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運命に惑うケモミミBL長編♂愛情深ハイスペ狼×恋歴難美人オネェ猫『ロドンのキセキ◆翠玉のケエス◆輝石ノ箱ヨリ◆芽吹』全31話  作者: 偲 醇壱
◆ The EMPRESS:R ◆

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Drop.021『 The EMPRESS:R〈Ⅲ〉』【3】

「………………」

「………………」

「………………。――あれ?」

 その、やや縦に延ばされた“大”の字の型で登場した――怒りのずぶ濡れオオカミに対し、雷と法雨は、黙したまま視線を注いだ。

 尾っぽまで水浸しオオカミは、その二人の視線に気付くと、縦長“大”のまま、眼前の光景を理解しきれぬ様子で言った。

「あ……、えっと……、――た……、ただいま、戻りました……」

 そうして、その帰還の儀により、全員の思考が働き始めると、雷は言った。

「あ、あぁ。――おかえり。京君」

 そして、なんともぎこちない儀礼が済んだところで、雷は、滝行帰りの京に労いのタオルを贈るべく、ソファから立ち上がっては言った。

「あぁ、とりあえず、濡れてる物はそこで全部脱いでしまいなさい。――今、タオルを持ってくるから」

 京は、そんな雷に、慌てながら応じる。

「あっ、は、はい! ――手間かけてすいません! ――ありがとうございます!!」

 そして、そう言うなり、京は、自身が纏っていたものをばさりばさりと大雑把に脱ぎ始めた――のだが、その様子に、思わず法雨の一喝が飛ぶ。

「ちょっと、京!! ――アンタ、脱ぐのはいいけど、もうちょっと丁寧に脱ぎなさい!! あと、そこで尻尾を振り回さないッ!! ――周りに飛ぶでしょう!!」

「あ、やべ……」

 雷は、そんな法雨に“強き母”の如し頼り甲斐を感じながら、無言でその場を任せると、事務所の奥へと向かった。

 京への苦笑と共に、その胸に、自身への苦笑を、密かに抱きながら――。

 

 

 

 

 

Next → Drop.022『 The STAR:U〈Ⅰ〉』

 

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