026/04/06

 七歳になったばかりのあの日を思い出す。

 お母様が亡くなってから一か月後、悲しみに包まれてた私の世界に痛みが混じり出した。


「ローラ、お前の新しい母親と妹だ」

「えっ……」


 そう父がわたくしに紹介した二人はお母様とも私とも全然似ていなかった。

 当たり前よね、血が全く繋がっていないのだから。


「貴方はエミリーの姉なのだからいつまでも泣いていないで妹の面倒を見るのよ」

「えーっ、これがエミーのお姉様? もっと綺麗な子が良かったぁ」

「これぐらいが良いのよ、貴方の引き立て役に丁度良いわ」


 そう挨拶もせずこちらを値踏みする母子に私は悲しみも忘れて震えた。

 この人たちは危険だ。


「お父様……」


 震える声で助けを呼ぶ。


「エミリーは下町育ちだ。お前は姉としてこの子を立派な淑女に育てろ」


 けれど父は私に冷たくそう言った。しかし頬は変に赤く酒に酔っているように見えた。

 今考えると彼の言い分は理不尽すぎて逆に笑えてしまう。

 だって私は当時七歳、エミリーは六歳。

 自分の淑女修行すら始めたばかりの私があの子に何を教えられるというのかしら。


 けれど当時の私はたった一人の肉親になった父に見捨てられたくなかった。

 だから頑張って優しい姉、正しい姉でいようとしたのよ。


 でもエミリーはとても我儘で常識が無くて私には別世界の人間に見えた。

 それでも仲良くしようと彼女が求めるまま部屋に招いた日、それは起こった。


「このお人形きれーい、エミーがもらうー」

「えっ、それは駄目よ!それだけは駄目!」


 大切に飾っていたビスクドールはお母様が私の誕生日に贈ってくれた物だった。

 銀色の髪に紫の瞳は私やお母様と同じ物で、優しい顔立ちはお母様の方に似ていた。

 だから形見の中でも一番大切な物だった。


「いやっ、これはエミーの!」

「お人形が欲しいなら他のを上げるわ、お父様にも新しいのをお願いしてあげるから……」

「これじゃなきゃ嫌! 全部エミーの!」


 エミリーは私のビスクドールの腕を掴んでブンブンと振り回した。

 けれどしっかり掴んでいなかったのね、ドールは彼女の腕から逃げ出すように飛んで行った。


「お母様!!」


 そして私は無我夢中でそれを捕まえようとして、前も見ず棚に角からぶつかったのよ。

 結果私は伯爵令嬢なのに額に消えない傷が残った。


「全くお前は……よりにもよって取り柄の顔に怪我をするとは伯爵令嬢の自覚はあるのか!!」


 そうメイドたちに事情を聞いた父は私を叱った。

 事情を全部聞いた上で私だけを叱った。

 怒鳴りつける度に彼が吐き出す息は変に甘ったるく不気味だった。


「エミーはまだ子供だ。お前が追い詰めたせいで人形を投げ捨てたんだ」


 それは確かにそうかもしれない。

 でも私だって当時七歳の子供だった。


 けれど父は額に傷が残った私より顔だけは天使のようなエミリーを娘としてより大切にするようになった。

 それを知ったエミリー母子は更に好き放題するようになった。


 私の部屋の綺麗な物は全部エミリーに奪われるか壊される。

 継母も父もそんなエミリーを一切咎めない。


「エミーは傷物になったお前の代わりに淑女修行を頑張っているんだ」


 そう言って私の部屋も私もエミリーの鬱憤晴らしの玩具にされた。

 時には継母も参戦して来たわ。彼女はお母様の形見を見たら壊そうとするから必死で隠した。

 それでも壊されて、私の心も段々壊れて行った。

 そして一年後、それは起こった。


「えっ、お姫様のお友達探し?」

「そうよエミー、必ず気に入られて帰ってくるのよ」


 朝食の席で継母とエミリーがうきうきと話している。

 私はそれを無表情に眺めていた。


 きっと二人が話しているのは今年八歳になるイザベル姫とのお茶会の話。

 この国の姫君は八歳になると似た年頃の貴族令嬢を招いてお茶会を開く。


 そして友人を作るらしい。

 当然友人と言っても対等の関係ではない。

 中には王女付きの侍女に数年後起用される娘もいるという話だ。

 

