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異世界養蜂革命  作者: 華蜂師
第6章:変革への門出
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第84話: 蜂蜜街道整備の開始

朝霧が晴れる頃、ミツルたちはリハルトからベリル村へと向かっていた。

彼らは新たに「蜂蜜街道」の整備に取り組むため、まずは村の中心人物との打ち合わせを計画していた。

途中に立ち寄る養蜂場やミード製作所も、多くの人々の協力が必要となる重要な拠点だ。


「リハルトを中心に展開するなら、まずはしっかりした物流網が必要だ。」ミツルは同行するボリスとティルダに言った。

「今後は運ぶものが増えてきているから、効率的な道があると助かるね。」ティルダがうなずく。

「ドラゴンテイルの仲間たちにも手伝ってもらって、早いうちに運搬部隊を編成しよう。」ミツルは新しいドワーフの大工たちを部下にして、工事の指揮を頼めるように考えていた。


ベリル村に着くと、村長のエリックと商人のベックが彼らを出迎えた。

ミツルは、「蜂蜜街道」の計画図を広げ、これからの展望を彼らに熱心に説明した。

「我々の村が主要な中継地点になるなら、村全体の発展にも寄与できますね。」エリックはそのアイディアに感心した。

「もちろん。養蜂場とミード製作所の拡大も我々に大きなチャンスです。」ベックも賛同の意を示した。

その場でエリックとベックの協力を確約し、彼らと共に村の養蜂場とミード製作所へ向かうことになった。


養蜂場に到着すると、久しぶりの顔ぶれがミツルたちを迎えてくれた。

ミード製作隊のメンバー、リオナ、タリック、カミラ、そしてマリアだ。

彼らはミツルの指示に従い、養蜂場の規模拡大と安定供給の確保に取り組んでいた。

「みんな元気そうで何よりだよ。養蜂やミードの製作、熟成はどんな感じかな?」ミツルは久しぶりの再会ににんまりする。

「ミツルさんから教わった事はみんなで忠実に守ってるよ。蜂蜜やミードは勿論巣蜜やロイヤルゼリー、プロポリスも採取するように気を付けてるし、しっかりとハニィウィングやスティンガービー達が越冬出来る様に7割は残す様にしたけど、しっかりととみてダメな所を教えて欲しいの。リハルトの計画がいよいよ本格的になりそうだって聞いたけど、詳しく教えてくれない?」リオナが声をかけた。


「もちろん。リハルトを物流の中心として、新しい街道を整備するんだ。それが整えば、蜂蜜やミードの運搬ももっとスムーズになるはずさ。落ち着いたらしっかりと確認するから運搬部隊が来た時すぐ積んで運べる様に準備しておいてもらってもいいかな?」とミツルがみんなに伝える。


「それって、本当にすごいことじゃない!私たちももっと頑張らないと。私達の自信作しっかりと準備するわね!」カミラも興奮気味に言った。

一方、エルザと共に研究を続けていたカミラとマリアは、養蜂の技術が大いに役立っていることを報告した。

「薬草とハーブから得られる蜂蜜の効能を活かすことができるのも、これだけの規模があるからだね。」エルザが付け加えた。


村での打ち合わせを終えたミツルたちは、次なる目的地であるフローリア村へ向かうことにした。

フローリア村は、ミツルがこの物語を紡ぐ旅を始めた場所であり、さまざまな思い出が詰まっている。

フローリア村の入り口で待ち構えていたのは、村長のアーノルドだった。

彼は明るく微笑み、彼らを歓迎する。「いやー、よく帰ってきたね。みんなも待っていたよ。」アーノルドは村中の人々を呼んで彼らを迎えた。


「村のみんなには本当に感謝してる。ここがあったからこそ、今の計画があるんだ。」ミツルはしみじみと語り、村の人々に感謝の気持ちを伝えた。

すると、村人たちは彼らに温かい拍手を送り、まるで家族のように大きな歓迎会を開いてくれた。ミツルの胸には、居場所があることの温かさが満ちてくる。

アーノルドとは村の会合の中で、フローリア村でも「蜂蜜街道」計画に協力することを決めた。

村の人々も主体的に参加し、また豊かな収穫を目指して努力することを誓う。


「皆さんがいるからこそ、私たちは前に進むことができる。」ミツルの言葉に村人たちはうなずき、さらに力強い決意を示した。

こうして、ミツルたちはベリル村とフローリア村を経由し、多くの人々の協力と共に「蜂蜜街道」の整備を本格化させることができた。

プロジェクトはますます順調に進展し、これまで以上に多くの期待を集めることになった。

未来に立ち向かい続けるミツルたちの旅は、ここで新たなステップを踏み出し、その足跡は確実に広がりを見せている。

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