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運命に惑うケモミミBL長編♂愛情深ハイスペ狼×恋歴難美人オネェ猫『ロドンのキセキ◆翠玉のケエス◆輝石ノ箱ヨリ◆芽吹』連載中  作者: 偲 醇壱
◆ The EMPEROR:U ◆

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Drop.010『 The EMPEROR:U〈Ⅰ〉』【4】

「まったく……。 ――それで? ――もしかしなくても、思い出せたのかしら?」

「あ、そうそう! そうなんですよ! ――ついに思い出せたんです! いや~スッキリした~……」

 その中、晴れ晴れとした桔流の顔を見るうち、急く様な気持ちもついぞ萎えてしまった法雨は、デスクチェアの背もたれに身を預けると、呆れながら腕を組み、半目がちに問うた。

「そう。それは何よりだわ……。――それで? どこで見た事があったの?」

 そんな法雨に、桔流は喜々として言った。

「あれです! あれです! ――この前あった、――警視庁主催の講演会ですよ~!」

 法雨は、その予想外の回答に思わず片眉を上げる。

「はぁ~? ――警視庁の講演会~?」

「そうそうっ!」

 法雨はそこで、そのスッキリ爽快なご様子の桔流とは反対に、一気に脱力すると、ここ一番の大きな溜め息をついた。

 

 

 

 

 

Next → Drop.011『 The EMPEROR:U〈Ⅱ〉』

 

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