 けれど継母とエミリーはそれを全く理解していなさそうだった。

 そもそもまともに躾がされていないエミリーをイザベル姫に会わせること自体が恐ろしい。


 イザベル王女はとても苛烈な性格らしく、侍女が次々辞めていくと聞いた。

 その話をしていたのはお母様の友人だったご婦人だ。


「ローラちゃんはお茶会に招待されると思うけれど、くれぐれも不興を買わないように気を付けるのよ」


 あのお姫様を怒らせたら酷い目に遭ってしまいますからね。

 そう心配そうな顔で告げられたことを思い出す。

 当時私は五歳で今のエミリーより年下だった。 


 貴方はしっかりしているから大丈夫よ、怖がる私をお母様が撫でてくれた記憶が蘇る。


 でも、じゃあ、この子は大丈夫じゃないのでは?


 そう無邪気にはしゃぐ血の繋がらない妹を見つめた。

 彼女が苛烈な性格と噂のイザベル姫の怒りを買い酷い目に遭わされる。


 想像したら一瞬だけ清々しい気持ちになったけれど、その後倍重い気持ちになった。


(もし怒らせ過ぎて処刑されてしまったらどうしよう)


 エミリーは酷い性格だけれどまだ子供なのだ。

 私は勇気を出して口を開いた。


「お義母様、私もお城に連れて行ってくださいませんか?」


 多分私だってお茶会へ参加する資格はある筈だ。

 継母とエミリーは私を驚いたような目で見て、そしてにやりと笑った。



 ■■■



「ねえ、貴方その恰好は何なの」


 薔薇が美しく咲き乱れる城の庭。

 私は薔薇のように赤い唇をした美しい姫君に棘だらけの言葉を投げつけられていた。


 周囲の令嬢からはクスクスという笑い声が聞こえる。


 今私が身に着けているのはエミリーが着古したドレスだ。


「私のお気に入りだったの、お姉さまに貸してあげるね」


 そう言って押し付けられた服は汚れたシミがついた結果彼女のお気に入りから外れた物だった。

 シミを落とす為何度も洗い色褪せたのにシミだけはくっきり目立つ場所に残っている

 しかも私は大柄な八歳でエミリーは小柄な七歳。サイズも合わなかった。


 いつ破れるかわからない服は体も心も締め付ける。

 そして私の髪は継母により雑に所々切り落とされていた。


「誰かに聞かれたら自分で整えようとして切ったと言いなさい」


 そう命じた継母は少し離れた場所で笑みを浮かべ私を見ている。

 彼女は初めて会った時に告げたように私を自分の娘の引き立て役にするつもりなのだ。


「アーベル伯爵家の娘がこんな姿なんて本当に恥ずかしいわね、みっともないったら」


 豪華なお茶会に招待した客がこんな恥ずかしく惨めな恰好をしてきたなら苛烈な性格でなくても怒るだろう。

 その正論は鋭く、けれど不思議な温かさを私は感じた。

 血のように赤い髪に氷のような瞳、この国の姫君はまだ八歳ながらも完成された美しさを持っている。

 私はイザベル王女のお叱りを黙って受け止める。

 けれどエミリーは違った。


「怒らないでお姫様、お姉さまは少し頭がおかしいだけなの」

「エミリー!」

「確かに恥ずかしい恰好をしているけれど、許してあげてくださいな!」


 私は義妹の不敬さに青褪める。

 チッと小さな舌打ちが聞こえた。


「恥ずかしいのはアーベル伯爵含めお前たち全員よ」 

「え……」


 ポカンとエミリーが口を開ける。

 イザベル姫は呆れたようにそんな彼女を見下ろした。


「アーベル伯爵には一番呆れたわ。一人娘をこんな格好で王家主催のお茶会に寄越す上に馬鹿な平民まで送りつけるとはね」

「エミーは平民じゃないわ、貴族のお姫様よ!」

「止めなさい、エミリー!痛っ」


 私は必死になってエミリーの口を塞ごうとする。

 しかしその手を思い切り噛まれ小さく悲鳴を上げた。


「まるで猿ね、衛兵この不法侵入者を連れて行きなさい」

「ハッ」

「いやっ、何をするの、止めて!!」


 邪魔にならない位置に立っていた衛兵たちがエミリーを持ち上げるようにして連れて行く。

 当然だが継母がそれを止めようと怒鳴った。


「お前たち、私の娘に何をするのよ!」

「この女も連れて行きなさい、徹底的に取り調べるのよ」

「なっ、離しなさい、私の夫が誰だかわかっているの!」


 よりにもよって王女に向かい継母はそんなことを言い出したが当然取り合って貰えずエミリーと一緒に兵士たちに連れられて行った。 


「貴方、紅薔薇姫の悪い魔女みたい!悪い魔女のお嬢様だわ!」


 エミリーがイザベル王女に向かって叫ぶ。

 お姫様とお嬢様を言い間違えたようだが、それどころではない暴言に私の顔は青くなった。


「馬鹿ね、それは悪役令嬢というのよ」 


 けれどイザベル王女は鼻で笑うだけで怒る様子が無い。

 しかし容赦なくエミリーは衛兵に口を塞がれそれ以上騒ぐことなく消えて行った。

 

