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異世界養蜂革命  作者: 華蜂師
第2章:蜂蜜の発展と旅立ち。
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第32話: 養蜂場の設立準備

ベリル村での取引を無事終えたミツルたちは、次なる目的地であるリハルトへと向かう道を進んでいた。

その一方、フローリア村ではベックがフローリア村の村長アーノルドとベリル村の村長エリックを交え、両村の協力プロジェクトについて熱心に話し合いを進めていた。


「それで、アーノルドさん、私たちの村と共同で養蜂場とミード製作所を設立したいと思うのですが、どうでしょう?」とベックが話を切り出す。

アーノルドは思慮深い表情で頷き、「確かに、その提案には大きな可能性を感じます。資金面や人員の確保は問題ないでしょうか?」と確認する。

「それに関しては、なんとか手配できそうです。ベックさんが提案してくださった条件を満たすことを前提に、お互いにとって有益なプロジェクトになるよう進めましょう。」とエリックが合意を示す。

「村同士の協力があってこそ成り立つプロジェクトですから、皆さんとしっかり打ち合わせて準備を進めていきたいと思います。」とアーノルドが最後を締めくくる形で話はまとまった。

三人は、これから始まる新たなプロジェクトに向け、それぞれができることを精一杯やろうと心を一つにする。


その一方で、リハルトへ向かう道中でのミツルたちは、突如として現れたゴブリンの群れに囲まれた。十数体ものゴブリンが茂みから飛び出し、不気味な笑い声を上げている。

「気をつけろ!ゴブリンがたくさんいる!」とエリオットが叫び、戦闘態勢を整える指示を飛ばす。ミツルはナイフを手にし、エルザは魔法の詠唱を開始する。

「俺らの力を見せてやろう!」とライアンが剣を構え、ゴブリンの群れに突撃する。サラも弓を引き絞り、素早く矢を放って次々と敵を撃ち抜いていく。

一匹の大きなゴブリンが前に出てくると、「これはリーダーかな?」とアリーシャが観察し、素早くそのゴブリンを狙う。

ミツルたちは役割分担をしっかりこなし、徐々に包囲網を崩していく。

だが、数で圧倒されそうになったとき、エルザとアリーシャが麻痺の効果を持つ蜂蜜を付けた矢や睡眠の効果を持つ矢を複数掃射しゴブリンの攻撃の手を遅らせた。


「今のうちに整えるんだ!」とエリオットが叫び、再び戦線を立て直す。ミツルはその隙に狙いを定め、正確にナイフをゴブリンの急所に投げ込んだ。

次々とゴブリンたちは倒れていき、最終的には一行が全て撃退することができた。


ホッとして心を落ち着け、再び道をしばらく進んでいると、不意に巨大なバグベアーの影が迫ってきた。

高飛車に飛び降りてくるその姿に驚愕しながらも、冷静に対処する一同。


「皆、分散して応戦するぞ!」とライアンが指示し、各々が散開して攻撃ポジションを維持した。

バグベアーの鋭い爪が地面を引き裂く中、エリオットは魔法の光弾を放ち、バグベアーの動きを制限する。

「さすがにこれは手ごわいな」とミツルが仲間たちに声をかけ、自らも一線でナイフを振るい攻撃を試みる。

アリーシャの矢がバグベアーの目を狙い、エルザの魔法がその大きな体を拘束し、サラの剣が的確にバグベアーの体に打ち込まれていく。

この連携により、バグベアーをも無事に退けることができた後、一同は改めてその力を誇り、そして仲間としての絆を深めたことを実感するのであった。


リハルトへの道が、彼らにとって試練の連続であったものの、その全てがまた新たな力となり、彼らを成長させてくれていた。

こうして彼らは、大きな期待を胸にリハルトを目指し、旅路を進んで行くのであった。

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