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Drop.022『 The STAR:U〈Ⅰ〉』【4】
「いや、お誘い頂けた事は、本当に嬉しかったんです。――ですから、法雨さんが無理をされているわけでないのなら、――喜んでお伺いします」
「ふふ。それでしたら、アタシも嬉しいですわ。――勇気を出して無礼をさせて頂いた甲斐がありました。――では、お芝居に付き合って頂いたお礼にもなるくらい、美味しいお食事をご用意させて頂きますわね」
「ははは。はい。――お詫びなんてのは要りませんが、――誘い上手な法雨さんがご用意くださる食事は、とても楽しみです」
そうして素直な気持ちを吐露する雷に、法雨はまた嬉しそうに笑むと、言った。
「ふふ。――私が誘い上手なら、雷さんは褒め上手ですわね。――あぁ、いけない。――そうと決まれば、駐車場に時間を奪われるのはもったいないですから、えっと、――雷さんのお車は、1704番に停めて頂いてよろしいですか?」
「あぁ、分かりました。――では、動かしますね」
「はい。――お願いします」
そして、その法雨の案内に頷いた雷は、ゆっくりと車を発進させると、指定された駐車区画へと向かった――。
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