 そしてアーベル伯爵家の者は私だけが場に取り残される。


「……お前、どこまで知っているの?」


 唐突にイザベル王女に話を振られて私は慌てる。そしてギチギチと悲鳴を上げるドレスで無理やり臣下の礼を取った。


「止めなさい、ドレスが破けたら見ていられないわ」

「申し訳ございません……私も妹たちも場を乱した罰をお受けいたします」

「それは後で良いわ。それでお前は何も知らないのね?」

「何も……とは?」


 私が問いかけを理解出来ずにいると姫君は溜息を吐いた。


「アーベル伯爵家の後妻に入った平民は元娼婦で、それだけでなく怪しい薬を客に用いていたという噂よ」


 正直当時の私は彼女の説明を半分も理解出来ていなかった。今ならわかるけれど。

 怪しい薬とは媚薬の類だったということも。

 ただ、継母が悪い事をしたのだというのは何となく理解出来た。


「もしかしたら平民でも伯爵夫人に相応しい品格と美しさを持っているのかもしれないと思ったけれど、全くそんなことは無かったわ」

「それは……」

「そんな女と娘を貴族の仲間入りをさせようとした伯爵は正気でない可能性が高いわ」

「……あっ」


 そう言われて私はやっと気づいた。

 確かに平民の女性を伯爵夫人にするのはおかしい。


「普通はね、どうしても平民と結婚したければ貴族の養子などにさせる。それすらしていなかったから怪しいと思ったのよ」

「つまり父は、継母の薬でおかしくなっていたということでしょうか?」

「その可能性はあるわ、少なくとも伯爵家当主としてまともな判断が出来ていない」


 娘をこんな格好で城に送り出すのだから。その言葉と共にふわりとマントが着せられる。

 侍女らしき女性が私の襤褸ドレスを隠すように着せてくれたのだ。


「そしてその異常に気付かずこの娘を笑い嘲っていた愚か者は、私の友人には相応しくない。全員退席しなさい」


 イザベル王女が厳しい声で言う。少し前まで私の格好を見て笑っていた令嬢やその母親たちは真っ青な顔をした。

 その後は大勢が必死にイザベル王女に弁明しようとしたか彼女は全く聞く耳を持たなかった。


 そして薔薇の庭園に残された令嬢は私とイザベル姫だけになる。


「ねえ、お前の名前は?」

「ローラと申します」

「ローラね、お前のお母様は私のお母様の侍女だったのよ」

「えっ……」

「知らなかった?」

「申し訳ございません、存じ上げておりませんでした」


 私が詫びるとイザベル姫は構わないと首を振った。


「アーベル伯爵と結婚する為に侍女を辞めようとして引き留めたお母様と喧嘩になったのよ」


 いいえ、お母様が一方的に怒って絶交したのね。そう寂しげな顔をして彼女は言う。

 私は唐突に思い出した。イザベル王女が五歳の頃に王妃様が崩御されたことを。

 そして崩御が知らされた日、母は部屋から全く出てこなかったことを。

 

「もしアーベル伯爵が重度の薬物中毒になっていれば、伯爵家は取り潰しか良くて代替わりになるわね……私を恨む?」

「いいえ」


 私の答えにイザベル王女は笑った。

 そしてこちらへ雪のように白い手を差し伸べる。


「ローラ、私のものになりなさい」


 平民に汚されても美しい貴方が気に入ったわ。

 そう言われ誘われるままに手を伸ばす。

 けれど甘い言葉の後には棘のような警告が続いた。


「でも私のものになったからには、他の誰のものにもなってはいけなくてよ」


 それはきっと結婚さえ禁じる言葉だ。先程の王妃とお母様の話を思い出す。

 でも私に迷いはなかった。


「はい、イザベル様のものにしてください」


 その瞬間強い風が吹く。

 エミリーが乱暴に結んだリボンがほどけ遠くに行き、沢山の赤い花びらが代わりに私の髪を飾った。



 ■■■



「ローラ、髪を結んで頂戴」

「はい、イザベル様」


 十年後私は侍女としてイザベル様にお仕えしている。 

 最初は見習いからだったが今では筆頭侍女の座を若くして許されていた。


 結局父は薬で継母の傀儡状態になっており、伯爵家は叔父が継いだ。

 田舎の領地で静養中だった父は一昨年亡くなった。

 一度も見舞には行かなかったし、葬儀がイザベル様の誕生日の前日だった為私は行っていない。


 薬物中毒にされたのは父が娼館に行ったからだ。

 母が大病で苦しんでいた時もずっと。強い憎しみは無いが許すことは出来なかった。

 伯爵家当主を薬物中毒にし家を乗っ取ろうとした継母は絞首刑になり、エミリーは遠くの孤児院へ送られたという話だ。

 でも私はもう全てがどうでもいい。


「聞いてローラ、私って悪役令嬢らしいのよ」


 そう楽しそうな声で王女が言う。私は一瞬美しい髪を梳る手を止めた。


「悪役令嬢……でございますか?」

「ええ、私はね平民の聖女候補を虐める悪者なのですって」


 そうセラフたちが陰で噂しているそうよ。

 セラフとはベルナル公爵家の令息でイザベル様の婚約者だ。

 彼女と同じ学校に通っているが仲は良好とは言い難かった。


 イザベル王女は苛烈な性格に益々磨きがかかり、そしてセラフ公爵令息は男に黙って従属する女性を好む傾向にある。

 何故彼の女性の趣味を知っているかというと、本人が聞いても居ないのにそう教えてきたからだ。

 イザベル様の侍女であり学校生活にも付き従う私に。

 だから君の方が好みだと臭い口で囁いて来た。


「私は聖女候補たちの顔も知らないし当然一言も話したことが無いのにね」


 おかしなこと。クスクスと王女は笑う。

 聖女候補はこの学校には現在五人いる。しかし扱いは裕福な平民とほぼ変わらない。

 恐らく該当の聖女候補とはカルミアというふわふわしたブロンドヘアーの女生徒だ。

 同じ学校と言え当然だが平民、下級貴族、高等貴族と王族でクラスは別れている。


 平民であるカルミアと王女であるイザベル様は教室のある棟さえ違っていた。

 聖女候補とは言え今はまだ平民に毛が生えたようなもの。王女と会話など出来る筈がない。

 平民たちと貴族では学ぶ内容も違うと聞く。 


 カルミアが筆頭聖女として大成したなら王族と顔を合わせる機会はあるかもしれない。

 けれど今はまだその時期ではない。


「つまり誰かが全くの虚偽を言い散らかしているということでございますか?」

「誰かでは無いわ、セラフよ」


 そうイザベル王女は断言する。


「彼が書いた演劇部の脚本に出る悪役令嬢が私そっくりらしいわ」


 そう言って彼女は笑う。

 私は聖女見習いと公爵令息が同じ部活動であることを思い出した。


「演劇部の娘が教えてくれだけれど、悪役令嬢はね、聖女……じゃなかったお姫様に毒を飲ませて殺すのよ。けれど姫は王子の口づけで蘇るらしいわ」

「それは……子供の頃に読んだ紅薔薇姫という御伽噺と似ていますわね」

「ええ、紅薔薇姫の物語をそのまま立場と名前を少し変えただけ。セラフにとっては自信作らしいけれど」

「左様でございますか」

「それで、最後の記念だからと私に劇へ特別ゲストとして出演して欲しいと頼まれたのよ」

「今度の学園祭で披露する劇にですか?」

「私との学校生活最後の思い出を作りたいのですって」


 悪役令嬢という役でどんな思い出が作れるのかしら。

 皮肉気に笑うイザベル様はそれでも美しい。私は彼女の髪を結い終わると告げた。


「イザベル様はお忙しい方、悪役令嬢の役は私にさせてくださいな」

「まあ、虫も殺せないような優しげな顔をしたお前が?」

「ええ、私……毒薬には少し詳しくなりましたので」


 きっとその役には適任ですわ。そう鏡越しにイザベル王女へ微笑む。

 十年前のあの日、継母たちは連行され父は城に呼び出され帰った屋敷には家族が誰も居なかった。


 私は何故か背を押されるように継母の部屋に行き、鍵のかかってない扉を開けた。

 父の口から香ったのと同じ甘ったるい腐臭に眉を顰めながらあちらこちらを漁り、幾つかの薬瓶を見つけたのだ。

 そして一番厳重に仕舞われていた小瓶をポケットに入れて部屋を出た。


「イザベル様より余程悪役令嬢としての役を立派に果たせると思いますわ」


 水で薄めれば媚薬、酒で薄めれば傀儡に、原液で飲ませれば眠るような死を。

 継母が唯一母親として私に与えてくれた小瓶が初めて役に立つ。


 二人が悪趣味な恋人たちならばきっと、舞台の上で本当に口づけを行うのでしょう。

 それを間近でイザベル様に見せつけるようにして。


「なので是非、一番前でご覧になってくださいませ」

「ええ、楽しみにしているわ私のローラ」


 悪役を望んだのは公爵令息に聖女見習い。

 ならば今回限りその役は私が見事演じて見せましょう。


 結果、愚かな王子と偽物の姫が永遠に目覚めなくなったとしても。


「私、もう少しだけお姫様でいたいのよ」


 ええ、私の悪役令嬢なお姫様。

 貴方は望む限り、お姫様のままでいてくださいませ。

 出来るならばいつまででも。


 言葉にする代わりに私は純白のリボンをその髪に結んだ。


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― 新着の感想 ―
敢えて臭い口って表現しているということは、婚約者は既にヤク中状態?こいつら分量間違えて死んじゃったみたいですね!で処理できそうですねぇ。
ラスト、百合に挟まる男が、、、(笑) きっと王はこの優秀なお姫様を外に出したくないだろうけど、婚約者といい姫を嫁に出せる優秀な若者が少なそうな世代だ。
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